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ながさご大介
2020年9月7日 09:47
母が、安部首相の辞任会見を見ていて、父にそっくりだと、繰り返し話すのである。今日は土曜日で、妹夫婦が来たのだが、そのときも同じことを繰り返し語っていた。母が言うには、わたしの父もまた、若い頃から潰瘍性大腸炎だったのだという。それが最後の最後になって、大腸がんになり、そして亡くなった、ということらしい。でもわたしは、父が潰瘍性大腸炎だったなんて、安部首相の辞任会見を見るまで知らなかった。いわれて
2020年9月14日 11:47
母のコーラス会は、新型コロナが5月に一度下火になりかけると、急速に再開の機運が高まったようで、7月2日にはいつもの公民館で5カ月ぶりの集会が催された。けれど、もうその時には第二波が始まっており、一回集まっただけでまた中断してしまったのだった。「次回は来年以降」などと半ばやけになって母は言っていたが、8月の後半に再び新規陽性者数が減少し始め、専門家らもとりあえず収束傾向にあることを明言するように
2020年9月23日 10:30
約2カ月半ぶりのコーラス会から帰ってきた母は、疲れていた。電車に乗るのが久しぶりであり、しかも感染が気になるせいで以前より気を使わなければならなかった、と言うのだが、20分ほど電車に乗ったくらいでそんなに疲れるとも思えない。コーラス会の10人いる会員のうち来たのは5人だけだった。来なかったうちの1人は怪我が原因でもう復帰は無理なのではないか、と母は言う。怪我は、タンスの引き出しを引っ張ったらす
2020年9月28日 12:00
九月二十一日は、敬老の日、二十二日は秋分の日で、土日から続けて四連休だった。その二十二日には、たぶんお彼岸だからということで弟夫婦が娘二人を連れてきた。娘は、上の子が母と同じ幼稚園に通っていて、下の子も今年お受験だが、もちろん同じ幼稚園に行くつもりのようである。弟夫婦は、まさか落とされはしないだろうと思いたがっているものの、実際には半信半疑のようだった。それは多分、母が、以前に、姉妹の二人目が