見出し画像

大人へ絵本memo ~幼い時間へ帰還する我~

一日を感情だけで過ごしていた。

友達が来て笑う。
行っちゃってムスクレル。
トイレに行きたくてシカメッツラ。
母親が家に居なくてフキゲン。
おばあちゃんに優しくされてもフキゲン。
ご飯を食べたらゴキゲン。
暇になってカンシャク。
眠くなってオオナキ。
体力が余ってカラマワリ。

画像3

泣きたくなる。
自然を見ているとき。
一人で居るとき。
となりが・・
・・居て欲しい人じゃないとき。
怖いとき。
それでそれで
欲望が叶わないとき。

どこまで泣く?
それとも泣かない?
どこで笑う?
自分で決めたわけじゃないのに
勝手にそうなる。


大人は決める
泣くとき
笑うとき
自分を決める。
勝手に感情を
出さなくなる。


相手に読んでいると見せかけて自分に向かって読む絵本①

画像1

『幼い子は微笑む』
長田 弘 (著) いせ ひでこ (画)
2016年 講談社

幼い時間の上書きをする


なぜ おすすめする かというと

目の前にいる人は自分だから

忘れていて
もう
記憶に無い自分を
感じるから。

絵本を

読む

いつしか目の前の人と

道化し

同化する



相手に読んでいると見せかけて自分に向かって読む絵本②

画像2

『ジルベルトとかぜ』
マリー・ホール・エッツ (著) たなべいすず (訳) 
 1975年 冨山房

風を見ていた

風としゃべっていた

自分や子ども達・・・


きっと

その瞬間の自分なら
これを見ない。

だって

風を見ているから。


正直言ってこの絵本を子どもが欲しいと言うのかわからない。

うちの子達は欲しなかった。

けれど 手に取ってしまうのは
大人になった自分が 見たいから。
こうしていた頃の自分に 触れたいから。

こうだった頃の子ども達を 感じたいから。

子どもってこうだよね。

この頃のように過ごしたいよね。

ただそれだけ
それだけのことなんだけれど
思い出すって言うか

その時に自覚していなかった感覚や
時間の使い方を取り戻したいと思うんだ。

そんな自分に素直になれたときに

これをそばに置きたいと思った。


※読み聞かせで紹介するならば少人数向けです。
子ども達にも見て欲しい絵本ではあるのですが
本当のところ
ロングセラーになった所以は
そういう風に思った 大人達自身が
読み継いできたのではないかと思う。

今日も読んで下さりありがとうございます🌹
皆さまが 嬉しい 幸せ と想う瞬間が増えますように🌹

この記事が参加している募集