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制作物覚書

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各種媒体における創作活動の補足です。
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記事一覧

【エイプリルフール】オルタナ義体・プロトタイプ

どうも、カティアです。 毎年微妙なネタでお茶を濁し続けてきたエイプリルフールですが、今年はいい機会なのでオルタモデルを開発しました。 ◆オルタキャラを作る🎨キズナアイ親分やミライアカリちゃんをはじめ、VTuber黎明期から2Pカラー的なキャラを持つ方々は数多くいました。また、VTuber活動を始めるきっかけとなったバーチャルねこさんにも、バーチャルねこマシンをはじめ様々な派生バリエーションが存在します。 所謂キャラクター型VTuberである私は粗末な扱いを恐れてこちら側は

ReplicantWoofer feat.花奏かのんβ

■歌詞跳ね上がり揺れる車体 冷却水が沸き立つ ハンドルにしがみ付いて 朝日が昇る前に 油膜色に光るグリッチが チリチリと音を立てた 踏みとどまるタイヤの跡 パーティクルの煙を上げ 絞り込んだばね仕掛けを解き放つように 震えるエンジンルームの中で火がまだ燃えてる 燃料タンクの水面はまだ波打つか 刻むビート174 スピーカーのホーンが沸き立つ 速度計のハンドサイン 夜はまだ終わらない 首筋から伸びるケーブルが バチバチと火花を上げた 排気音と混じり合ったシンセサイザーの叫び

トゥバンドライブ feat.花奏かのんβ

■歌詞星空を翔ける 塵の吹雪の中で アクセル踏み込んで 箒星追い抜いて 投げたハイビームが遠い闇溶けてゆく 跳躍カウントが鼓動と同期する リアクターの中で溶けてゆく太陽が 尾を引いて伸びる四分儀の方へと 果てしない道の先に待っているのは 金の林檎か暗黒の星か アステロイドを切る 背後で星が砕けて ハンドル握り込め 火花を上げるシールド 生憎 ドッグファイトはこいつには向いてない 迫るワープ10の鼻先で賭ける ボンネットの中廻るブラックホールが 千切れていきそうな魂

Kamonohasi feat.花奏かのんβ

■歌詞濁った水の中 0と1が溶け合って混じる 像を結ぶ 生命の声 目も耳もまともに聞こえなくとも 掻いた手がノイズを追う 激流は耳を劈いて ちぐはぐなパズルが歪なまま噛み合って 軋みながら今も動き続ける 隣を走るパルス また一つ消えてゆく 電場の先 闇に覆われてまだ見えない 握った指の中 薬室に籠められた一本の毒矢 戻れない道 命の枝葉 いつの日か朽ちて墜ちる定めならば 描いてた図像が揺らぐ 奔流は意義を失って 幾万の星が暗闇の中輝いて 幾つかがテレビ空に降る雪と

clusterワールド制作記録【倉須田市龍楼神社】

あけましておめでとうございます。 今年も無事お正月ワールドをリリースすることができました。 昨年後半からの季節ものラッシュも一段落です…。 ◆龍の社今回は割と紆余曲折ありました。最初は低コストに収めようと岸壁の上の神社の予定だったのですがイマイチ納得できず没案に。海底や地底の神社というのもいいのですが、初日の出を見られる構図に出来ないのでお正月には向かない。 そもそも龍を祀る神社は実際多いのでオーソドックスにしてもよかったのですが…。 最終的に中華風の建造物に落ち着きまし

clusterワールド制作記録【電脳都市サイバークリスマス】

どうも、カティアです。2020年に制作したサイバークリスマスも三周年を迎えたので、リメイクに挑戦しました。 ◆巨大電波塔ツリー🎄ワールド中央に聳え立つのは電波塔ツリー。今回のコンセプトとして通信塔をツリーに見立てる、というものがありました。 カナダのCNタワーをベースモチーフとしつつ、旧サイバークリスマスのように中心だけで支えるデザインにならないよう支柱を四方に伸ばし、その周囲を緑のサイバーリングで囲いました。 ふもとのターミナルには「閉鎖中」の文字がありますが…? 実は

