見出し画像

13.夢は毒にも薬にもなる

夢を見ることはいいことだが、夢見がちなあまり行動に起こせないのは避けたい。
ある研究によれば、ときにポジティブな夢は将来をダメにしてしまう、という。
夢ばかり見ていると、実行に必要なエネルギーを無くしかねない。

人は空想で達成感を得ると、気分が良くなり、のんびりして行動を起こさなくなるのだ。

過去の経験とかけ離れたポジティブな思考や夢は、充実した人生に向けてのモチベーションには変換されない。夢は人の行動力をショートさせることもあるのだ。
夢は脳内の情報処理能力をゆがめる。

ポジティブな空想にふけると、自分になれるものとかけ離れてしまう。
結局、人生の進路は自分の行動で決まる。
机上の空論で終わらせないためには、夢を描くことだけでは足りない。

もちろん、ポジティブ思考は人生に役立つ大切な要素に違いない。
「夢見るだけで実現できる」と思ってしまうことと同様に、「夢見ることは無駄」だと頭ごなしに否定するのも間違いである。

ただ、妄信は危険だ。「願えば、夢は叶う」ほど、夢は万能なものでもない。
夢や空想は欲求を満足する助けにはなるが、欲求の実現そのものを助けるわけではない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?