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*DAY5 空を見上げてお腹を空かす / 1月18日(Sat) ---6

おお、ビーガンだからか生地は割とあっさり。もっちりせず、歯切れが良い。アイシングはレモンの風味がして、さっぱり。シナモンロールにしては重くなく、ビーガンにした意味はあったと思われる。
シナモンもアイシングも適量で王道のおいしさだ。シナモンラバーな私は、もうちょっとシナモン強くてもいいな〜って感じだけど、通りすがりで「バルセロナで一番のシナモンロール」を食べられた幸運に感謝したい。

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頼んだからにはしっかり完食。お腹は本当に170パーセントくらいパンパンだった。はー、おいしかった!
ほんとよく食べ切ったわ、とmamiさんが言う。私も思う。食べられて大満足です。

店内は混み合っていたので、休憩したいと思いつつも食べ終わったら外に出た。まだまだここで食べてみたいものがあったので、いつかまたバルセロナに来たときにはお腹を空かせて訪れたい。


昨日Bubó に行ったときに飲んだお茶がおいしかったので、そのお茶のお店「SANS & SANS」へ向かう。Bubó からSANS & SANSまでは歩いてすぐの距離だったけど、昨日はもう夜で閉店していたので今日訪れることにした。
土曜日の夕方なので、道も人通りが多い。時刻は17時近くでまだ明るいが、バルやタパスバーにはすでにたくさんの人が入っている。みんなが少しふわっとしているような、「休日」の空気感が漂っている。

SANS & SANSに到着。お店の入っている建物が工事中のようで、入口を除いて鉄のパイプで囲まれていた。そのため外観はしっかり見えず、きっと昨日Bubó でお茶を飲まなければこのお店の存在に気がつかなかっただろうな。

中に入るとお店の壁一面に様々な茶葉が置いてあり、フレーバーがたくさんあるのが見てわかる。置いてあるキャニスターにはそれぞれ違う番号が書かれていたので、あれがすべて別々の茶葉なんだと思うとすごい。日本の緑茶もオリジナルブレンドで用意されていた。

私は昨日Bubóで店員さんが出してくれた、色々なフレーバーのティーバッグが1つの箱に入っているものが欲しかった。値段を見ると20個入って15ユーロ。1つのフレーバーのみであれば20個で9ユーロなので割高になるが、たくさんの味を楽しみたいのでバラエティパックをgetすることにした。
昨日飲んだTila Night、また飲めるの楽しみだなぁ。個包装のパッケージもおしゃれなので、職場でのちょっとしたお土産にもぴったり。ちなみに個包装を開けてからも、ティーバッグの紐の部分がロックミシンのように編まれていてかわいかった。

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ふー、行きたかった買い物はこれにて終了!(この ふー、はただの一息なのか、お腹の苦しさを吐き出しているのだろうか)
明日は帰るだけで、今日がほぼ最終日。2日目にも行ったサンタ・マリア・ダル・マル教会が近いので、少し入っていくことにした。

休日ということもあり、2日目に訪れたときよりも人が多かった。椅子に座り、高い天井を眺める。
フィンランドに行ったときもヘルシンキ大聖堂に滞在中二度訪れたが、自分が最も落ち着くな、と思う教会には2回くらい行くのがいいな、と思った。サンタ・マリア・ダル・マル教会がたまたまここにあってくれて良かった。しばらくぼーっと眺め、バルセロナの日々を振り返る。

この5日間はすごくあっという間で、でも毎日が充実していて、ぎゅっと濃密な時間だった。学生のときからずっと、「2人で海外旅行をしてみたいね」と話していた夢を実現することができた今。
学生のときに思い描いた「大人」になっているかと聞かれたら首をかしげるが、学校を卒業して社会を経験し、今私は毎日自分に正直に生きているってことは言える。想像通りの未来ではないけど、学生のときは想像もできない未来を歩んだのも事実だ。

色んなことがあったけど、こうやって今はmamiさんとスペインに来れている。それは少なくとも、何かを頑張ってきたってことだと思う。

これからまた日本での日々がどんな風になっていくのか、未来はわからない。サグラダ・ファミリアが完成するとき、私はどんな私でいるんだろう。1年後さえ予想と同じには行かないのだから、6年先なんて、何か1つでも予想が当たってたらすごいってレベルだなぁ。

いくつもの候補から選ばれて縁があったバルセロナは、やっぱり合ってたように感じる。過ごしやすく、たくさんの人に助けられ、おいしいものに恵まれて。
ちなみにスペインの首都はマドリードだが、私たちの候補にマドリードは一切なかった。なぜか、スペイン=バルセロナ、という思考でしかなく、直感の先にあるものは正しいのかもしれない。
マドリードも行ってみたいけど!


ふと、時計を見ると18時を過ぎていた。

そろそろ行かないと、レストランが混み始めるだろう。今日はスペインを楽しめる最終日だから、おいしいものを食べて締めくくりたい!と2人で話していた。マップに数あるピンの中からお互いに直感で選び、せーので言い合う。決めたお店が2人とも同じだったので、テンションが上がった。
私たちは「Vinitus」というタパスレストランをチョイス。

「え、なんかおいしそうだよね?」「そう、なんかここが良さそうって思うよね」ほぼ直感なのに、2人で同じなら強気。

場所はグラシア通り周辺にあり、人通りも多い場所。
到着すると、さすがの人気店!既に何組か待っていた。入口にいるスタッフのお姉さんがとてもテキパキとしていて、人数と名前を告げると20〜30分くらいで案内になりますね、と待ち時間をパッと言ってくれた。次々とお客さんが来る中でとてもスマートな対応で、それでいて素っ気なくない。気持ちがいいな〜と思った。

お店の中で待ち、30分ほどしてから地下のテーブル席へと案内してくれた。
本当に時間通りでスゴイ……!席に時間制限があるわけでもないのに、お客さんの退店のタイミングを予測できることがスゴイ。
待つ時間のおかげで多少お腹も空いたと思いたいが、メニューを見てもいつもの「食べたい!」という調子は戻って来なかった。やっぱりシナモンロールのパンチは大きい。


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