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第二章 2023年4月7日 ⑰離婚事由 明かさない遺産

昨日の電話で協力者の方と
話した内容を反芻してみる。

私は「浅はか」であった。
主人が話し合いの最中に
どういった行動を取るかに
ついてなんて全く考えてなかったのだ。

「よく考えたら…暴れる可能性あるよね?」

そう言った私に協力者の方は

「うん、充分考えられると思う。」と答えた。

この離婚騒動の話は夫婦でしかしていない。

急に不意打ちで私が第三者を連れて来て
話し合いたいと主人に申し出たら…
確かに機嫌が悪くなるどころか
何をするかなんて未知だ。

内容が内容だけに主人が
どう動くか分からない。

私は協力者の方に対し、自分の考えが
そこまで及ばず、申し訳無いと思うのと
同時にこの人を危険に巻き込んで
いいのだろうかと不安に思う。
頭の隅でこの人に迷惑を
かけずに事を進める事は出来ない
だろうかと考えていた。

傷を負わせるような危険な目には
絶対に合わせたくない。
ここまで親身になってくれている
からこそ、危険から遠ざけたいと
いう考えに気持ちが動く。

私は電話口で正直にその思いを伝えた。

「もし、この話し合いに同席して
 貰う事で怪我をするとか警察沙汰に
 巻き込む事になったらと考えると
 私、一生後悔すると思う。
 他には何かいい方法は無いのかな?」

そう聞いた私に対して
不服そうな声ですぐに返答が返ってくる。

「俺ってそんなに頼りない?」

私はスマホを握りしめたまま、
違うの、そうじゃないのと伝えたくて
相手に見えていないのに首を左右に振る。

「そんな事ない、絶対ない。」

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