見出し画像

【市場開発・田中さん】CASTセンサーの可能性は、自分たちが気づいていないところにもある

独自の薄型センサーをコア技術に持つ、株式会社CAST。初めての製品である配管減肉モニタリングシステムのリリースや、実証先の確保・技術開発のための資金調達を実施するなど、事業拡大に向けて加速しています。

製品の量産体制を整え、生産ラインの構築などをしているのは、市場開発を担当する田中雄也(たなか ゆうや)さんです。今回は田中さんへ、仕事内容のほかCASTに入社したきっかけや、CASTならではの仕事のやりがいなどをインタビューしました。



成長が見込まれる分野で、新しいことに取り組みたい

―田中さんはCASTでどのような仕事をされていますか?

CASTの製品を市場に出すため、量産設計をしたり生産ラインの構築をおこなったりしています。研究開発の堤くんが作っている試作品を製品化したあと、大量生産できるようにするのが私の仕事です。

市場の需要に応えるために、できる限り低価格で、かつ作りやすいことにこだわっています。堤くんと相談しながらですが、試作品で使った部品のなかで必要でないものをなくしたり、低価格の部品を代わりに使えないか探したりしながら、量産設計をしています。

生産ラインも同じで、どのような手順にしたらより低価格で作りやすいを考えながら構築していますね。これから製品を作る段階になったら協力会社さんに依頼しようと思っているので、私がいなくても問題なく大量生産できるように調整しています。

あとはたまにですが、お客様対応をしたり、堤くんの研究開発分野を手伝ったりしています。堤くんはほぼ同時期に入社しているので、同じエンジニア同士協力して仕事をしていることが多いです。


―CASTに入社したきっかけは何ですか?

転職を考えているとき、代表の中妻に声をかけてもらったのがきっかけでした。

私は堤くんと同じく学生時代に熊本大学・大学院に通っていて、中妻研究室にいたんです。だから堤くんとは同期入社であり、学生時代の同級生でもあります。この前の記事で堤くんが同期と一緒に中妻先生と再会した話をしていましたが、そのときに私もいたんです。CASTを創業する話を聞いて、私も一緒に働きたいと思いました。

CASTに入社する前に働いていた会社でも、生産ラインの構築に関する仕事をしていました。ただ、生産技術のなかでも“設備の設計をする”と仕事内容が決まっていたので、業務の幅を広げていけないことに悩んでいたんです。転職をしてもいいのかなと、漠然と考えていました。

CASTのセンサーは今後も成長を見込める分野なので、入社したら新しいことにどんどん取り組んでいけそうと思いました。量産体制にしても、製品化にしても、やったことがないことに取り組めるのはやりがいを感じるだろうなと。

あとは学生時代に過ごした熊本が生活しやすかったので、戻って生活できるのはいいなと思いました。前職では岐阜に住んでいたのですが、出身は宮崎県でして。九州地方が、私の肌に合うみたいですね。


「図工が好き」からものづくりの道へ

―社長の中妻さんや堤さんとは学生時代に出会っていたそうですが、当時はどのような勉強をされていたのですか?

工学部のなかでも、機械工学科にいました。ものづくりが好きだったので入学した、というのが大きな理由です。

もともとは図工が好きだったんですよ。歯車がかみ合って、タイヤが回っていく仕組みを自分で作って遊んでいました。ミニ四駆が好きだったので、ものを作るだけに留まらず実際に動かせるのが好きだったんだと思います。

大学に入って、4年生で研究室を選ぶときに中妻先生と出会うのですが、当時はセンサー自体にあまり興味がなかったです。ただ「ものを作る」ことに関しては得意だったので、そのひとつとしてセンサーに携わっていました。


―ものづくりがお好きなことがとても伝わってきます。

想像通りに動いたら楽しくて。仮に想像通りに動かなくても「なんで動かないんだろう?」と考えるのも好きなんです。

設計のノウハウは教科書で学べることもあるけど、本当に動くかどうかは実際に作ってみないとわからないじゃないですか。実際に作ってみて、思い描いたものが実現するまでの過程も楽しいんだと思います。


自分たちだけではなく、協力会社さんと市場の拡大へ挑戦

―CASTに入社して、苦労したことはありますか?

