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【限定インタビュー】「コンサルより銀行を選ぶ」京大卒銀行マンが教える失敗しない就職先の選び方

こちらは「等身大のロールモデル」となる若手トップの社員がキャリアを語る大学生向けインタビューサイトキャリアアンカーのインタビュー記事の抜粋です。

今回は京都大学を卒業後、メガバンクに入社されたGさんにお話を伺った。

Hさんが「やりたいこと」を重視して就職活動を進めた理由、「やりたい仕事」を見つける方法を明かしてくれた。


■ 現在の仕事内容

僕は大手銀行で法人営業の仕事をしています。

具体的には、既存顧客の中小企業を訪ねて、融資の検討や銀行グループの商品販売を行う仕事です。


・銀行とコンサルの業務は同じ!?

近年、銀行の法人営業は融資するだけではなくなってきました。

顧客の会社全体を見て、銀行として何が課題解決になるのかを考えます。

なので銀行の法人営業は、コンサルタントに似ていると言えるかもしれません。

ただ銀行とコンサルタントでは、大きく違う点があります。

それは「顧客との関係性」です。

コンサルタントはプロジェクトごとの「単発的」な関係ですが、銀行は「継続的」かつ親密な関係を築きます。

僕も普段、1時間の面談を週に10回ぐらいしますね。

銀行は相手と何度も面談をして会話を重ねることで、何気ない部分から相手の課題を見つけるのです。


・銀行の営業マンに必要な心構え

営業をしている時は、「この会社はどこに課題を抱えていて、どういったものを提供すればいいのか」を考えています。

最初はお客さんのためを考えるあまりに気負い過ぎてしまい、余裕がありませんでした。

自分で全てを解決しないといけない、というある種の傲慢さがあったのだと思います。

しかし、一人で全てを解決するのは無理なのだと気づきました。

今では自分に何ができるかは一旦置いて、相手の課題や情報を聞いてから提案をする「相手視点」の営業で、粘り強く対応しています。

相手と同じ視点に立って提案するので、自分と顧客は対等な関係です。

そう考えると、商品を営業する時も自信を持って提案することができ、余裕をもった対応が可能になります。

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・1日のスケジュールは?

顧客と面談する日は午前9時に会社を出て、多い日は4~5件回ります。

面談がない日は主に、顧客の決算書などの経営資料からお金をお貸しできるかどうか、信用度を算出しています。

17時になれば、上司にその日の活動報告をして、一日が終わりです。

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■ 現在の仕事を選んだ理由

僕は終身雇用を前提にして就職をする考えは、違うと思っています。

そのため、就職活動の際に「20代でどんなスキルを身に着けるのか」を考えました。

自分のやりたいことに必要なスキルを身に着けたい、という考えから、3つの「思い」が就職活動の軸になりました。

一つ目は、将来「誰かの成長を支えたい」という思い。

二つ目は、経営に興味があったので、経営のサポートをしたいという思い。

三つ目は、どんな事業に興味があるのか分かっていなかったので、色んな事業を経験したいという思い。

この3つのことを考えると「お金絡み」の企業がいいと考えました。


・就活人気の高いコンサルを選ばなかった理由

3つの就活軸で考えると、正直、業務内容が近いコンサルも迷いました。

それでも銀行を選んだ理由は、「中長期的に人を支える」ビジョンが実現できると考えたからです。

「人を支えること」を「人の課題を解決すること」と捉えれば、課題の多くは、一見しょうもないと思える些細な課題です。

だから、大きな決断をするコンサル的な課題解決より、日常に潜む課題と向き合う銀行的な課題解決の方が人を支えるに近いと考えています。

結果的に、継続的かつ親密な課題解決を得意とする銀行に進みました。


・なぜ「人を支える仕事」をやりたいのか

人をサポートしたいと思うようになったのは、高校生の時の2つの経験がきっかけです。

一つ目は、卓球部での経験です。

僕は中学時代から卓球部に所属していましたが、高校に上がってから、レベルについていけなくなりました。

そんな時、コーチから「君の強みはここで、こうやって改善しよう」とアドバイスをもらったんです。

アドバイスを受けて練習を重ねた結果、周りと張り合うレベルまで成長することができました。

この経験から、個に寄り添ったアドバイスやサポートで人の成長角度を跳ね上げることを強く実感しました。

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二つ目は受験時の経験です。

友だちと勉強会をする時に教える側だったんですが、相手の理解度に応じて教えることで、友だちの勉強をサポートしていました。

この経験から、ポテンシャルは自分自身だけで開花できないことに気がついたのです。

自分にとってこの2つの経験が大きく、人を外から支援する仕事がしたいと考えました。

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■ 入社後に成功する人・失敗する人

入社後にうまくいかない人は、自分が今の仕事をやる理由を、明確にできていない人です。

具体的に言えば、仕事に憧れて入ったけど、自分はこんな仕事がしたいというイメージを固めてない人です。

会社に入れば、苦しいと感じる業務はたくさんあるでしょう。

それでも、自分のやりたいことや、自分が苦しい業務をしている理由や信念があれば、その苦しさは学びの機会になります。

苦しい業務で感じたことから、自分が本当にやりたいことや得意な仕事が見えてくるかもしれません。

しかしやりたいことや理由、信念がないと、苦しい業務に追われてしまって、目の前の事しか見えなくなります。

そうすると、目標を見失い、仕事に追われ、潰れてしまいます。

だから、自分がやりたいことや自分にとって大切なものを明確にして就活してください。


・キャリアを逆算するために必要な行動

もしも、やりたいことが若いうちに実現できるものなら、ロールモデルにリアルな話を聞くのがいいでしょう。

でも、それが40歳、50歳で実現できることだと、モチベーションを維持する別の方法を考える必要があります。

また、自分が40歳、50歳になったときに環境がガラリと変わっていて、その選択肢があるか分かりません。

そのため、短期的な目標を2~3つ掲げて、達成に向かうのがいいと思います。

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・大切なもの、やりたいことの見つけ方

将来について考えるのは僕自身も苦戦しました。

夢とかやりたいことを考えると、無意識のうちに「良くないことなんじゃないか」って蓋をしがちなんです。

どう見られるかを気にして、親孝行を優先してしまったり、お金持ちになりたい自分を認めてあげられなかったり。

自分の思いに本音で向き合う方法は、汚い事でも言い合える友達と真剣に遠慮なく議論することです。

自分がやりたいこと、相手がやりたいことに対する意見をどんどん言葉にしていってください。

例えば、「お金持ちになりたい」という本音からどんどん膨らませていきます。そこに質問してもらい、具体的にしていきましょう。

多少言葉がきつくなったり、言い合いになってもいいと思います。ただし、相手の意見を必ず聞いてください。

自分の想いを全部出して、相手の意見を組み込んだら、将来像が形作られると思います。

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■ 学生時代に読むべき本3選

最後にGさん自身もキャリア選択や就活の参考にした本を紹介してもらった。

1. LIFE SHIFT
読む前と後で、仕事と人生の考え方が変わります。自分がどう生きたいか、考えさせられる本です。

2. 勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全
社会の仕組みやビジネスの形が分かります。企業研究や業界研究をする前に読むと、他の就活生より深い研究ができるはずです。

3. 粉飾&黒字倒産を読む 「あぶない決算書」を見抜く技術
こちらは失敗したビジネスの事例が集まっています。勝ち組企業と負け組企業を比較すると、良い会社と悪い会社を見分ける力がつくでしょう。

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