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猫×2のための猫柵①/玄関の格子扉[前編]

兄妹猫を迎えるにあたり、自宅内に必ず設置しなければならない猫柵が3箇所あった。

それが、外部との境目となる、
①玄関
②リビングのベランダへの掃き出し窓
③リビングの出窓
の3箇所。

実際にはこのあといくつか追加されるのだが、まずは「脱走防止」という観点から、この3箇所の猫柵設置が急務であった。

というわけで、まず手を出したのが、①の玄関に設置する猫柵。
玄関とリビングに続く廊下が暗くならないよう、ここの猫柵は格子扉にしたいなと考えた。

はっきり言って、一番はじめに作ったものが、一番難易度が高かった。

後で知ったが、格子扉をきちんと作るのは、かなり高度な技術が必要で、プロの大工さん、少なくともDIYマスタークラスの登場する場面。

まちがっても、日曜大工3級くらいが手を出してはいけない案件だった。

だがこの時は、なぜかそんなに大変ではないと思っていた。
以下、その苦難の歴史である。

■玄関前の格子扉。完成した図

細かい苦労話の前に、先に完成した図を。

リビング側から
玄関側から。ふふ、君たち出られないよ。
鍵も一工夫。
信じられないだろ?これ100均(とハンズ)なんだぜ?
当初予定になかったキャスターも設置
後付だったのでこれもまた苦労した・・


■玄関前の柵の設置場所を決める

iPadのGoodnoteを探ったら当時のイメージ図が出てきた。

渾身のイメージ図

これは玄関前の格子扉をどこに設置するか?を考えてた時のノートだ。達筆。

自宅マンションの玄関は、リビング側からみると、手前右に寝室・左に納戸がある。

玄関のたたきすぐのところに格子扉を設置すると、外から帰ってきた時にちょっとしたモノを置いたり、宅配の荷物などを置いたりするときに不便なので、格子扉までのスペースをすこし取ることにした。
※これは後々とても有効だった。

格子扉の固定には2×4材を柱として使うことに。

蝶番を設置する側だけ柱を立てれば良いかな?と思ったが、猫が格子扉を押した時に開かないようにするため、蝶番とは反対側にも柱を立てて、それで扉が奥(玄関側)には開かないように、ストッパーにすることにした。

図でいうと青字のAが蝶番側の柱、Bがストッパーとしての柱。
B柱には、鍵の機能も持たせるイメージ。
※実はこの鍵に関しても後でちょっと問題が発生するのだが。

外からの荷物は、納戸に流し込むことが多い。
なので、格子扉の開きもそれを邪魔しないよう、寝室側のA柱に蝶番をしこんで、手前(リビング側)にひいて開けるようにする。

