仲島カルロス

朝三暮四

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  • ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街

    コインブラ、ファティマ、ラーゴスの3都市+リスボンを旅します。短期旅行の候補から外れる、行きたくて行けないポルトガルの旅。

  • 12日間で歩くサンティアゴ巡礼〜ポルトガルの道

    ポルトからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで歩いた12日間の記録(2023年5月)。編集方針:起こったことをできるだけ時系列で記録。巡礼中に出くわす様々な考えや迷い、後悔を記す。そして最後は自分でも良きせぬ結末を迎えた。携帯を入れると4つもカメラを持って歩いたのは知らぬが故の勇み足。

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【0日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Lisbon→Porto 出発の地へ

巡礼旅の先輩に出会う 僕はすでに宿(Independente Príncipe Real)に2泊していた。ドミトリーは天井の高い部屋に3段ベッドを入れてあった。男女ミックスルームで、アメリカ人や南米人3人組などが同室で後に韓国人の若い女性が入った。 この韓国人のイニョンは偶然にもコンポステーラ巡礼の経験者だった。しかもなんとフランスの道で飽き足らず、ポルトからのポルトガル海岸路も踏破していた。それでさらに驚くのは7日間で歩いたというのだ。最低でも10日くらいという道をだ。

    • ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街#7 Lisboa

      2023/06/05 機上の元旅人 11:30 旅の最後の日となった。起床後、お土産を買いに出かけ、カバンを整理して宿を出る。 12:00 メトロで空港に到着。 飛行機を確認する。 14:15 EK192 Dubai が掲示板にも見える。定刻通りの予定だ。 流れ作業のように、搭乗が始まり、感慨を抱く間もなく機上の元旅人となった。 そもそも今回のポルトガル訪問はサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の旅のためであった。その様子はマガジンにまとめた。そして旅の予備日は

      • ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街#6 Lisboa

        2023/06/04 はじまりの街、おわりの街 ラーゴス→リスボン 6:30 6時半に起床して、7時に歩いてバスターミナルまで行く。7時15搭乗開始。 7:30 出発後、隣町で客を拾い、高速道路に入る。 9:30 サービスエリアで休憩 11:43 リスボン到着 12:30 メトロでRossioに到着。 土産物屋の脇の階段を登って、Rossio Hostelに。 Portugal | Rossio Hostel | Lisboa 宿に荷物を置きに行き、すぐに出か

        • ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街#5 Lagos

          大航海の街 2023/06/03 2泊の予定を変更してもう一泊。リスボンが高いのと、ラーゴスも少し見ておこうと思った。 8:50 起床。こっちに来てからというもの初めて遅く起きた。肩の荷が下りたのか。 10:10 宿を出て、Ponta de Piedadeを目指して歩く。 Ponta de Piedade 11:25写真など撮りながら、現地着。岩つぼのなかに降りていく。 12:00カフェでマラクジャのアイスを食べる。 13:10 出発。ペデストリアンデッキを整

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        【0日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Lisbon→Porto 出発の地へ

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        • ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街
          7本
        • 12日間で歩くサンティアゴ巡礼〜ポルトガルの道
          14本

        記事

          ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街#4 Sagres

          2023/06/02 Lagosからサグレス岬、Sao Vicente灯台、自転車行 8:00 朝食 9:00 レンタル自転車屋に行く。ニュージーランド人がやっている店で、最初から英語でやりとりする。まあ地元客などいるはずないのでそのほうが自然なのか。 9:44 自転車でラーゴスを出る。32kmの道のり。 10:26 Burgau 1時間経って1/5も進んでない。 11:05 SalemaのビーチPraia do boca do Rio 山道をのぼり返して振り向く。入

          ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街#4 Sagres

          ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街#3 Lagos

          2023/06/01 Fátimaからリスボン経由でLagosへ 7:00起床 7:30になって慌てて出発。下ではバルバラが粉を溶かしたミルクを飲んでいて、私も出ると言うが、バジリカ寄って行くからといって先に出た。 8:00からミサが始まった。 バジリカが朝日に映えるかと思ったが、そうでもないので、写真もそこそこにターミナルへ。 8:15 売店でお土産を買う。ロザリオというものがマリア信仰の数珠であると知った。カトリック教徒の個人の祈りの道具という位置づけらしい。高校

          ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街#3 Lagos

          ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街#2 Fátima

          奇跡の街 2023/05/31 CoimbraからFátima 9:00 カバンを詰めて出る支度。 10:00 チェックアウトしようとカバンを背負い込む。 部屋を出るとDivaがいて、「どうして部屋に置いていかないの、鍵も持っていきなさい」と言うので、遠慮なくそうさせてもらう。 大学まで行って、売店で大学パーカーを35€で買う。過去の旅でEvora大学でパーカーなんか買ったことがあったもんだから、ポルトガルに来たからにはつい買わなくちゃと思ってしまう。しかし季節外

          ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街#2 Fátima

          ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街#1 Coimbra

          2023/5/30 サンティアゴ・デ・コンポステーラ。 病院の寝台のように頭を壁、脚を窓に向けた状態で、細長い通路のような室内に、横並びに寝ている。 8:00 巡礼者列伝 Yさん ベッドで支度をしているとYさんという女性に話しかけられる。誇らしく仰っていたのでここでも書くが80才ということである。フランスの道をあるき終えた人であった。遡ること数年前、コロナ禍以前に途中まで歩いた際に、病院に3日入院するほど体調を崩したために、終点までたどり着けなかった。それを今回、その

          ポルトガル旅 学問・奇跡・大航海の街#1 Coimbra

          【12日目|後編】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Santiago de Compostela 旅の終わりに

