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*DAY5 空を見上げてお腹を空かす / 1月18日(Sat) ---4

行きたかったポルボロンのお店、「Caelum」へ。ここもとっても楽しみにしていた場所!

「ポルボロン」はスペインのアンダルシア地方で生まれた、スペインの伝統菓子のひとつ。砂糖や薄力粉とアーモンドプードルを固めて焼き上げたお菓子で、歯が当たる前にホロホロっと崩れて溶ける食感が特徴。

参考文献 >
cotta - スペインの伝統菓子、ポルボロンレシピ

ここ「Caelum」はガイドブックにも載っていて、店内のポップには日本語も書いてあったので日本人のお客さんも多いのだろう。スペインに来てからお店の中で日本語を見たのは初めてだった。それぞれの商品にポップがついているから、どんな味なのか想像できる。お目当てにしていたポルボロン以外のお菓子にも目移りしちゃうなぁ。
でもやっぱりここは、ポルボロン!積み重ねられた箱から1つを手に取る。お店の人に消費期限を聞いたら2ヶ月ほどらしく、思っていたより長くて嬉しい。これを家族のお土産にすることにした。キャンディのように1つ1つ包まれて個包装になったものが箱に詰められていて、見た目もかわいく、食べやすそう。

レジで「手提げの袋は入りますか?」と聞かれ、今朝アイシャドウを買った時もらった袋に入るだろうか、と思い「入れてみても良いですか?」と尋ねた。もちろん、と承諾を得て入れてみると、入るには入るがぎゅうぎゅうだったので、ここでも袋をもらうことにした。レジのお兄さんも、それは袋をつけるしかないね、といった表情だった。

お店の中には入って左側にカフェがあり、そこも空いていたら入りたかったのだけど残念ながら満席。席数がそんなに多くないので待つのも申し訳なく、ここは諦める。お店全体がやわらかな雰囲気で居心地良かったなぁ。

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席には座れなかったが、お目当てのポルボロンが手に入り、とっても嬉しい! スペインに行くと決めてから、名物は何があるのかと色々調べて見つけたのがポルボロンだった。そしてなんと調べた直後、タイミングよくNHKのEテレ「グレーテルのかまど」でポルボロンをテーマにした回が放送されたのだ。

カサ・バトリョのときにもこの番組について触れたのだが、「グレーテルのかまど」はお菓子にまつわる数々の物語、そして思いがけない誕生のドラマを、15代ヘンゼル(瀬戸康史さん)と魔法のかまど(キムラ緑子さん)がお届けする、おいしくてためになる番組。再放送も多いのでポルボロンの回の初回放送ではなかったけど、11月末に見ることができて絶好のタイミングだった。

ヘンゼルとかまどにポルボロンについての歴史を教えてもらい、事前情報をバッチリ入れていた私は絶対にこのお菓子を買って帰ると決めていた。本当は今すぐにでも食べたいところだったが、食べたら1つでは止まらないような気がして、ここはグッと我慢。
お土産がなくなってしまったら大変だからね……。

本当はここのカフェに入る予定だったので、お腹の空き具合をどうしようかと2人で悩む。
次の目的地はチェーン展開の古着屋さん・HUMANA。お腹はぺこぺこなので、HUMANAへ向かう途中で食べれそうなところに入ろうか、とmamiさんと話した。

しかし、こういう探しているときに限っていい感じのお店に出会わない。お腹がいっぱいのときは、これでもかってくらいおいしそうなカフェをたくさん見かけるんだけど、どうしてなんでしょう。


そして結局、Caelumに最も近い場所にあるHUMANAに着いてしまった。
でもこんなにお腹が空いていたら、服を見るのも集中できない。今回は私だけでなく、mamiさんもお腹が空いていた。これはかなり重大である。
私は基本的にいつでもお腹が空いている気がするが、mamiさんはそんなことはない。むしろmamiさん、今日2食しか食べてないよね?という日もあった。そんなmamiさんもお腹が空いている。2人ともお腹が空いているので、先にどこか食べれるところに入るしかない。

マップで周りのパン屋さんを探してみるが、やっぱり土曜日ということもあってお休みのお店も多く、時間的にも14時頃で、ちょうどシエスタ(休憩)タイムに入ってしまっていた。日本の感覚に慣れていると、いかに日本の飲食店が充実しているかが分かる。

マップについたピンを1つずつ見ていき、開いている場所を探す。
ちょっと戻った場所に365 cafeというチェーンのパン屋さんを発見!ここは営業時間内。入れるお店があって良かった〜!
365 cafeは今回の滞在中に何度も見かけていた。パンの種類もたくさんありそうで、おいしそうだなぁと思っていたお店のひとつ。入る機会があって良嬉しい。

こういうチェーンのお店を見かけると、現地の人のそのお店に対する感覚が気になる。私はチェーンのパン屋さん、と聞いて一番に思いつくのが「ヴィ・ド・フランス」で、ヴィドはおいしいという信頼感があり、値段も高くなく、入ることにためらいのない安心感がある。ヴィドが地元の駅にあったことが一番大きいと思うが、生活に馴染んでいるパン屋さんだと思う。そこにあって、なんとなく入る、ができる。

今自分が住んでいる場所にはおいしいパン屋さんがいくつかあるが、営業している曜日が限られていたり、早めの時間に行かなければ売り切れていたりして、「なんとなく」はあんまりできない。この365 cafeも、現地の人にとってヴィドのような、そういう感覚のお店かな。


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