これでおおよその設置場所とイメージは固まった。

■格子扉のイメージを固める。でも所詮はイメージだったよ

この場所に格子扉を設置するとして、大体のイメージと必要な部材を割り出し。

自分にだけわかればいい、という強い意志を感じる

全体として高さが188cm、横幅が80.5cm、奥行きが3cmの格子扉になる。

これを柱に蝶番でつける際に、少し底を浮かすので、実際の高さは190cm前後になる計算。これであれば猫が駆け上ることはないかな、と考えた。

格子扉としては、横棒が途中に入らない形にした。

理由としては、格子扉の高さが天井までないので、途中に横棒があると、猫がそれをステップにして駆け上ってしまい、玄関側に乗り越えて行ってしまう可能性があるから。

わかっている。
これを読んだ人がほぼ100%思うであろうことは。

格子扉の横棒は、べつにファッションではない。
補強であり、歪み防止であり、必要だからそこにあるのだ。

そもそも縦と横が組み合わさって初めて「格子」になるのだ。「柵」の漢字にだって、横棒は入っている。

ただ当時、日曜大工三級がかならず陥る、「自分ならなんとなくできそう病」にかかっていた私には、深く考えずに作業に突入するのだ。

私が割り出した材料は以下。
なお、先に近くのホームセンターに行って、そこで購入できる木材の種類と寸法はチェックしておいた。そういうところはマメなのだ。

なお、この時点では、キャスターをつける予定はなかった。
もちろん、大間違いである。

■購入した木材及びその他の部材


  1. 柱材 2×4 201cm 2本 ※長さはカット処理

  2. 格子扉横材 4cm×3cm×80.5cm 2本 ※長さはカット処理

  3. 格子扉縦材 4cm×3cm×180cm 2本 ※長さはカット処理

  4. 格子扉中材 2.4cm×3cm×180cm 11本 ※長さはカット処理


木材は、値段と軽さを考えてすべて1以外は杉荒材にした。

先に書いておくが杉荒材はかなりお得。4なんて1本200円しない。
だが、そのぶん歪みがひどい!
まっすぐな木材を選ぶのにかなり時間がかかった。

はっきり言って今ならSPF材を選ぶ。こちらの方がまだマシだ。
だが当時は、大量の木材置き場で「まっすぐな木材選ぶ俺まるでプロ」というよくわからないテンションであった。

長さに関しては、購入先のホームセンターが直線のカットが無料だったので、全てお願いした。これだけでも随分と助かった。
あと、カットした端材はすべてもらってきた。この端材も後で大活躍することになる。とても大事。


これ以外に購入したものは以下。


  1. 蝶番4つ→実際使用したのは3つ。一つは予備。

  2. 木ネジ 4×70mm 50本入

  3. 空研ぎヤスリ 180番/320番

  4. アサヒペン 水性WOODジェルステイン ウォルナット 1本

  5. ラブリコ 2X4アジャスター 2つ。

  6. L字の金具 4つ。

  7. 鍵用の金具として100均セリアのアイアンウォールバー&フック

  8. 鍵用の金具として金属輪

  9. キャスター(ウレタン車)/420G-UR 25mm ※取付高35mm ※後日追加


1の蝶番は頑丈なものにした。最終的に扉の重さが7~8kgになってしまい、そういう意味でもこの選択は正しかった。
※この重さになってしまったこと自体は大失敗。後述。

2の木ネジは、木材の幅が4cm(40mm)なので、これを貫通するのにこのサイズぐらいは・・と思い。電動ドリル&ドライバーがなければとても使用できなかった。

3の空研ぎヤスリは今回始めて使った。紙やすりより、全然耐久性が違い、使いやすい。

4の塗料はアサヒペンのジェル性塗料である「ジェルスティン」。ジェル状なので布につけて磨くように塗れるので、とても使いやすい。乾きも早い。これも今回始めて使って感動した。
色は廊下にあわせてウォルナット。好きな色だ。


5のラブリコ 2X4アジャスターは、左右の2×4柱材の固定として。
2×4材の固定具は色々あって、なにも考えずにこれにしてしまったが、今だったらアイアンのやつにする。その方がかっこいいので。


6のL字金具は、格子扉の四隅にいれる補強として。

7と8の鍵に関しては後述。

9のキャスターについても後述。


■作ってみた

そして、もちろん失敗した!

一度作って、色々と失敗して、ヤケになって、木ネジを下穴なしで電動ドライバーでねじ込もうとしたら、木材が割れた!以上!

失敗の一番の理由は、やはり木材の歪みと強度を見誤ったことだろうか。

歪んだ木材で格子を作り、その歪みを直そうとあとから色々と矯正し、イライラして作業が雑になり、その結果が木材の破損という最悪の結果に。
日曜大工三級どころか、資格落ちである。

割れた木材が、外枠だったこと、ボンドなどで格子を固定していたこともあり、代わりの木材を用いた復旧を断念。

ボスであるところの妻に失敗を報告し、だが、再チャレンジさせてほしいとお願いをする。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」

とは言わなかったが、ボスは私の再挑戦を暖かく応援してくれた。
頑張るよ、ボス。

週末が1回分、まるっと吹っ飛んだ。
残された時間は少ない。

★ちょっとしたリカバリー
幸いなことに、この失敗格子扉は、割れた部分をカットして全体を少し小さくすることでそのまま別の部屋の猫柵として再利用できた。

早急に設置すべき猫柵である、
①玄関
②リビングのベランダへの掃き出し窓
③リビングの出窓
以外の、
④寝室の掃き出し窓
にそのまま利用できたのだ。これはまた後日その過程を報告。

猫×2のための猫柵①/玄関の格子扉[後編]へ続く



自作の猫柵作成レポート



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