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猫×2のための猫柵②/リビングの出窓[前編]

マンションのリビングには大きな出窓がある。
南向きで朝から日差しがしっかり入り、遮るものがないので、開けておくと風が吹き抜けていく、個人的にもかなり気に入ってる窓だ。

広くてポカポカで、まさにヒトが想像しうる、100点満点の猫のための出窓。

このマンションに引っ越して来た時、先代猫も登るかな?と思ったのだが、この時点でもうだいぶ年寄りで、既に目も見えていなかったので、流石にそれはちょっと難しかった。
それでも、時おり窓の下から鼻をひくつかせて、外からの匂いをかいでいたりはしていた。

だから今回、新しく家族になった兄妹猫たちが、先代猫の分もこの出窓を楽しんでくれたらいいな、と思っている。※まあ、いまのところ、なぜかこの出窓より、寝室の窓の狭い桟(さん)の方がお気に入りのようなのだが。

これから暖かくなるにつれ、この窓を開けたくなることも増えてくると思うので、この出窓の猫柵(脱走防止柵)の設置は必須だった。

■出窓の猫柵。完成した図

今回も先に完成した図を。

木枠に黒のワイヤーネットでDIY
固定はラブリコのアイアン
見た目がアレだが、実際はブラインドで見えない。


■出窓の猫柵の大きさについて

当時のメモ。自分でみても良くわからない

出窓に設置する猫柵として、まず考えたのは以下の3点。

1.窓に対してどのくらいの大きさの柵にするか。
2.何でつくるのか。材料はなにか。
3.どうやって設置するか。

猫柵は、開け閉めする側の窓、向かって右側につけることは決めていた。
窓の外に網戸があるのだが、窓を開けた際、その網戸を猫が直接触れないようにするための柵、という位置づけだ。

この窓に対して、どのくらいの大きさの柵にするべきか。

窓の右側全体と同じ幅の柵にしてしまっても良いのだが、その場合、大きな柵のせいで日差しが遮られ、少し薄暗く感じたりするのでは?という懸念があった。

この窓からの光と日差しは財産なので、できるだけ活かしたい。

ちなみにこの窓は通常あける時にも全開にはしない。
全開にしてしまうと、風の勢いが強いすぎるのだ。

そこで、一番ありうる「半分くらい窓を開けた時に作用する猫柵」にすることに決定。
窓の幅が片側80cmほどなので、猫柵の幅は40cmくらいが理想となる。

■窓のストッパー

「半分くらいしか窓を開けない」時の猫柵だが、そうすると、窓自体を全開にできないようにしなくてはならない。

窓はそこそこ重みがあるので、猫が開けることはまずないと思うが、それでも何かのタイミングで窓が全開になってしまえば、猫柵がないエリアから、網戸に猫がアタックできてしまう。

そこで、窓が全開にならないように、窓のレールにストッパーとなる棒を仕込んだ。

↑ストッパーの棒/↓レールにいれたところ

この棒は、電源ケーブルなどを保護する「モール」と呼ばれているもの。

木材などでも良かったのだが、プラスチックなので比較的容易に好きなサイズに切れるし、レールに入れた時に飛び出さない厚みだし、何より使ってないモールの切れっ端がちょうど手元にあったので、これを採用。

このストッパーのおかげで、窓が途中までしか開かなくなる、というわけ。

ちなみにモールの長さは、最終的な猫柵の幅が決まってから、カットした。

■出窓の猫柵の材質と設置方法

猫柵のサイズは見えたが、大きな問題が。

実はこの出窓、窓の下部に落下防止用(猫ではなく人用)のバーがあらかじめつけられており、このバーのせいで、普通に柵を付けるのが大変難しそうなのだ。

例えば、この落下防止バーよりも外側(部屋側)に柵をつけた場合、窓と柵の間が空きすぎて、猫が横から窓(と網戸)に接することができてしまう。

落下防止バーと窓の間には、空間が約2.5cmほどしかないのだが、なんとかしてこの隙間に猫柵を設置するしかない。

落下防止バーと窓の隙間に猫柵。2.5cmほどしかない。
写真は何とかその隙間に猫柵を設置した後。

当初は突っ張り棒を立てて、それにワイヤーネットを固定することを考えたのだが、突っ張り棒は意外と先端が大きくなっており、この2.5cmの幅に収めるのが難しい。

それに突っ張り棒自体が、意外と存在感があるので、できれば別の手はないものかと考えた。

そこで思いついたのが、ワイヤーネットを細めの木材の枠に取り付けて、その木枠ごとラブリコの2×4材用のアジャスターでつっぱり固定するというもの。

ラブリコのアジャスターは、玄関の猫柵(格子扉)の時に柱につけた、筒状になっているタイプではなく、横側が抜けていて面で支えられるものがある。
これを猫柵自体にとりつけて、突っ張って支えてしまおうと考えたのだ。


さて、そうなると問題は、どうやって木枠とワイヤーネットを組み合わせるかだ。

木枠の厚みは2.5cm以下しかゆるされない。
ワイヤーフレーム自体は、大体5mm前後の厚みなので、これを1cmの板で挟みこむか?とも考えたが、ちょっと強度に不安があり、見た目も綺麗に作るのは大変そう。

何より時間があまり残っていない。
そんな時、ホームセンターでこれを見つけた。

こんなのものが

お分かりいただけるだろうか?
あらかじめ溝が掘られている木材である。
太さはなんと2.4cm。ギリギリ窓とバーの間にはいる。
溝の幅は6mm。
これにハマるワイヤーネットがあれば、この木材でフレーム(木枠)を作ってあげれば良いのだ。

この瞬間、頭の中で作業工程と完成のイメージがババっと浮かんだ。

今回はアリモノの組み合わせでいける!
これなら大きな失敗はないし、作業も簡単で、しかも見た目も悪くない!

