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休校中に気が付いてしまったこと

良い先生とは?人気のある先生の共通点は?親は教師に何を求めているの?どんな態度で生徒と向き合うのが良いの?

家庭学習への対応の差

各学校の教師は休校処置の対応に追われた。課題を出したり、授業を作って遠隔授業に備えたり、家庭訪問に行ったり。高まった声に、「全然わかってはらへん。」「子どもの気持ちになってはらへん。」などがある。なぜなら、家庭学習のプリントには未履修範囲も詰め込まれている。新たな単元もプリント1ページで終わらせる。あまりにも暴挙だ。学校が始まっても、4、5月分は割愛されるらしい。おうちでしてきてくれたよね、と。

かっこいい先生

一方、子どもの不安解消への努力をしている先生もいる。学級通信、学校のHPでの動画投稿、手紙、家庭訪問など。動きづらい現状で、何もしない先生と、模索する先生とでは大きく違う。言い訳を見つける先生はかっこ悪い。何でもチャンスに変える先生はかっこいい。もちろんそれは先生だけなく、すべての人に言えるのだけど。

オンラインを武器にもできる

先日オンライン授業をした。オンラインの「ぬくもり不足」を実感した。画面越しに「列を揃えて丁寧に計算してるね」と言った。相手はいつも以上に喜んでくれた。誰だって、自分のことを考えてくれたり、ちゃんと見てくれている人が好き。オンラインだと、目が届かない印象がある。(「オンラインで面接なんてイヤだ」という声にも「画面越しに何が分かるんだ」という思いがあると思う。)

だから、教室では当たり前の何気ない声掛けが、オンラインだと大きな信頼に変わる。ぬくもりを感じる機会が減っている今、小さなぬくもりが何倍も大きく感じられる。信頼獲得の大チャンスだ。

学校は何でも屋さんにはなれない

正直言って、小中学校で学ぶ知識の内容は、たいしたことはない。(めちゃくちゃ大事だけど、基本的ってこと)私は、教師の存在意義を今一度、整理し直したい。親や地域から膨大な期待を受けるが、学校は何でも屋さんではない。(今も期待してくれる人がいたら嬉しいけど)
教師も教師で、自分はなんでも出来ると思ってはいけない。できない自分もしっかりと受け入れなくてはいけない。困っても、親と一緒に悩めばいい。自分は正しい!なんておこがましい。その態度は親の不安を増強させてしまう。不安な気持ちが怒りに変わる人もいる。何よりも大切なことは相手を受け入れようと努力することだ。

信頼できる人になりたい

人はすぐに自分の外側のものを責める。忘れてはいけない。それは自分自身が欠点を直しそこなっているという事実を正当化しているだけ。「あの親が悪い」と責めるのは、外側を責めている状態。話がそれたような気がするけど、みんなの不安が高まっている今、不安を聞き取る大チャンスである。それをしっかりと受け止めて、一緒に不安解消への道を探していくこと。何よりも今、大人に求められていることなのかもしれない。

答えを簡単に渡すのではなく、不安な気持ち、ゴールが見えない暗闇の中、自分を信じて進んでいける力や手段を渡したい。
みんなも、コロナのお陰で分かったでしょう?誰が、自分のことを真剣に考えてくれているか。その人を信じてほしい。

やっぱり、人気がある人は、相手の不安を理解する(しようとする)人、相手の困りを受け入れる人。行動が正しいかどうかより、そこに思いやりや優しさがあるかが重要視される。

私が発言できる場所があることに感謝します。

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