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史上最多「6校」で挑む夏1勝/高校野球ハイライト特別篇・安曇川・湖南農業・信楽・甲南・愛知・長浜農業連合

去年は「3」と「2」。いつの間にか「5」になって、夏は「6」で迎える。実際のところ、良い話なのか悪い話なのかがわからない。
ただ確実に言えるのは、このチームが棄権することなく滋賀大会に出場できるということだ。

去年の夏は「信楽・愛知・長浜農業」と「湖南農業・甲南」として出場していたが、3年生が引退した秋からは選手がさらに減って5校連合に。この夏は安曇川が加わり、滋賀大会史上最多の6校連合となった。ちなみにマネージャーしかいない長浜農業からは、坪内勇人監督がベンチに入る。
「高校野球に携わって人生半分を超えた。私も育てられた野球というスポーツをしっかり味わってほしい。単独チームとしては出られないが、仲間がいて試合ができたことを大人になった時に『良かった』と思い出してくれれば」。
米原時代に夏ベスト4を経験した指揮官が、柔らかい表情で話してくれた。

6校連合の坪内勇人監督(長浜農業)

選手のユニフォームはバラバラで、慣れないポジションを守る選手もいる。平日練習は各校で、週末はできる限り集まって練習試合をこなすが、休みや学校行事の関係で選手が足りないこともしばしば。顧問だけはしっかり6校分いるため、若い指導者が代わりに出場することもあった。
何もかもいびつなチームだが、連合チームの主将を務める愛知の村井昊明はいかなる状況もプラスにとらえている。

6校連合の村井昊明主将(愛知)

「少し緩かった部分も、安曇川の選手が増えて良い刺激になった。捕手・主将として悩むことも多いが、間違っていることを間違っていると言ってくれる指導者に支えられている。最上級生として、連合チームでも勝てるところを次の代に受け継ぎたい」。
全員で挑む山は「夏1勝」と決めている。106回目の夏を彩る、6色のチームに注目だ。

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