正直あまりないんですよね……。強いて言うなら、入社当初は上長の指示を汲み取るのに時間がかかりました。上長は社長であり恩師である中妻先生になるのですが、話し方がふわっとしていまして。少人数のベンチャー企業で、社員同士の距離が近いからこそかもしれませんが、慣れるまでは少し苦労しました。

生産体制の構築業務を担っているのは私一人なので、私が指示を理解しないと仕事を進められないんですよ。指示を自分で解釈して、図面に起こしてから中妻に相談するなど、私なりに工夫したら慣れてきました。

生産ラインの立ち上げでも、もちろん苦労したことはあります。苦しさとやりがいが半分ずつくらいなんですけど、「ものづくりに幅広く携わりたい」と思って入社したので、やりがいを感じたときの方が印象に残っています。


―ではCASTでの仕事のやりがいについても、ぜひ教えてください。

CASTのコア技術であるゾルゲルスプレー法で作成した圧電素子の、使い方を考えている時間が楽しく感じます。

CASTの技術は応用範囲が広くて、いろいろな場所に展開できる可能性があります。今は製造業の現場につけるシステムとして、配管減肉モニタリングシステムを製品化していますが、自分たちで気づいていない用途もまだまだあると思うんです。自社の技術に将来性を感じられるのは、仕事としてとてもやりがいがあります。

あとは、協力会社さんなどCASTの技術の製品化に関わっている人がたくさんいるのもやりがいです。すべて自分たちでやらないといけないと思って入社したのですが、生産ラインの立ち上げに関しては想像していたよりもかなり順調に進んでいます。


いつか海外拠点を。CASTの可能性を広げる仲間を募集!

―田中さんが思う、CASTの魅力を教えてください。

いろいろな働き方ができるところが魅力だと思います。

フレックス制度で自由な時間に仕事ができますし、業種によってはフルリモートで働くことも可能です。熊本大学のクロスアポイントメント制度を利用して、午前はCAST・午後は大学で働く社員もいます。学生アルバイトやパートタイム、フリーランスの方々もCASTにご協力いただいていることを考えると、CASTでは自分にあった働き方ができると思います。


―今後、CASTとしてやってみたいことはありますか?

いつか、海外に拠点を持ちたいです。CASTのコア技術は自分たちで気づいていない部分も含めて、応用範囲が広いと思っています。それは国内だけではなくて、海外にも市場を拡げられる可能性があると思うんです。

海外にCASTの製品を届けたいと思ったときに、海外にも生産拠点があったほうがメリットが大きいと思っています。海外拠点の立ち上げに携わりたいです。

そのためには今よりももっと、CASTセンサーの可能性を高く評価してくれる方や、一緒に製品化・サービス化してくれる方と出会いたいと思います。私自身もCASTセンサーの可能性を伝えたいですし、関わる人が増えた先で「身近なところにCASTセンサーがあるじゃん」という状態にできたら嬉しいです。

―協力会社やお客様が増えるのはもちろんですが、CASTの社内にも仲間を増やしていきたいですね。

CASTに興味がある方がいたら、ぜひ連絡をいただきたいですね。センサーを実際に活用するためにはハードウェアだけでなくソフトウェアも必要なので、エンジニアさんで興味があればぜひ一緒に働きたいです。

とくに、CASTセンサーの応用範囲の広さに可能性を感じる方、可能性を感じたうえでお客様の要望に柔軟に対応できる方や、自由な発想で対応してみたい方がいたら嬉しいです。



ーーー

製品及びCASTで働くことに興味をもってくださった方は、info@cast-sensing.comまで。

気軽にCASTについて聞いてみたいと感じた方は深山まで、DMでお気軽にご連絡ください!


取材・執筆:小溝朱里



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?