ジェンダー視点から、働き方改革を進めたい!
こんにちは。ひとケアワークLab.の巽 真理子(たつみ まりこ)です。
SDGsの第5目標「ジェンダー」。日本では、ジェンダー・ギャップ指数ランキングが先進国で最下位である状態が続き、社会課題となっています。
働き方改革は「女性活躍のためにもやってるんだから、ジェンダー視点はあるんじゃないの?」と思われがちです。
でも、ジェンダー視点でもっと深掘りしてみると、働き方改革の見方・考え方が変わってきます!
「働き方改革」って?
厚生労働省のウェブサイトには、下記のように書かれています。
ここにある「多様な働き方を選択できる社会を実現」するためには、まず、
「なぜ、多様な働き方ができていないのか?」を考える必要があります。
きちんと「ジェンダー」を知ることが、働き方改革の第一歩
ジェンダーを知ると、
・ケア(子育てや介護など)を担った途端、働くのが難しくなるのはなぜ?
・なんで日本人は、働き過ぎちゃうの?
などなど、働き方改革で課題とされていることの根っこが見えてきます。
たとえば、働き方。
日本で「あたりまえの働き方」と考えられてきた長時間労働は、1970年代の高度経済成長期に定着した働き方で、「妊娠・出産や家族のケアをしない男性」を基準としています。この「長時間労働をする男性」を支えるのは、家庭で家族のケアを一手に引き受けてくれる「専業主婦の女性」。これが、性別役割分業です。
そう!働き方改革で問題とされる長時間労働を支えているのは、実はジェンダー。長時間労働をいとわない男らしい働き方が「あたりまえ」の職場では、子育てや介護を抱えた人が働き続けにくくなってしまいます。
女性活躍推進の前に、職場で「あたりまえ」となっている男性の働き方こそ、変えていく必要があるのです。
だから、働き方改革にジェンダー視点を取り入れよう!
こんなふうに、ジェンダー視点で働き方改革について考えると、本当に変えないといけない要因が見えてきます。
だから、「ジェンダーの知識は、働く人(特に経営層)にこそ知ってほしい『常識』」なのです。
働くおとなたちが、ジェンダーについてのきちんとした知識を学ぶことができれば、組織を、そして社会を変えることができます。
そんな想いで、ひとケア・ワークLab.は活動しています。
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