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#66 拝啓。

おはこんにちこんばんは。
超個人的な話ですが、今年もまた歳を重ねました。
齢29。
最後の20代らしいです、気づけばそれなりにいい歳…
【年齢】ってそれなりに見られてしまう国が日本だと思ってるので、言葉ではうまく言えない焦燥感に駆られています。
今に始まった話ではないのだけども。。。


「いい歳して何やってんの?」
てな風に思われたくない、言われたくない!
てことは20歳の頃からずーーっとあった感覚で、
これが年々ジワジワと…乾燥わかめがどんどん水を吸って膨らんでいくように大きくなってきてます。
(海藻って水を得るとヤバいよね)


"じゃあ今どうなの?"と聞かれると
「よく分かりません。」
あの、ホント心の底からこれに尽きる。わからん。
例えば、ハロウィンで仮装して渋谷で暴れるとか、
クラブに通って酒に溺れながらパーリナイするとか、
やったこともないし、そもそも興味がなかった。
(これただの若者のイメージの話!です!)


『大人になるって、どういうことなの…?』


ね、どういうことなんだろうね。
今何かに迷っている誰か、若人へ、過去の僕へ。
なんせ卒業シーズン生まれなので、今日はそんなような話をば。
ぼんやり話しても抽象的すぎるので、
僕の昔話。過去の自分へのメッセージも交えつつ。
まぁまぁ長くなる気がするな…

今日だけ包み隠さず書いてみます。今日だけ。
書けるのかな…後々見て「うぇ」と思ったら推敲します。
あー胃が痛い。


さ、書いてみますか。
リアルな29歳の話&今抑圧されているどこかの誰かへ。
ポジだかネガだかよく分からないかもしれないけど、
今を生きるリアルな20代として。
始めます。
…あー胃が痛い。(笑)

プロローグ

まず29歳になった僕が、過去に描いていた29歳になれているか?
と聞かれると
「なれていません」
ようやく片鱗に片足を突っ込めそうな〜…??
みたいな、まだまだ発展途上。

下手すりゃここで終わってもおかしくない。
まだまだ、とてもとても危うい。


大体どんな方も言うであろう言葉の
「もっとちゃんとしてるはずだった」
みたいなやつ、
これって恐らく歳を重ねる度にずっと思うことなんじゃないかな?と思う。

あの頃思い描いてた自分になれてるわー!
て思えてる人って、どれくらいいるんだろう…
8割9割の人は、昔思い描いてた自分にはなれてないというか、
思っていた自分とは"違う形の人生"を送っている人が多いんじゃないかな?と思います。


なんとなーく思っているのは、大人になることの第一歩って

"理想と現実の乖離を認められるか否か"

みたいなこと、な気がしてます。
まだまだ自分の中で現実を認められないから子供!
て言いたいわけではなく、
それなりの落とし所を見つけられるかどうか。

妥協が良いとは特段思わないんだけども、

「長靴だいすきで毎日履きたい!
けど、晴れてる日に履かなくても良くね?」

みたいな感覚は、心の健康的にとっても大事だと思います。


Chapter 1

中学生の頃の僕は「ピアニストになりたい!」と思って
一時期学校にも行かず、毎日6〜8時間くらいピアノを弾きまくってました。
要は"不登校"です。
当時めっっっちゃくちゃ太ってて、蔑まれてたから、でもある。


僕は小さい頃からピアノを始めた訳ではなく、もう亡くなった母方の祖母の家にあったピアノを
ガキンチョのおもちゃ
みたいに指遣いもよく分からないまま弾いて遊んでた。
僕のピアノのスタートは独学からです。
誰に強制される訳でもなく。


高校は受かった学校とどうにもこうにもウマが合わず、
2回目の不登校。
そして体の不調、ストレスでぶっ壊れた内臓。
DV気質な父だったのもあって、両親の離婚。
不登校からの自主退学。
生まれて初めてのバイト先の店長からのパワハラ。
学生でもなんでもない身分を認めない母からの勘当。

たぶんこの辺りで今の僕の人格が形成されたと思います。
人生、色々。
まぁでも、そんなに悪くないかも。


★過去の僕へ
逃げ場もない中ピアニストになりたくて虚しさを埋めるように弾いてたねぇ。
今は一人だと思ってるかもしれない。
強烈な孤独が辛いと思う。
けど、それは今だけです。友には出会えます。
孤独が武器になる時も来ます。
好きなだけピアノに逃げな。
なんだかんだで、役に立つ時が来るから。大丈夫。


Chapter 2

でもね、音大のピアノ科の試験ってそれなりに大変なんです。
否、めっちゃ大変。
楽典の知識とか、ソルフェージュ能力も問われる。
そして当然技術的なこと、バッハの平均律とかショパンの練習曲を見られる。

