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前回は転職の年代別の意識したいことというテーマの2回目として30代を扱いました。詳細は下記をご覧下さい。

今回はシリーズの3回目として、「40代の転職で意識したいこと」をお届けします。

40代の転職は厳しいのか?

一昔前の「35歳転職限界説」が言われた時代とは違い、現在は40代での転職は特別なことではありませんし、実際に多くの40代の方が転職をしています。しかし、30代までの転職とは違って40代の転職は簡単ではありません。まずは40代の転職市場の傾向を見てみましょう。

<40代の転職市場について>
◾️求人数が少ない
・企業が40代の採用を検討する場合の多くはマネージャーや管理職などの「マネジメントスキル」を持っている人の募集、又は高度な専門性を持っている人の募集が多く、いわゆるポテンシャル採用などの求人と比べれば求人数は少なくなります。

◾️選考基準が高くなる
・40代での採用を検討するポジションの多くはマネジメントポジションか、又は専門職であっても即戦力レベルのスキルが求められるポジションであることが多く、組織におけるインパクトや影響力が大きくなるのが特徴です。当然、それに伴って企業側の選考基準も高くなります。

◾️人物面も厳しくチェックされる
・当然ですが、40代は与えられた仕事を単純にこなしていくだけではなく多くの企業で「+α」の役割が期待されています。例えば、マネジメントのポジションでの採用ではなくても組織に良い影響を与えるようなリーダーシップを発揮することや若手の面倒を見るなどを多くの企業で期待されます。単なるスキルのみならず、こういった人物面の適性や志向性も厳しくチェックされるのが40代の特徴です。

◾️異業界・異職種へのチャレンジはハードルが高い
・40代で異業界や異職種へ転職をしていくことは不可能ではないですが、とてもハードルが上がります。採用企業にとって40代で未経験の人を採用するのであればコストがあまりかからない(=年収が低くて済む)20代や30代の採用を第一に考えるのが普通だからです。逆に言えば、それを覆すだけのメリットがないとなかなか難しいのが現実です。

 

次に40代で転職した場合の給与条件を見てみましょう。
実は、40代の転職では、年収が下がった人よりも上がった人のほうが多いことがわかります。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/20-2/dl/gaikyou.pdf

◾️40代の転職の給与条件について
厚生労働省の「2019年(令和元年)雇用動向調査結果の概況」によると
40~44歳の転職入職者の賃金変動状況を調べた結果、上がったと回答した人が40.2%、変わらないと回答した人が31.7%、下がったと回答した人が26.6%いました。
同様に45~49歳では上がったと回答した人が37.3%、変わらないと回答した人が30.6%、下がったと回答した人が31.3%いました。
同調査では、20代・50代に比べると、30代・40代のほうが「上がった」と回答している割合が多く、40代の転職でも年収を上げられる可能性は十分にあるといえます。

厚生労働省「2019年(令和元年)雇用動向調査結果の概況」より

以上、見てきたように40代の転職は求人数や採用される難易度の観点では厳しい面があるものの給与条件を上げている人も多く、実際は転職でスキルアップしていく人と転職活動がうまくいっていない人の二極化している状況ではないかと思います。

40代の転職で意識したいこと

それでは実際に40代の転職を成功させるために意識するべきことは何でしょうか?それは以下のようないくつかのポイントがあります。

<40代の転職で意識したいこと>
◾️転職の必要性の検討
・40代であれば社会人経験を十分に積み、仕事に対する自身のスタンスも確立されている方が多いかと思います。そのようななかで、転職を考えるのであれば、あらためてご自身の価値観や転職先の希望条件を整理する必要があります。「なぜ自分は転職をしたいのか」という点をクリアにして転職をする必要性をしっかりと認識をしておくことが重要です。

◾️年収条件の確認
・40代は住宅購入や子どもの教育や進学などのライフイベントが度々、発生する年代です。また同時に現職企業におけるその後の賃金カーブも概ね想定ができる年代だと思います。これらの点を踏まえて、転職した場合の年収については十分にシミュレーションをしておく必要があります。現職にそのまま残った場合と転職した場合の年収を可視化して比較してみるといいでしょう。

◾️持っているスキル(=専門性)の確認
・40代の転職を成功させる上でやはり最大のポイントになってくるのはご自身が持っているスキルにおける強みです。マネジメントスキルにしろ、専門的な知識や経験にしろ獲得してきた自身の持っているスキル(=専門性)を明確にしてそれを活かせる場かどうかを慎重にかつ具体的に検討していくことがとても重要です。

 

以上のようなポイントを踏まえて、実際に転職活動を進めていくことになりますがその際に意識したいのは自分の「軸」をしっかりと持つということです。

転職活動における自分の「軸」を持とう

40代の方は今までさまざまな経験をされてきていると思いますが、そのキャリアを踏まえて更に自己実現を目指して転職でステップアップしていくケースがある一方で、40代では転職をしないで現職に残られた方がいいというケースも多くあります。

納得感を持って転職活動をするためにはこのような転職活動におけるご自身の「軸」を持っておくということが必要不可欠です。

弊社カタリストエージェントでは今までの40代の方の転職を数多く実現したきた実績を踏まえて、これらの点を具体的にアドバイスさせて頂きます。

現職に残られた場合のシナリオ、転職した場合のシナリオについていろんな角度から検討いただけるようにお話をさせて頂きます。

そのことでどちらを選択するにしても転職活動に納得感が生まれると考えています。
40代で転職をお考えの方は是非、弊社までお気軽にご相談下さい。




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