Polar Bear feat.花奏かのんβ

■歌詞氷の粒を巻き上げて走る フラッペの氷河はどこまでも続く 照り返した日差しが焼く サングラス越しの情熱 白い大地にスパイク刻んで パインの巨岩目指して 分厚い氷を叩き割るほどの衝撃を放て 時には立ち止まってしまう 事もある 足元の氷原は熱量を 奪っていく オーロラの帳が降り 見上げた星は遠かった 空っぽの炉の中 わずかな残り火 積もった灰を被って 焼き潰された端子の向こうで  アンプは音を求めていた 凍て付き閉ざされた瞳の奥 何度でも回る記憶 モニターに焼き付

clusterワールド制作記録【電脳都市ラニアネスト】

どうも、カティアです。久々のハロウィンワールドです。フルムーンフォレストはカボチャ発射祭りではという説もありますが🎃 ◆秋の夜の隠れ家今回は家具周りはなるべく既存アセットを使用する方針にしました。テーマにもよりますが何もかも自作することでコストをむやみに上げるのを避ける為です。 ずいぶん昔に買ったチーズフォンデュアセット(販売終了、現在はVRCのUDON対応型が販売中)、ついに使う機会が来ました。 当初はハコごと既存アセットを使う予定でしたが、うまくいかないのでいくつか

■新衣装:ハロウィンカティア2023■

どうも、カティアです。去年はハロウィンをスルーして若干後悔したので、秋衣装も兼ねて今年は衣装を作りました。 VRoid版初のハロウィン衣装。ワンピースとロングコートのどちらをベースにするかかなり悩みましたが、ワンピースの重ね着にロングコートのアウターを羽織っています。 トップスにはハーネス、スカートの下からはごついクリノリン(骨組み)が。これらは「檻」のイメージです。 今回の魔女帽は自作、揺れを調整するのにだいぶ苦労しました。つばの部分で回転する模様は遺伝配列のイメージ

デジタル・パルプ・キャラバン feat.#kzn

■歌詞西を目指した 太陽が影を伸ばす 夜の帳が 星を連れ降りてくる 夏の乾いた 風が頬を撫でる 鉄のラクダは 地に伏せて朝を待つ 朽ちたビルの狭間に立つ 誰かの声が通り過ぎた 文字の海のキャラバン 星を頼りに 吹き付ける01の風を間切って かつて忘れ去られた御伽噺の 座標を辿る様に求めるように 東の空で 明星が夜を追う 空が焼かれて地上を薙ぎ払う 遠くで蛟の吐き散らしたノイズが 大地を抉って視界をかき乱す 巨竜の亡骸をくぐる 背後で崩れゆく 音もなく 文字の海のキ

clusterワールド制作記録【倉須田市津摩摘祭・本祭】

どうも、カティアです。2020年に制作した「倉須田市津摩摘祭り」が三周年を迎えたので、リメイク版を制作しました。 ◆より大規模な祭りへ2020年当時はまだワールド作成の知見が少なく、利用できるアセットの幅や自作モデルの質や量も貧弱でした。それから三年、ワールド作成のたびにモデルの制作や外部モデルの導入を繰り返した結果、利用できるモデルの幅が大幅に広がりました。 勿論、今回のために新たにモデリングを行ったものもあります。 他のリメイクワールドがコンセプトレベルで別物に作り

clusterワールド制作記録【倉須田市猫魚川ジャンクヤード】

どうも、カティアです。今年に入ってからNo Man’s Skyに時間をもりもり溶かされています、作業に支障が出ないようにしないと。 というわけで新ワールドです。このところ乗り物ワールドを色々作ってきましたが、今回は手持ちアイテム重視のワールドです。 ■どこまでも拡張する世界へカタリナ・プロジェクトが始まるはるか昔。近い将来実現する可能性があるコンテンツとしてカタリナ・プロジェクト制作陣が想定したものの一つに、「ユーザーがエリアを投稿、拡張できるMMO」がありました。 た

clusterワールド制作記録【電脳都市カクル】

どうも、カティアです。昨年の多脚歩行マシンワールドに続き、飛行マシンのワールドです。 ◆空を飛ぶということテンプレートワールド「乗り物」で提供されている乗り物のうち、ヘリは空を飛ぶことが可能で、簡単な操作で空中散歩が楽しめます。 ヘリコプターは物理制御ですが重力で落下しない設定で、x,z軸をconstraintで固定しているので転覆することなく空を飛ぶことが出来ます。 この設定を採用しない場合かなり不安定な乗り物になることが予想されますが、飛行機などダイナミックな飛び方が

■新衣装:春カティア2023■

どうも、カティアです。新モデルはサイバー系ということで寒くて暗いイメージが付きまとっていたので、春衣装は思い切って真逆の方向性に向かいました。 VRoid正式版に新たに追加された、プリセットのサロペットを改造してオーバーオールに。色彩は野菜をイメージしました。靴とバックパックはトラクターのイメージも入っています。 今回、素体部分にも手を入れいくつか改修しました。正式版の素体はβ版と比べ、肌の色がデフォルトでかなり薄かったので濃くしていたのですが、今回デフォルトに近い薄色の