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知らないとヤバい⁉転職面接のはじめの3分でお祈りメールにならないための3つのポイント


はいっ!お祈りメール決定!

面接官が一番嫌うのが優秀な回答をすることです。
予定調和を壊そうとする面接官もいますが、Google先生やSNSでよく書かれている、回答例を丸パクリの回答をするとお祈りメールが届くことになる。

理由はコミュニケーションがとれていないと判断をされてしまうからである。

コミュニケーションの基本になるのですが、心を通わせることが求められるにもかかわらず、自分が言いたいことを一方的に伝えることではありません。

一方的にいいたいことを伝えるのはプレゼンテーションであり、用意された答えが面接官が聞きたいこととは違うことがよくあります。

特にどうしても入社したいという気持ちが強いと、力んでしまうことはもちろんですが、間抜けになったり、ズレたりすることも多く、お祈りメールが届くことなることが多い。

模擬面接をしていても気づくのですが、非のない回答をしていて、一見するとこれでいいじゃないか⁉という内容だとしても、実は問題点が隠れていることについては、誰も教えてくれない。

では次の文章を読んでいただいて、どういう違和感があるでしょうか?

『私はこれまで営業の仕事を通して、お客様に喜ばれることに醍醐味を感じてやってきました。御社(面接先の会社)の製品も使わせていただいており、海外事業も展開をされており、すごく成長性を感じる企業です。ぜひ御社の一員として自分の可能性を信じて、キャリアアップを実現したいと考えています』

ここに問題点が3つあるのですが、気づけるでしょうか。
人事や経営陣として面接官になった気持ちで考えてみてください。

その1:抽象的な表現が多すぎるんじゃっ⁉

気になるワードは3つ!
「お客様に喜ばれることに醍醐味を感じ」
「自分の可能性を信じて」
「キャリアアップの実現」

言葉についてはすごく美しくて耳障りのいい言葉ではありますが、この3つのワードについては、抽象的な表現であり、具体性がない。
つまりは、お客様に喜ばれることに醍醐味って何?
自分の可能性を信じてって何?
キャリアアップの実現っていったいどうなりたいのよっ!
って突っ込みたくなっちゃうんですよ。

お客様に喜ばれることに醍醐味って…
例えば、購入を頂いたお客様から使いやすくてすごく便利になったといわれてとか、お客様の仕事のパフォーマンスが30%上がって、残業時間も半分に削減することができたとか、その言葉に通じるストーリーが1つないし2つはあるのではないでしょうか。

自分の可能性を信じてっていうのも、仕事を通してさらに自分の専門性を高めながら、チームに貢献できるように頑張っていきます。など、自分を採用しないと損するというストーリーがないと弱い。

キャリアアップの実現っていうけれど、最初は任されたポジションで結果を残しながら、信用と信頼を勝ち取ってマネージメントクラスに3年後には進めると思ったので、など、自分のキャリアアップしたいという気持ちのメッセージ性が全く感じられないと、お祈りメールになってしまう。

その2:自分軸で考えてtakeのみじゃ~あかんのじゃっ⁉

気になるワードは2つ!
海外事業も展開をされており、すごく成長性を感じる企業です。
キャリアアップを実現したいと考えています。

この2つのワードから見えてくるのは、求人票やホームページに書かれていることをなぞっているだけで、これをいえば面接官のツボにはまると考えているケースが多い。

面接官からすると、give&takeが基本なのに、giveなし、takeのみの回答を見えてしまうということは誰も教えてくれません。

海外事業をして、成長性があるという判断のロジックがないのはもちろんですし、企業研究ちゃんとしていますよ!というサインじゃないかというのがよくわかります。

キャリアアップを実現したいというのは、成長している会社でどうなりたいのかという具体性が全くない。

売上や業績がここ数年伸びているというのであればそこから、業界全体の伸びであったり、海外事業をするとどういうメリットがあるのかというイメージが欠けている。

キャリアアップをするためには、組織に対して、会社に対してどうやって貢献するのか、自分を採用しなければ損!というストーリー性がない。

その3:一般的な内容、汎用的な内容になっているんじゃっ!?

