美しさは後づけできる?腹黒心理学者のいけにえ
センスは美を凌駕するのか?
心理学者の夫人は、ここ最近、といってもつい昨夜からだが、考えあぐねている。
この言葉にならないモヤモヤを書くことで昇華させてスッキリ晴らしたい。だが書いてしまうと、己のクソいじわるさがまた露呈してしまう。
ただでさえ少ないフォロワーさんをさらに失ってしまうではなかろうか。
なんて小賢しく思う己の腹黒さは、もうとうの昔から知っているのでよい。よし、書いたところで、これ以上、腹黒さが増すぐらいで失うものなんてないので、書いてしまおう。エイっ。
美意識とはなんぞや
心理学は、「意識の科学」であるから、美意識も心理学のテリトリーだ。
つまり、科学できる。
ことの発端は、とある主婦起業家Aさん(仮名)の投稿だった。
膨大な数のSNS投稿から、偶然にわたしの目に飛び込んできただけなのに、こうも考えさせるだけの「目が点になるメガトン級の破壊力」がAさんの投稿には存在した。
Aさん、ごめん。あなたにはなんの非もなく、単なるわたしの趣味で、いじわるな考察をするだけです。お許しください。(なんて弁明して人格者であろうとする、小生のこざかしさ)
Aさんはファッションで起業されているらしいのだけど、どうにもこうにもAさんが提案するファッションがわたしの美意識と程遠い。それだけのハナシ。
でも、やっぱりモヤモヤする理由はこうだ。
●洗練とは程遠いもっさりとしたシルエットと色の組み合わせ
●背景に映りこむ妙な生々しさのある暮らし周辺情報
●どうしたらそんな組み合わせになるのか解せないファッション
●美で商売をしているふうには思えない如何ともしがたい美意識
断っておくが投稿からわたしが感じるのは、Aさんはとっても人柄がよい優しい人で、スバラシイ人格の持ち主であろうことは、一目瞭然だ。人格否定してAさんを批判したい気持ちは、ミジンコもない。
むしろ、お人柄がよろしそうなだけに、ただファッションセンス、つまり美意識が超人的に欠落しているのにファッション起業している《ズレ》に気づいていなそうなのが至極モッタイナイのだ。
お人柄を活かして、他のことで起業したほうが儲かりそうなんだけどな(余計なお世話)。
美意識は後付けできるのか?
自分のことは思いっきり棚に上げてのことだし、イヤなら見なきゃいいし、依頼された訳でもないのにこき下ろして、「どの口が言うか」と自分でも思う。けれど、《不条理な気持ち悪さ》に落としどころをつけたくて、たまらない。
「この人のファッションセンスにお客様はついてくるのだろうか。それともわたしの美意識がおかしいのか」
どうでもいいことにしばらく悩んだ。
「わたしの美意識は、やはりおかしいのでしょうか?ね、あなたはどう思いますか」
なんて、友人に突撃インタビューしたいけども、そんな深夜にケッタイなメッセージにしょーもない画像を送り付けられても、相手は甚だしく迷惑だろう。
普段、《空気を読まない》わたしとて、それぐらいの社会性は持ち合わせているので、小1時間ほどその方の破壊力のあり過ぎるファッションを過去の投稿までさかのぼってチェックしてしまった。
果たして、その結果、どうでもいいことに貴重な時間を費やしてしまった後悔が否めない。
●いくら骨格診断なりなんなり、《統計的な平均値に基づくメソッド》があったとしても、平均化された美意識は個性を越えられない
↓それで?
●だからといって、クライエントのニーズに沿ったサービスができれば、クライエントの満足度は高い
↓それで?
●かなりニッチな領域だろうから、万人受けしづらく、認知は広まらない
↓それで?
●色の組み合わせなど、最低限の美的センスはファッション起業に必要
↓それで?
●平均的な美意識は持ち合わせていた方がよいだろう
1人脳内会議でこのような帰着点に落ち着いた。
ふ~。貴重な休みの時間を費やしてまで考察したいって、わたしはどんだけ研究者魂が勝っているのか。
アホである。
しかし、もののついでなので、美意識について心理学の文献を漁ってみた。
そうしたところ、次のような知見が発見できた。
●誰もが美しいと感じるものは存在するか?
YES!キリスト!(単にクリスマスネタを言いたい)
但し、神から授かった比率の黄金比、「1:1.618」は、実験美学の父であるフェヒナーによると、黄金比が最も美しいと感じる人は全体の3割で、後の7割は別の比率が美しいと感じる
「φ(ファイ)」を発見したフェヒナー先生には敬意を払いたいが、どうも釈然としない。
●美は式で表せて、美的評価と相関する
なるほど、やっぱり規則性があるのか。でも、例外もあるってことは、こうかしら。
●一般的に単純な視覚情報ほど処理が簡単なので、高く評価され易いが、鑑賞物としては退屈とみなされるので、ほどほどの複雑性を持つものほどわたしたちは快適に思い、1/fのゆらぎが好まれる
うん、これならわかりますわ。
てか、さっきから「φ」とか「1/fゆらぎ」とか、出てくる用語がいちいち「物理学」テイストなのは、心理学が物理学から派生したものなので、仕方ないのです。心理学は科学です。と、ゴリゴリの数学ダメ人間が言うのも説得力ないですわな。
さらに、
●美的な評価は、単純な快不快というよりも評価する人の状態や環境など、様々な要因が関与する複雑なもの
うーん。やっぱり、見る側が置かれた心情が見え方、感じ方に影響するのか。
結論として、わたしにはワケわかめな妙なセンスのファッションでも(言ってしまった)、お客様がそれでよいならそれがセンスなので、他人がどうこういうものではない。
だから、わたしからみたらクソダサく見えるAさんのファッションセンスであっても、Aさんは堂々とそのセンスを貫けばいい。
なんて、Aさんとわたしは全くのコンサル関係も発生しておらず、わたしの一方的で頼まれて芋いない《ひとりコンサル》に過ぎないのだから、AさんはAさんらしく、これからもファッション起業で爆走して欲しい。
勝手に一人で問題提起して考察して非常にスッキリしたからもう、見ないけど、Aさん、よきネタをご提供くださり、ありがとうございました。多謝。
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論文や所見書き、心理面接にまみれているカシ丸の言葉の力で、読んだ人をほっとエンパワメントできたら嬉しく思います。