そんな思いでワクワクした。
そして、やはり、それは間違いだったのだ。

■購入したもの


  1. 木枠用の6mm溝付き角材 182cm×2.4cm×2.4cm 2本。

  2. ワイヤーネット 黒 45cm×90cm  ピッチ幅(目合い)3cm 厚さ5mm。

  3. ラブリコ 2X4アジャスター アイアン 2つ。

  4. 4cm×8cm×1.2cmの木材2つ(5cm×20cm×1.2cmをカット)

  5. 転落防止用の鎖 1つ

  6. 底部の土台用の木材 100円ショップにて

  7. 木ネジ


1の木材
上記の通り、ホームセンターで見つけて購入。
猫柵がだいたい90×45のサイズになるので、この木材でぐるっと覆って枠にするイメージ。

2のワイヤーネット
実はかなり探した。ワイヤーネットなんて、どこにだって売っている!と思ったのだが、黒色のワイヤーネットは、100円ショップやホームセンターではあまり種類がない。

また今回は子猫が対象になる、ということで、ネットのピッチ間隔(目合い)が4cm以下、できれば3cmくらいが良いなと思うと、なかなかなかった。

猫柵全体の幅は、窓幅80cmに対して、この半分の大体40cmくらいが理想だ。窓の高さは101cmあり、アジャスターが8cm必要なので、柵自体は93cm前後に納める必要がある。

そこで選んだのがこちら。
黒で、45cm×90cm、ピッチ幅が3cm、そして、楽天のサイトでみると厚みが5mmとある。これなら、枠用の溝に入る!これが決め手になった。

3のラブリコ 2X4アジャスター
このアジャスターは、1×4サイズ(厚さ1.9cm)用と、2×4サイズ(厚さ3.8cm用)とがある。

今回の木枠は2.4cmなので、2×4サイズにするしかないのだが、逆にアジャスターのサイズがでかすぎて隙間ができてしまう。なので実際には、木枠とアジャスターの隙間を木材で埋めて固定することにした。この木材が4

木材で木枠とアジャスターの隙間を埋めている

4の木材
アジャスターと木枠の隙間を埋める木材。
ちなみに隙間は3.8cm-2.4cmで1.2cmだった。
そこで5cm×20cm×1.2cmの木材を購入して、4cm×8cm×1.2cmの2つにカットしてもらった。

アジャスターと木枠の隙間に木材をはめ込んで、それをネジで止めているわけで、正直この部分の見た目はあまり良くない。

ただ、実際には、この猫柵の手前にはブラインドがあり、このアジャスター部分はちょうどブラインド上部のボックスキャップ(箱型の部品)があるので、正面からほぼ見えない。ゆるせ。

5の鎖
これは、万が一猫柵が外れた時用の落下防止の鎖。猫柵と落下防止バーをつないでいる。もともとテグスかなにかでつなぐつもりだったが、100円ショップでフック付きのいい感じの鎖が売っていたので採用。

100円ショップで買った鎖。両端にフックがついていた。
見えづらいがもう片方の先も猫柵に結ばれている。

6の底部の土台用の木材
猫柵を設置する場所の底の部分が、ちょうど金属製の窓の桟と、出窓の床部分の境目になっており、猫柵が水平に設置できず不安定になりそうだった。
なので、この桟の部分を覆う形で土台を作ることにした。

たまたま100円ショップの木材のサイズがぴったりだったので、それを購入。そのほかの部材は、自宅にあった端材を利用した。詳しくは後述。

7の木ネジ
木枠を組むのに使用。確か、3cmくらいの長さだったはず。


なお塗装は、前回の玄関の猫柵(格子扉)の時同様に、アサヒペンの「水性WOODジェルステイン ウォルナット」を使用した。前回のあまりがあったので、新規購入はせず。


■準備完了?

作る方法を決め、買い物をし、いよいよこれで準備完了。
今回は、ウォールナットの木枠に黒いワイヤーネットの仕様になっていて、私の男心をくすぐる仕上がりになりそう。

ちなみにボス(妻)にこの柵の概要とイメージをプレゼンする時に「見た目は、まあ、ブルックリン・スタイルっぽい感じだよ」と伝えたところ、素の表情で「あなたの口からそんな言葉が飛び出すなんて・・」と驚かれた。

私の口だって時にはおしゃれな言葉を発してみたいこともある。

では、いよいよ制作に入る。
今回はアリモノの組み合わせだから、比較的簡単な作業!
と、なるはずだったのだが……。

猫×2のための猫柵②/リビングの出窓[後編]に続く



自作の猫柵作成レポート


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