僕は当時その能力がなかった。
…いや、これウソだな。
ピアノを「学ぶ」という経験がなかった。
ただただ楽しかっただけだったから。


ピアノの先生に聴音、新曲視唱の特訓、
受験前にしてもらったけど、頑張っても所詮は付け焼き刃。。

なのに!
元々ゲームが好きだったこともあって、作曲の方に興味がいった。
楽典なんかの知識もなかったのに、随分な博打。

スクウェア(現スクウェアエニックス)
植松さんと下村さんが大好きで、コンサートにも行って、トークショーにも足を運んだり。
たのしかったなぁ。

理論ズブズブだったけど、なんとか作曲家系で大学に入れた。
なぜか?ピアノに向かってる時間が尋常じゃなくたくさんあったから。
その代償に、高校生という時間と思い出をドブに捨てて。


★過去の僕へ
ピアノは君の武器になる。間違いなくその専攻で一番ピアノうまいです。
ちなみになぜか副科の声楽もかなり良い評価もらったね、良い先生と出会いましたね。
そして、ドブに捨てた時間を取り戻すべく、色んなことしてると思います。
そのパッションは、なくさないでください。
体を壊さないように、そしてお酒はほどほどに。
…なんて偉そうな事言いましたが、未だお酒がほどほどじゃない未来の僕です。
苦手な日本酒、飲めるようになるよ。


Chapter 3

今でこそ「ハイハイ」てな風に流せるようになりましたが、
というより今はそんな会話にもなりませんが、
母は僕を「スポーツマン」として育てたかったらしく。
母方の家系的にも男の子が少ないせいもあってなのか、
はたまたスポーツマンに対して憧れがあったのかは知りませんが

・水泳
・サッカー

は結構長らくやってました。
サッカーは信じられないくらい下手でした。
水泳は「やりたい!」と言い出したのは僕だったみたい。
今でも好きです。
好きが高じて一時期ライフセービング(海にいる赤と黄色の服着た人)もやってました。
真夏の海はクソ暑い。
浜辺ではPA++++くらいの日焼け止めを選びましょう。


カッコいいじゃないすか、スポーツマン。
今でも仕事そっちのけでオリンピック観ちゃうのはたぶん育ちの影響。


今言うと誰にも信じてもらえませんが、ホントにガキンチョの頃はすんごい太ってて。
太ってたせいで家でもブーブー言われてた事もあって、今でも

太ることが何よりも怖い。どんな病よりも。

大学時代はダンスやってたり、数年前までジム通ってたりしたので、スポーツ経験がポジティブに役に立ってる。
「あ、これ食べすぎたら太るな。
体動かさないと落ち着かないな。」
みたいな感覚。


無意識的に健康には気をつかえるようになっている。
これは僕の力ではなく、食事に気を遣ってくれていた母の影響。
29年間一度もインフルに罹ったことなかったり、風邪ひいても鼻ズルとか、たまに喉イガ程度で済んでいるので大感謝です。
ちなみに母自身も割とウィルスとかに強いです。こりゃ遺伝かもしれない。


★過去の僕へ
太りたくない事と、母の期待に応えられない自分と、音楽をやりたい自分に苛まれている事でしょう。
29歳の今、君が思うほど太ってません。
アスリートにもなれなかったし、スポーツ系の仕事には当然就けてないけれど、母はちゃんと君を認めてくれます。
音楽を辞めたいと思ったり、初めてピアノに触れたあの頃を否定したくなる気持ちも日々あるでしょう。
そんなネガティブを逆手に取る方法を今知らなくても大丈夫。
時間が解決してくれます。
未だに正解は分からないけれど、今でも音楽を楽しめる心はなんとか生きてます。
周りにいる人たちを、大事にしてくださいね。
今のうちです。



Final Chapter

拝啓、いつかの僕へ。


2022年3月25日。
君は29歳になりました。ビックリした?生きてるよ。
しかも結構体元気。
「30歳まで生きれたら万々歳だわ!」
とか言ってるだろうけど、この感じ普通に生きます。
イキりたい時期かもしれないけど、割と黒歴史です。


信じられないかもしれないけど、29の僕が今生きてる時代はマスクつけないと外に出れません。
マスクつけないと白い目で見られます。
嫌いだよね、マスク。
とても嫌な時代です。
でも、生きてます。
考えすぎは心疲れちゃうので、辞めていいです。
お腹痛くなりますよ。お腹の弱さは治ってません。
未だに2.3日に一回くらい腹痛で苦しみます。
ただの体質です。頑張りましょう。


29歳の僕は音楽の仕事をしています。
作曲したり、編曲したり。
努力の賜物だと思います、偉いですね。
あ、そうそう。人前でピアノを弾く事も最近決まりましたよ。
ピアニストになる夢、諦めたのにね。
人生ホント何が起こるか分からないので、FF10のティーダみたいに
「俺、消えっから!」
みたいな生き方はしない方が良いと思います。

色んなことに貪欲に生きる姿勢は素晴らしいですが、周りの支えがあってこそだということを頭の片隅で良いので覚えておいてください。



えっと。ちょっと筆が重いですが、
25歳の頃に、たくさんの大事な人たちと二度と会えなくなります。
雨降る夜に傘もささず、一人でずぶ濡れになりながらとある街角で2時間くらい泣きじゃくったりします。
今会える人には、今会ってくださいね。
もう後悔なんてしたくないでしょう?

