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本日の読書

「悪逆」(黒川博行著)

ちょっと長いが出版社紹介文を添付
(内容紹介)
周到な準備と計画によって強盗殺人を遂行していく男――。大阪府警捜査一課の舘野と箕面北署のベテラン刑事・玉川が、広告代理店の元経営者殺害事件を追うなか、さらに被害者と面識のある男が殺される。二人はそれぞれ士業詐欺とマルチ商法によって莫大な金を荒稼ぎした悪党で、情報屋の標的になっていた。警察は犯行手口の違いから同一犯による可能性はないと判断するが、いずれも初動捜査で手詰まりとなる。犯人像を?むことができないまま、さらには戦時中に麻薬密売組織に関わり、政治家とも昵懇だった新興宗教の宗務総長が殺害される。警察の動きを攪乱しながら凶行を続ける男の目的はどこにあるのか? 舘野と玉川は、凶悪な知能犯による完全犯罪を突き崩すことができるのか? ←ココまで

久しぶりに最後まで読了した本だ。
前回のは最後の10頁くらいでバカバカしくなり止め、
その前の10冊くらいは半分くらいまで読んで、本を閉じた。
集中力が低下してるのと、今回は風邪で横になっており
読む時間が増えたことも理由の一つだ。

さすがの黒川節!!とまずは褒めたい。
例によって大阪が舞台で大阪弁での会話がテンポいい。
群像劇みたいに、章ごとに、舞台や登場人物が変わる本が苦手
なのだが、この本は、犯人側の章と警察側の章との
2つの視点のみなので読みやすくもある。
世の中にはいろんな犯罪者がいて、今この瞬間にも
人を騙したり、洗脳したり、金を振り込ませようとしてる輩が
大勢いるに違いない。
黒川氏の小説を読むと、自分が「そっち側」にいなくて
本当によかったと痛感するのだ。

「ハズレのない作家」さんは多くいるが、黒川氏も
その一人だと思う。
何を読んでも、大体面白い。
という訳で、数年前に読んだ「後妻業」を再読したくなったが
部屋のどこにあるかわからないので、アマゾンで中古(250円)を
買った。
本棚をひっくり返すよりよほど安上がりだ。
ハードオフなら100円かもしれない。
便利な世の中になったものだなぁ….(・∀・)



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