【バックオフィス・渡辺さん】業務の体制を整え、メンバーが各領域に集中できる職場へ
独自の薄型センサーをコア技術に持つ、株式会社CAST。初めての製品である配管減肉モニタリングシステムのリリースや、実証先の確保・技術開発のための資金調達を実施するなど、事業拡大に向けて加速しています。
CASTの事業拡大をバックオフィスで支えているのは、7月に入社した渡辺さんです。福岡からリモートワークで働き、2ヶ月が過ぎました。
渡辺さんは、どのようなキャリアのなかでCASTに出会ったのでしょう。どのような思いを持って、入社したのでしょうか。渡辺さんが思うCASTの魅力とともに、インタビューしました。
CAST全体の業務の進みを良くしたい
―渡辺さんはCASTでどのような仕事をされていますか?
バックオフィス業務を全般的に行っています。今は経理のような業務を担当することが多いですが、「経理」「総務」などは分かれていないんです。深山さんがこれまでやってこられた仕事を、少しずつ分けていただいています。
バックオフィスの体制を整えるのも、私の役割だと思っています。一つひとつの仕事に慣れていきながら、マニュアルやワークフローを作る。そして「誰が何の仕事をするのか」を決めて、全体的な業務の進みが良くなるようにしていきたいです。
―CASTには、どのようなきっかけで入社を?
前職時代に家で副業ができないかと思ってTwitterで調べていたときに、CASTに出会いました。正確に言うと、そのときは深山さんのお知り合いの方が募集情報を出していて、その方を交えて3人でお話ししたのが最初です。
そのときはご縁がなかったのですが、今年(2022年)に入って深山さんから改めてご連絡いただきました。「バックオフィスの担当者を増やそうと思っていて、転職を考えているならどうですか?」と。改めてCASTについて知る機会をいただき、中妻さんと何度も話をしたうえで7月に入社しました。
学芸員から一般企業の事務へ
―前職でもバックオフィス業務をされていたのですか?
そうですね。事務仕事は何社か経験しています。ただ、ずっと事務だったわけではなく、新卒では図書館で働いていました。学生時代に学芸員の資格を取ったので、歴史的にも重要な資料を収集したり展示したりしていました。
仕事の内容自体は楽しかったのですが、なかなか正規雇用がなく将来に不安を感じるようになって……。それまで住んでいた山口を離れて福岡に移り、一般企業に就職しました。
―住む場所を変え、思い切ってキャリアチェンジしたのですね。
何社か経験したものの、会社で働く感覚になかなか慣れなくて。ようやく、前職のときに「人並みには仕事できるようになったな」と思えるようになりました。
図書館って、公務員の世界なんです。なのでそもそも、営利目的で仕事をしたことがなくて。書類ひとつを整理するにしても、売上に関わることはありませんでした。会社なら例えば、私が請求書を作ると会社にお金が入る仕組みですよね。同じ“書類整理”でも、やっていることが全然違うんだなって。図書館での仕事は事務のようで、事務ではなかったんだなと思いました。
―ひとことで“事務”と言っても、公務員と一般企業とでは感覚が違う……。
その微妙な違いは、経験したからこそ感じるのかもしれません。
これまでの職場で先輩の姿を見て学ばせてもらったおかげで、一般企業の事務にも慣れることができました。自分のミスを改善したり、効率よく仕事できるようになったりするたびに、やりがいを感じるようになりましたね。
CASTで働くことを通して、何を得たいか
―そしてCASTへ転職された、と。入社前後で、CASTの印象に違いはありましたか?
違いはあまり感じませんでした。というのも、入社は7月でしたが、4月から業務委託でCASTと仕事をしていて。中妻さんや深山さんとは、頻繁に話をさせていただいていました。
社内の連絡ツールとして使っているslackにも4月の時点で招待いただき、担当業務以外のやりとりまで見られるようになっていましたね。「仕事に真面目に取り組んでいるんだな」とか、「冗談を言い合っていて楽しそうだな」とか、知れて嬉しかったです。
―CASTとのやりとりで印象に残っていることはありますか?
「CASTを卒業するときが来るとして、そのときに何を得ていたいですか?どういう人間になっていたいですか?」と、最初の面接で質問いただいたことです。中妻さんからの質問なのですが、何度も投げかけていただきました。まだCASTに入ってもいないのに、と正直びっくり。
私はいつか独立したいと思っているので「小さい会社の作り方や経営方法を学んで、いつか社長になるつもりです」と言いました。そしたらおもしろがっていただけて。「CASTは若い会社で、仕組みができていない部分も多いから一緒にやってほしい」と。社員を育てるうえで柔軟な考え方があるんだなと思い、CASTで働きたいと思えました。
―それから入社して、あっという間に2ヶ月が過ぎましたね。
そうですね。業務の流れや担当者が決まっていないことが多く、一つひとつ聞きながら整理しているところです。大変さはありますが、任せていただいている分やりがいもとても大きいです。
今までのCASTのメンバーは、これからの事業拡大に向けて立ち止まれないでしょうし。業務の整理にまで、手が回らなかったと思います。少しでも社員のみなさんが働きやすくなったら嬉しいです。
CASTの魅力は、信頼関係と和やかさ
―渡辺さんが思う、CASTの魅力を教えてください。
まずは、社員が信頼し合っていることです。仕事を真面目にしつつも冗談も言えたり、社長の中妻さんにツッコんでいたり。その雰囲気の良さには、信頼関係と和やかさがあるなと思っています。
また柔軟な働き方ができるのも嬉しいです。今も私は福岡に住んでいて、リモートワークをしています。通勤時間がなくなる分、自分の趣味や今後の勉強のために時間を使えるようになりました。
子育て中のメンバーも多く、短時間勤務しているパートタイマーもいます。一人ひとりの働きやすさを考えていただける会社です。
―今後CASTの一員として、また渡辺さん個人としてやってみたいことを教えてください。
CASTの一員としては、基本的な仕事のスキルや働き方を早く確立させたいです。実は私が入社するまで、お金のやりとりを実務レベルでやったことがあるメンバーはほとんどいなかったようで……。私が一般企業で培ってきたスキルを、活かすタイミングをいただいたなと思っています。
それにエンジニアという専門職は、私がかつて経験した公務員の感覚と似ていると思うんです。営利目的でない場所と、営利目的の場所を両方経験している私が、何かできることがあればいいなと思います。
私個人としては、独立を視野に入れて準備をしていきたいです。イラストを描いたり、ハンドメイド作品を作ったりとものづくりが好きなので、何かの形で携わっていけたらと思います。例えば材料を販売するショップを運営するなど、作家さんの助けになるような仕事もしたいです。
―最後に、未来の仲間に向けてメッセージをお願いします。
新しいこと学んだり、実践したりするのを楽しめる人はCASTに合っていると思います。私は文系で、CASTの技術を理解するのは今でも難しいのですが、知らないことを学べるのはおもしろかったんです。説明してくださる先輩社員はエンジニアだから、論理的に分かりやすく説明してくださいました。楽しんで学べる方に、ぜひ興味を持ってもらえると嬉しいです。
あとは、本業以外にもユニークな趣味などを持っている方だとおもしろいなと思います。メンバーには仕事以外に、別の世界を知っているような方が多いので。「これだけしかやりたくない」という方より、色々なことに興味がある方がCASTに合っているのかもしれません。興味がある方は一度、話を聞きに来てください。
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製品及びCASTで働くことに興味をもってくださった方は、info@cast-sensing.comまで。
気軽にCASTについて聞いてみたいと感じた方は深山まで、DMでお気軽にご連絡ください!
取材・執筆:小溝朱里