そしてたまに母と飲むお酒の時間は大事にしてあげてください。
あんなに酒好きだったのに、母は全然お酒飲めなくなりました。

あんなに食べること、飲むことが好きだったのにガンになり手術し、まるで別人になります。

そしてその姿を見る精神的ダメージは思ってた以上にエグかったです。歳を取るとはそういうことです。
今のうちですよ。



音楽、好きですか?
…聞くまでもないですね、大好きですよね。
ぜひ続けてください。
仕事にしたい!作曲家になりたい!
と奔走してると思いますが、音楽以外のことも大事に…

うん、言うまでもないか。
大事にしてますね。その姿勢、ちょっとだけ羨ましいです。
ちょっとだけね。
今でもちゃんと糧になってます。ありがとう。


好きなもの、好きなことは気持ちの蓋を閉めないでくださいね。
ファイナルファンタジーやキングダムハーツ、ポケモンは今でも僕のルーツです。
「大人になったらゲームなんて…」
とか難しいこと考えなくて良いです。
好き、っていう気持ちはとても大事だし、続編や新作たくさん出ます。
今思ってるであろう感覚、正解です。
「人生楽しんだモン勝ち」
悲しいことや辛いことも、プラスに持っていける力をゲームで学んでますね。
ワクワクしたり、ワンワン泣いたりしてください。
どうかその気持ち、忘れないでね。



終わりに。
君が思ってる以上に、生きてるだけなのに悲しいことがバタバタと起こります。
残念ながら君自身も壊れてしまう時が来ます。
そんな時に本当の意味で頼れるのは自分だけです。

出来ることなら、そんな時に僕が近くにいてあげたい。
一緒にワンワン泣いたり、朝まで酔い潰れたりしてあげたいです。

でもね、大丈夫です。
今君が思ってるよりも、僕は意外と強いですよ。
信じられない?意外でしょ?
だから、泣きたい時はたくさん泣いていい。
そして、笑える時に一緒にいれる人は大事にしてください。


君の一番のファンは間違いなく僕です。
こんな事を思うなんてね、僕が一番ビックリだよ。
不安?いっぱいあると思う。今でもたくさんある。
でも君がいなかったら、僕はいない。


俺もさ、頑張ってみるから。
何が起こるか分からないけど、頑張ってみっからさ。

もし、あー良かった!て思える時が来たら
一緒にいい酒飲もうぜ。


…こんなとこで、敬具は書きませんよ。
大丈夫、まだまだいける。
気がするだけで良い。
自信なんてなくて良い。根拠のない心持ちで良い。
そのままで良いから。


じゃね!



エピローグ

なんだかんだ書いてしまいました。
言いたいことや伝えたいことは色々書いた。
はーしんど。でもここからまた始まるんすよ。


人生色々。
ポジもネガも、どっちも人の華。

こんな大変な情勢下、心を持って生きられているだけで十分素晴らしいことだと思います。

何か間違えたと思った選択をしたとしても、
それもまた人生。そう思うのはその時だけ。
無理に大人になろうとしなくて良い。

僕はそんな風に思います。



29歳になったのに、大人になるとはどういうことか?
は世間体的には理解できてないと思う。
というよりも、理解しよう!と思うことは辞めました。
疲れるし、ストレスになるし、なんなら日々情勢は変わるし。
やーね、ほんと。
ついでに、人と何かを比べることも辞めました。
他の誰かになんかなれやしない。

どんな事があろうとも、何だかんだ味方は自分
だと思うから。
せめて、自分の生きた軌跡は否定したくないなと思う。
たとえ時代に否定されようが、そんなんは無視。
それで良い、これで良い。



そろそろ終わりますか。
マスクをつけずに外に出てやんややんや出来る日はまだ来なさそうだし、
世界はとんでもないことになってるし、
プレートは大変な事になってて最近やたら揺れるし、
踏ん張れない、頑張れない時があって当然だと思います。

今心の底から元気って言える人、いないんじゃないかとも思う。


「全然良いよ、大丈夫。」



ずっと元気でいろなんて無理な話。
それなり、で良い。
夜はいつか明けるとか、雨はいつか止むとか、
こういうポジティブな文言が負担になる時って絶対あると思う。

僕はそういう時SNSを封印します。
機内モードにしちゃう時もあります。
たまーにアプリごと消したりします。

逃げたい時は逃げていい。



頑張りすぎても、そんなに良い事ってないっぽいっすよ。
ないというより、時差がある。

"今日"頑張った自分が、"明日"の自分を最高にする!報われる!

なんてのは、あんまない。大体もうちょい未来。
たとえあっても、結構刹那的。
無理した事を認めてくれる人も、意外と少なかったりするので
マイペースで、大丈夫です。

クソネガなせいで体も心も壊したけど、
なんか案外大丈夫だったんだもん。想定外だったけどね。真似しろなんて言わないし、見習ってねなんて口が裂けても言わないし思いもしない。
だから、みんなも大丈夫やよ。
もし今しんどすぎる方の肩の荷を少しでも軽くできてたら、いいな。


そんな感じ。
おしまい👋

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