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*DAY3 Sagrada Família / 1月16日(Thu) ---1

今朝は7時に起きた。1日動き回ってぐっすり寝て、健全な時間に起きるって素晴らしい。普段は目が覚めてからもすぐにベッドを出ず、ついうだうだと携帯をいじってしまうけど(それが楽しいんだけど)、旅ではアラームを止めたらすぐに目薬をさして、1曲音楽を聴いて終了と同時に起き上がる。この目薬&1曲習慣は、起きやすくするためのマイルール。

今日は10時半にサグラダ・ファミリアの予約をしている。なので朝食はその近くで食べることにして、mamiさんとお互いの身支度が完了したら駅へと向かった。まだ日は昇りきっていないけど、天気がいいことが分かる空の青さである。

ホテルから駅に向かうまでのわずかな間でも、たっくさんおいしそうなパン屋さんやカフェがあり、ついつい足が止まってしまう。「せっかく別の場所に向かうのだから、あっちに着いてから食べた方が良いよね……!」と口では言うものの、心はしっかり決まっていない。顔だけお店の方へ引っ張られる感じで、良さそうなお店があるたびに後ろ髪を引かれる。私のそれを見る度にmamiさんが「入る?」と聞いてくれたが、あっちで食べようと最初に話していたのだし、と思って通り過ぎた。何軒かのお店に惹かれつつも、とりあえず駅に着いて電車に乗った。

平日の朝、ぎゅうぎゅうではないけれど両隣に人が立つくらいの混み具合。このシーズンだからか、観光客よりも普通に出勤している人たちという印象だった。
10分くらい乗り、その名の通り「Sagrada Família」駅に到着!人の流れに乗り、メトロの階段を上がって地上に出る。導かれるように振り返ると、目の前にサグラダ・ファミリアが……!

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圧巻、の一言。
ただただ、すごい。言葉が一つも出せないくらい、衝撃的だった。

イギリスのロンドンに行ったとき、このときと同じように地下鉄から地上に出て、振り返ってビッグ・ベンがあったときも同じような感動と興奮だったけど、それ以上のものだった。目の前に、想像していた景色が想像以上のものとして広がる。この感動は、人生で何度経験できるんだろうな。
天気が良いので、サグラダ・ファミリアは眩しい光に照らされていっそう輝いていた。つい見とれてしまって、mamiさんと2人立ち尽くした。


瞬きを忘れて見てしまったが、ぼーっとしててはいけないんだった!見たい気持ちは後にとっておいて、とりあえず今は朝食を探さなくては。
もともとグーグルマップにピンしていたクレープ屋さんがあり、お店をちらっと見てみると雰囲気はいい感じ。だけどちょっと他も見てみようか、ということになった。ホテルから駅までの間でたくさんおいしそうなお店を見かけたので、ここでもそんな感じで色々あるのでは、と思ったのだ。

しかし、歩いてみてもさっきのように良さげなお店は見つからない。そもそも朝からやっている飲食店が少なく、開いていると思ったらテイクアウトのお店だったりと、私たちが歩いた通りには候補に上げられるお店がほとんどなかった。
ウロウロしていたら時間がなくなってきたので、これはやばい、と最初から目星をつけていたクレープ屋さん「Creps Barcelona」に入ることにした。

店内は落ち着いた明かりの照明で、ゆったりした雰囲気。マダムのグループが楽しそうにおしゃべりをしている。みんな手に小さいカップを持っていて、こっちではやっぱりエスプレッソが主流なんだなぁ。

サグラダ・ファミリアの予約時間は10時半。この時すでに9時50分、ウロウロしたおかげで大幅な時間ロス。メニューが豊富で目移りしてしまうけど、とにかく今は早くオーダーをしなければならない。
私はチキンとチーズのガレットと、飲み物はアメリカーノを。mamiさんはマッシュルームとハムのガレットを注文していた。おおよそ10時15分くらいには店を出なければならないので、10時には食べ始めたい……!
「ああ、最初からここに入っておけば良かったねぇ」「ほんとにねぇ」と話しつつ、焦る気持ちを抑えて待つ。

きた!!

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きたきたきた!10時2分くらいだろうか、まだセーフゾーン!作ってくれたお姉さん、ありがとう!私の頼んだガレットの上には水菜のような野菜がたっぷりのっていて、水菜が大好きな私には嬉しいサプライズ。メニューは英語とスペイン語の表記のみで写真がなかったので、これは予想していなかった。ガレットを切ると、中には具材がたっぷり。味つけも絶妙でめちゃくちゃしっくりくる味。おいし〜い!

お腹が空いていたからか、最高においしくてすごく嬉しかった。そして昨日のホテルの件でちょっと心配だったコーヒーもおいしかった。ホテルのものはやっぱりちょっと何かが違ったんだな。

味もボリュームも申し分ないのだが、私たちには時間がない。しかしとってもおいしいので、そんな時間がない中でもおいしいおいしい、と言いたくなる。はよ食べな!と言いながら、おいしいねぇ、と噛み締め合う。このとき多分、「おいしい」「今何分?」「はよ食べな」のワードを永遠にループしていたと思う。


そして結局、10時25分にお店を出た(遅)。
私たちはどうにか決めた時間の10時15分までに食べ終わったけれど、お会計を頼んでから支払いを済ませるまでがサッと行かなかったので、まぁ、仕方がない。日本のように、頼んだらすぐに来てくれてすぐに終わると思ってはいけない。
店員さんは優しかったし、お店の雰囲気も良かった。Creps Barcelona、バルセロナの街中で何度か見かけたのでホームページを見てみたら全部で6店舗あるみたい。とにかく味が抜群においしくて、ハズレのないお店だと思う!

時間ギリギリ!走ってサグラダ・ファミリアへ向かう。日本での生活でもこんなに走ることはそうそうないのに、バルセロナで本気で走るなんて面白くて笑ってしまった。もうディズニーランドに行くときだって、入園後に急いでファストパスを取りに走ることもしなくなったのに。大人になっている。
果たして間に合うのか。


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