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⑦パーソナルトレーナーは、伴走者

このジムは自宅から、300㎞離れているのでコンスタントに通えないことを事前にお伝えして体験を申し込んだ。出会いは、知り合いの知り合い。若くして、パーソナルジムを開業したとのことで、興味津々で当日を迎えた。

HPは黒色がベースのシックな印象のもので、トレーナーさんの顔写真もあった。創業者兼、トレーナーの野中さん(仮名)は、ムキムキ。タンクトップから溢れんばかりの二の腕と胸筋。首も十分に太く、厳しく鍛え上げられていることがひしひしと伝わってきた。でも、笑顔に愛嬌があって、親しみやすい人柄を想像した。

当日、駅に到着しグーグルマップを頼りにジムに向かった。一度、通り過ぎてしまったけれど無事到着。ビルの一室にあるそのジムは思ったより、こじんまりとしていた。

・ジムに興味を持ったきっかけ
・目指したいこと(状態)
・運動歴、趣味、
・日々の食生活、などの聞き取りがあった。

トレーナーさんはやはり、日々の食事にこだわりがあるようで、炭水化物は摂りすぎず、たんぱく質も適量を摂取しているらしい。外食はほとんどなく、いわゆるジャンクフードを食べることもない。揚げ物やジャンクフードを食べたいという気持ちも湧かないのだそうだ。だから、決して我慢しているわけではない、とのこと。

彼の趣味は、山登りで本格的な山に登っている写真を見せてくれた。連休を使って遠出することも多いとのこと。
そんな話でひとしきり盛り上がった後、まず体組成の計測から始まった。現在の状況はさほど悪くなかったので、「どこを鍛えたいですか」と聞かれた。

お尻をプリッとさせたい、そして腰痛を軽減したい、というのが私の要望。マシーンの使い方を教えてもらうことになった。まずは、スクワット。スミスマシンを使って、肩にバーを担いだ状態で行った。コツは、お尻をしっかり後ろに引くこと。

次に、太ももを両サイドからはさみ、「足を開く」という動きをすることでお尻のサイドを鍛える動きだった。中殿筋あたりにかなり効いた。
その他に、自重のヒップリフトや四つん這いのトレーニングなどをした。有酸素系のマシーンはなく、トレーナーさんとマンツーマンでマシーンの正確な使い方を教えてもらえる。

身体の傾け具合、意識する筋肉、動かすスピード、骨盤の位置、関節の向きなど、細かな工夫で筋肉にかかる刺激が全然違う。
正しいフォームで行わないと、効率的に鍛えられないばかりでなく、痛めてしまうリスクある。筋トレマシーンの特徴のひとつだ。

トレーナーさんは、確かに自分の身体を鍛えていたし、筋トレが好きなのもわかるし、食生活を意識しているのもすごいと思った。
ただ、私が求めていたのは私の身体の状況を判断し、最適なトレーニングを提案してもらうことだった。その欲求は満たされなかった気がした。

筋トレスキルだけでなく、相手のニーズに気づく力。
なかなか難しい。
私には、妙に筋トレの知識が付いてしまっているからこそ、こだわりが強いのかもしれない。

そして、最近。「お尻鍛えたいんやけど、どうしたらいい?」などと、アドバイスを求められることが増えてきた。・・・。私はあくまでも素人です。

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