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ベルリンクロニクル

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ベルリンのバビロニア、クロイツベルグを中心とした、ガイドブックには絶対載っていないリアルベルリンについて書いてます。うっかり住んでしまったところはディープな人種のるつぼだった…ア…
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#日常

ベルリン、Quark(フレッシュチーズ)はひとり1個で

ベルリン、Quark(フレッシュチーズ)はひとり1個で

ドイツにはドイツ人の大好きな食べ物がある。それはフレッシュチーズ、Quark(クワークまたはクワルク)っちゅう食べ物でドイツ人がドイツ料理を作るとなると何かと食卓に上がってくる。

それはフランスでいうと「Fromage Blanc」ってやつで、マガジンハウス信者だった私はOliveやanan、はたまたフィガロでパリ特集をするたびにフロマージュブランが出てくると食べたいと思った10代の若者だった。

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ベルリン名物ホワイトアスパラガスの季節がやってきた

ベルリン名物ホワイトアスパラガスの季節がやってきた

自転車の季節がやってきたわけですが、自転車だけじゃなくてベルリンにはホワイトアスパラガスの季節もやってきたのであります。

ホワイトアスパラガスといっても缶入りの臭いやつじゃございません、シュッとしてフレッシュなみずみずしいやつでございます。

灰色のベルリンの冬から徐々に太陽が出てくる日が増えてきて温かくなると「ああ、あともうちょっとでホワイトアスパラの季節だよね」という話題が出てくる。春の

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ベルリンの典型的な軽食「Imbiss」

ベルリンの典型的な軽食「Imbiss」

ドイツで軽食屋のことを「Imbiss」と呼ぶ。このインビス、ちっこい店形式の場合もあればスタンドや屋台の場合もある。学校の後、飲みに行く前後、クラブで夜遊び明け、はたまた日曜日でどこも開いていない時にいつでもウェルカムなインビスは人々のお腹と心の空腹を確実に満たしてくれる場所。

【ケバブ】ベルリンの典型的なインビス食のヒエラルキーの頂点に立っているのは間違いなく「ケバブ」。これ、実は意外にもベル

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ベルリンの典型的な月曜日の朝

ベルリンの典型的な月曜日の朝

ベルリンの典型的な週末、について既に先日書いたんだけど、今日は月曜。これは文字通りの月曜日なのか、それとも実際は「週末の続きの月曜日」なのかの評価は微妙となってくる。特に典型的な週末を過ごすベルリナーにとってはどっち側を取るのか大変難しい選択でもある。

月曜日。いくら遊びという遊びは全て好き、というベルリナーにとって、普通の文字通りの月曜日が来るということ、そしてそれを乗り越えなければいけないと

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アイスクリーム⭐️スーパーマリオブラザーズ

アイスクリーム⭐️スーパーマリオブラザーズ

ある意味夢のような仕事なのか、それとも厳しい仕事なのか…ベルリンっ子が愛してやまないアイス屋さん「Eiscafe」が街に戻ってきた!3月中旬くらいから10月の中旬くらいまで営業し、「また春になったら会いましょう」という貼り紙をある日突然店の前に下げ、街から忽然と姿を消してしまう。なんでお店の前に特大アイスのオブジェが出て、シャッターが開き、自慢のアイスを店先のショーケース冷蔵庫の前に並べて営業が開

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白ソーセージ(Weißwurst)の魅力にはさからえないのだ

白ソーセージ(Weißwurst)の魅力にはさからえないのだ

ベルリナーはバイエルンが大嫌いである。南ドイツの鼻がかかった感じ、尊大な雰囲気、皮のパンツとあの帽子を見ると「ウゲーッ、最ッアク」と顔をしかめる。
特に今、ベルリンの数少ない住宅がお金持ちのバーバリアンに買い占められて、かつて東西ドイツ統一後のベルリンの自由なパーティーライフの代名詞だったプランツラウラーベルグ(旧東側)はシュバビロンと呼ばれ、南ドイツ出身のヤングペアレンツがパパやママに買ってもら

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ベルリンの謎の祭りParkfest

ベルリンの謎の祭りParkfest

ベルリンで数回目の長い冬を越し(住人になってからは数回目だけれど、この冬は何度も越したことがある)春をすっ飛ばしてまた新緑の季節がやってきた。ベルリンはサッカーの年は暑くなるのだそうだ。そういえば2016年も大変暑く、毎日30度越えみたいな感じだった。

さて、ベルリンで大切な日といえば東西ドイツ統一の秋、10月3日と5月1日メーデーである。エルストマイ(1stMai:ドイツ語のメーデー)はパンク

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