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福祉士と知識との関係

▼こんばんわ。先月、『福祉士と最終学歴との関係』という、ふと思いついたことを書いてみました。では、学歴ではなく知識との関係はどうなのでしょうか❓ というのが本日のテーマです。しばしお付き合いくださいませ🍀🍀


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▼まず、福祉や介護の専門職は、どんなに知識があろうが、それだけではどうにもなりません。このことは、私が繰り返し申し上げています。

▼私自身も、実践経験は看護学校の学生相談室を2年間やっただけでして、あとは事情がありまして患者会関係にいっちょ嚙みしているとはいえ、それ以外はぜ~んぶ教育歴です。ソーシャルワーカーとしてはまったく役に立ちません。知識だけではどうにもならないという絶好の事例です🌀🌀

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▼知識だけではどうにもならないとはいいましても、では知識が不必要かと申しますと、そうではないと考えます。なお、ここで知識と学歴とを混同なさらないようにご注意を📒🏫

▼なぜ知識が必要かと申し上げますと、かつて、社会福祉士と介護福祉士の国家資格ができる前には、実質的に専門職がいない福祉・介護超不遇の時代があったからです。1980年代なかごろまでの話です。

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▼現在の介護福祉士にあたる職種は、むかしは「寮母」とよばれていました。高齢や障がいの実践現場では、寮母が看護技術をならいながらも、専門的な学問体系がありませんでしたので、経験と勘だけで介護をしていたのです(経験と勘も大事ですが・・・)。

▼また、ソーシャルワーカーという職種は、社会福祉士国家資格ができる前からありましたが、とにかく知名度が低かったんです😭😭

▼とくに、医療ソーシャルワーカー(MSW)精神科ソーシャルワーカー(PSW)は、同じ病院内に勤めているというのに、医療職から何をする職種なのかがまったく理解されておらず、「なんでも屋」と揶揄(やゆ)されていたのでした。

▼最近、「ケアマネジャーはなんでも屋だ」みたいなニュース記事を目にしました。当時と今とでは、「なんでも屋」の性質が異なります。昔は、それが何をする職種なのかすら理解されていなかったんです・・・

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▼ときに、「福祉士国家資格なんていらない」と言う方がおられます。それが、勉強が苦手だからとか、国家試験に落ちたとかの理由で、腹立ちまぎれにおっしゃるのであれば理解できます。しかし、本気でそう思われているとすれば大きな不幸です。

▼医療職から「ソーシャルワーカーって何なんですかぁ❓❓」などとさげすまれていた不遇の時代に、ソーシャルワーカーやケアワーカーの社会的声価をある程度まで高めたのは国家資格制度と養成課程の創設でして、これに対して知識が果たした役割は大きかったと考えます💪👍

▼その後、福祉や介護の専門職は、たんに知識を詰め込んでから現場に出るだけでは不十分で、その逆コースもよいという考え方もありまして、それが実践経験を要件とする介護支援専門員や相談支援専門員という公的資格につながっています。

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▼ただ、知識が必要であっても、忘れてはならないことは・・・

対人援助領域は、わからないことのほうが圧倒的に多い


▼このことは、以前も申し上げました。

▼私は、教員として、もっともらしい顔をして教壇に立っていましたが、法制度はともかくとしても、実践面の引き出しはほとんど持っていません😓

▼こんなとき、やっぱり説得力があるのは、現場経験がおありの介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、ケアマネの方々です❗

▼数量化しえない、わからないことのほうが多い領域で日々実践しておられる専門職の方々って、やっぱりすごいです👍 この点でも、現場実践者の方々をリスペクトせずにはいられません🌸🌸🌸

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