転職は手段であり、目的ではない‼3つの理由

3か月に1度のヘビーローテーション

1月、4月、7月、10月になると、転職サイトのバナー広告やテレビ、ラジオのCMが多くなってくる。
3か月から6か月先にある新しい転職先を見つけるために、定期的に新規登録者の獲得を目指してキャンペーンをやっている。

人はなぜ転職をすることになるのだろうか？ということを考えてみると、3つの理由から転職を考えだすことになる。
1つ目は人間関係、2つ目はライフワークバランス、3つ目はキャリアアップのためである。

1つ目の人間関係については、上司や部下とのちょっとした齟齬によって起きるケースが多く、感情的にちくしょう～！転職だ！ってなって、転職活動をする人が多くいる。

2つ目のライフワークバランスについては、コロナショックの影響で働き方改革が急速に行われており、リモートワークが多くなった。
仕事ができる人へ仕事が集中することが多くなり、労働時間が伸びるとともに、働かないおっさんや無能な管理職などがあぶりだされたのもうなづける。

3つ目のキャリアアップについては、新卒の面接、中途の面接問わずに、若手のビジネスパーソンに増えている。
終身雇用が完全崩壊しており、30歳、35歳、45歳までに何をしていたいのか、どういうスキルを身につけて、市場価値を高めるのかを考えている。

転職は手段であり、目的ではない

転職をするときにリセットされるものは、社内の信用預金、社内の信頼関係、ネットワークです。
会社が変われば仕事のやり方が変わるわけで、柔軟性と環境適応能力が求められる。

最近では逃げるように転職をする人もいます。
話を盛っていたとしても実力がないと判断をされてしまったら、冷遇されるかそれとも代謝されるかの2択です。
年齢を重ねれば重ねるほど、話を盛る傾向があり、前の会社と同じようなことをやっていたら、お払い箱になってしまうのは間違いないでしょう。

年収をアップさせるために転職をするなら、給与水準が高く、大きな会社へ転職するか、年収の水準が高い職種へチャレンジするかということになります。

同業他社だったとしても、給与水準が高い会社と低い会社があるので、できるだけ多くの情報を集めて、判断をしなければなりません。

日本企業の場合はほとんどの場合、給与交渉をすることはできません。
前職の年収については希望としてうかがうことができるけど、基本的には上司が決めたレンジ幅に入れて、内定を承諾しないのであればそれでおしまいというケースが多くあります。

前職給与保障というケースであったとしても、源泉徴収票、納税証明書、所得証明書などを要求することが多い。
証拠がなければ虚偽の申告ということになり、懲戒処分の対象になりえる。
つまり、自分で自分のくびをしめる結果になってしまう。

転職は心技体が揃っているときにやるもの

テレビCMやインターネット広告によって無意識のバイアスにとらわれてしまいがちですが、転職は短期決戦でもなく、長期決戦でもありません。
時の流れの中でしっかりとタイミングがあった時にプラスになる転職をすることができる。

なぜなら、退職した後に転職活動をすることになると、生活費、保険料、税金など金銭面で余裕がなくなってくるのはもちろんですが、どんな状況でも自信をもって判断することができなくなってきてしまう。

ブランクが開いてしまうということはマイナスに働いていくこととなり、お祈りメールが届くにつれて焦りが出てきてしまう。
焦りが出てくることになった時に、人材紹介会社からの期日が切られた交渉が入ってくるとさらに余裕がなくなってきてしまう。

焦りが出てくることによって冷静な判断ができなくなるのと同時に言葉で揺さぶられるわけですから、コミュニケーションの齟齬が生まれやすく、間違った判断をしてしまうきっかけになってしまいます。

転職をする気持ちが出たら転職というのは昔の時代のことです。
今は常に戦う準備をしておき、そして自分の条件に合致をしたときに転職をするというのが主流になるでしょう。

3か月、6か月の短期勝負は転職をするという覚悟ができている人が基本となる指針であり、6か月から1年ぐらいの中長期的なところでは、いつ声がかかってもいいというぐらいに、準備をしておくのにいいかもしれません。

いいところがあればいつでも転職をするという覚悟をしている人もいらっしゃいますが、こういう人の場合は面接の態度に出やすく、いい条件があればそっちに行くという印象があるから不思議です。