先ほどの文章については、ホームページや求人票などを見ると書いていることが多く、そういう情報を簡単にまとめてみると、こういう文章になる。

これが志望理由になったりすると、お祈りメールになるのは、1つの案件に30人から50人がエントリーをしていることが多い。

そのライバルと差をつけるためには、うまくまとめることではなくて、自分自身が感じたことを言語化するように伝えています。

chatGTPや生成AIの台頭でこういう文章が簡単にできるようになります。
なのに、一般的な内容になっていた李、汎用的な内容になってしまうのか。

魅力的な求人であることは間違いないのですから、ライバルが30人から50人いるということを想像すると、この内容で通過できるのか?と考えてほしいです。

あなたにしか話せないストーリーがあるはずなのに、GoogleやSNSでテクニック論を調べてしまって、それに近い形に着地をさせてしまうから、お祈りメールになってしまう。

あなたは何屋ですか?あなたを採用するとどんなメリットがあるんですか?組織やチームに貢献してくれることは何ですか?という視点で考えてほしい。

採用するためには何が必要なのか⁉

面接で一番多いスタートになるのが、「3分間程度で構いませんので、自己紹介をしてください」という質問である。

自己紹介と高を括ってしまっては、術中にはまってしまうことになる。
面接官の役職によっても異なるが、3分程度で自分自身を売り込むチャンス。

ここで、あなたが何屋で、こういうことが貢献できるということを伝えないとお祈りメールになってしまう。

面接官側からすると、次の5つのポイントが自己紹介の3分間には隠されている。

1つ目はこの人はどこまでうちの会社のことを理解してくれているのだろうかという点である。

ホームページや求人票の内容はもちろん下調べをしてきているだろう。その内容からうちが求めている人物像を読み取って、今までのスキルや経験を活かせるかどうかを判断することになります。

人材紹介会社が仲介をしている応募者であれば、うちのことをちゃんと聞いて、理解してきてくれているものであると思い込んでいたり、決めつけていることが多いからだ。

ちゃんと理解をしていないという判断をされたら、お祈りメールになってしまう。

2つ目はこの人はうちで本気に頑張ってくれて、会社に貢献をしてくれるだろうかという点である。

転職する覚悟を見ているという点でもありますが、信用と信頼がゼロリセットになることはもちろんですが、ある意味転職してから半年ぐらいはハードワークになります。

そのプレッシャーがある中で、今まで通りの才能を発揮してくれて、チームや会社に貢献してくれるかどうかを判断するため、自然と熱がこもった回答が出てくるのが基本です。

並行で複数社を受けているときには、内定、オファーの出し方によって決まるケースが多いので、情報戦を覚悟している点も多い。

3つ目はこの人がもし入社をしてくれたら、どんな化学反応があるだろうかという点である。

既存メンバーと新人さんの間でどんな化学反応を起こして、どういう未来があるかということ考えるのが経営幹部の仕事です。

思い描いている未来へ進めないとわかったときに、修正をしていく力も必要ですが、試用期間で雇止めというリスクもあります。

ウソ、大袈裟、紛らわしい話をしてしまうと、自分で自分の首を絞めるなるので、注意が必要です。

よくあるのが大手企業出身者がスタートアップ企業や中小企業に転職をした際に、昔のやり方を踏襲して、部下の手柄は自分の手柄にしてしまったり、部下のミスは部下のミスというようにすると、チーム内からハレーションが起きてしまうのは間違いありません。

4つ目はこの人がもし入社をしてくれたら、現場は受け入れてくれるだろうかという点です。

すごい人だとか、鳴り物入りで入社をしてきたときに、大したことがないなぁとバレると戦力外通告を受けるケースがあります。

逆に現場のレベルとその人のレベルが違いすぎると、板挟みになるのが管理職です。

ハイレベルな上司に通訳をして、チームメンバーに指示命令をしたり、相談にのったりすることが多くなり、管理職としての仕事が進まないということもあるので注意が必要です。

5つ目はこの人はどのような切り返しをしてきて、独自性を出したり、差別化をしてくるのだろうかという点です。

これは自己分析はもちろんですが、企業分析がちゃんとできているかどうか、自分自身をどうやって売り込んでくるのかなどをチェックしています。

職種によっては、気遣い、心遣いを見たりすることもあるので、入室から退室、エレベーターのお見送りまで評価されていると考えていいでしょう。

面接評価が同点の場合については、受付嬢がいる会社は受付嬢に聞いたり、雑談での印象などで判断をすることがあるので、気を抜かないでくださいね。

次回は、これを踏まえてから面接を突破するためには何をするのかということをお話します。

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