          前編はこちら 【12日目|前編】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Padrón → Santiago de Compostela 道が終わるところ 最後の巡礼宿 いったん大聖堂前広場を後にし、宿を確保しに行くことにした。 15:20 トロンパス通りRua das Trompasを下ると、ワチャワチャと放課後の子どもたち。品の良さそうな子どもたちと横付けされるお迎えの車。名門校でもあるのだろう。制服の女子が戯れている。芝生の上でふざけている女の子がスカー

          【12日目|後編】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Santiago de Compostela 旅の終わりに

          【12日目|前編】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Padrón → Santiago de Compostela 道が終わるところ

          2023/05/29 奇跡を起こす泉 6:45 朝のキッチンでパンを食べ、身支度をした。今日この時間にここにいる者の多くは巡礼者で、これから歩いてサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂まで行く者たちだ。居合わせたイタリア人、ドイツ人らに別れを告げ、出発。 国道N-550号線にそった村々の中を通っていく。おおきな道には出ないで農村の小径を行く。主にブドウ畑だ。 8:00 昨日は雨だったので、洗濯物が乾かず。晴れてはいないが、雨でもない。そこで、この生乾きのシャツを乾

          【12日目|前編】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Padrón → Santiago de Compostela 道が終わるところ

          【11日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Briallos → Padrón すべては下見です

          2023/05/28 BriallosからPadrón 28km 薄明 6:00 起床、昨日の雨と到着が遅かったのもあり、洗濯物の乾きが悪い。インナーの速乾靴下にウールの靴下を重ね、ズボンの裾を織り上げる。 6:30出発 ブドウ畑の間の道をゆく。朝の湿り気。無風。白濁した空気。その条件のためか、液体の底を歩いているようだ。さっそくカメラを取り出す。 7:21 今日の第1巡礼者のカタツムリ氏を撮影。これまで被写体を見つけてもチャンスを逃すということはよくあった。ネコな

          【11日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Briallos → Padrón すべては下見です

          【10日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Redondela → Briallos 歴史と人々と

          2023/05/27 気温は15℃から25℃。RedondelaからBriallos 36.6km 5:50出発 まだ暗い。谷間の町で上空に鉄道橋が架かっている。不思議な構造の町だ。 6:30 高台の休憩場所で昨日買ったパンとハムとチーズでサンドイッチを作る。 7:17 Arcade入り。ここまで一人で歩いてきて誰にも会わない。町に出てようやく前方に巡礼者現る。 7:40 カフェ・アクーニャCafe Acuñaでコーヒー一杯、チュロス付きを注文する。 うっかりポルト

          【10日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Redondela → Briallos 歴史と人々と

          【9日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Tui→Redondela 星の巡礼

          暗闇を歩き出すと獣道だった 2023/05/26(金) 4:00 目が冷めて、というか寝ていないから、もうこのまま起きて行動するべきか?と思い悩んで体を起こす。ベッドの仕切りの向こうには人など居なかった。「あれ?女性の咳をしていたあの音は?」と背筋が寒くなった話しは昨日した。 4:40 寝床から鳥の鳴き声を聞いている。いよいよでかけて良いかと判断した。準備開始。 4:55 出発。気温は15℃。 5:10 Tuiの街は城塞都市。山の稜線に南北に長く街が伸びている。そこ

          【9日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Tui→Redondela 星の巡礼

          【8日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Vila Nova de Cerveira → Tui 巡礼怪談

          2023/05/25 朝食 7:30 冷蔵庫のタマゴとトマトを使ってオムレツにして食べる。宿の冷蔵庫にあった食材を使わせてもらった。この辺には商店がないので、そういう心遣いも感じられる。これも使った分だけ払ってくれというスタイルだ。 昨晩はもう一泊もありだなと思っていたが、目が覚めてみると、歩いて前進したくなっていた。 ただその前に、どうしてもここで聞かなければという事もあった。宿の主人ローレンスの人生についてだ。折よく、彼が現れたので、ミニインタビューをお願いしたら

          【8日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Vila Nova de Cerveira → Tui 巡礼怪談

          【7日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Vila Praia de Âncora → Vila Nova de Cerveira 渡し船の誘惑

          旅ファッションに迷いはあるか 6時半起床 バックパックを詰めなおす。毎日やっているのに、まだ定まった形がないが、一昨日辺りからカメラバッグ(ミニ)を首掛けにして前に提げ、風呂敷サコッシュの中に入れてしまう方法で行ってみる。前に掛けるものが多いのだが、重いカメラを前にして、すぐ取り出せるのと、前後の重心のバランスを取ってみる。 台所で昨日買った食材でサンドイッチを3つ作る。ザ・タッチこと双子のドロとレベッカに別れを告げる。 あれ?お二人は昨日、出発してなかったっけ?そう

          【7日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Vila Praia de Âncora → Vila Nova de Cerveira 渡し船の誘惑

          【6日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Vila Praia de Âncora 旅のプランは夜決まる

          2023/05/23 ヴィラ・プライア・デ・アンコラVila Praia de Âncora2泊目 朝の散歩 相部屋となったピーターは6時台に目を覚まし出ていった。寡黙なデンマーク人だった。 7:00 宿屋の前の海岸に行き、写真を撮ってみる。寒くはない程度で、春の心地よい風を首元で感じる。 ドイツ人の双子が出ていったので別れを告げた。 砂浜が白くてきれいなのは石の組成だろうか。よく見るとさまざまな石ころがある。白や茶色の石に混じって緑や黒もある。中にはげんこつ大のき

          【6日目】サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼ポルトガルの道 Vila Praia de Âncora 旅のプランは夜決まる