高校生が語る!! Canvaが広げてくれた世界
今、僕の記事にアクセスしてくださったそこのあなた!
はじめまして。
佐塚 陽介(さづか ようすけ)と申します。
静岡サレジオ高校の2年生で、Canvaのユーザーです。
Canvaを知らない方もいると思うので簡単に説明させてもらうと、Canvaとは、ポスターやロゴ、動画など、様々なものを誰でも簡単に作ることができるデザインツールです。
ちなみに、この記事のサムネイルも、Canvaでデザインして作ったものです。
ちょっと大げさかもしれませんが、Canvaは僕の世界を、コミュニティを広げてくれたと言っても過言ではないです。
その理由(わけ)を、今から実体験を交えながら語らせてもらいます。
しばらくお付き合いください!
Canvaとの出会い
僕がCanvaと出会ったのは、中学校3年生のとき。
当時担任だった 山田 邦彦(やまだ くにひこ)先生 がCanvaのユーザーで、Canva For Educationをクラスで活用されていました。
先生は静岡サレジオで数学の先生をされていますが、Google Classroomのサムネイルや学級通信をCanvaでデザインするほどの、熱心なCanvaユーザーでもあります。
あれは2021年のゴールデンウィークの前のHRだったと思います。
「GWにやったことを、Canvaでまとめてきてね」という課題が先生から出されました。
事前に先生はCanvaの使い方をレクチャーしてくれて、スライドやポスターなど、様々なものを豊富なテンプレを使ってデザインできることを知りました。これがCanvaの最大の魅力なのです。
「こんなに素晴らしいツールがあったなんて。。。」一目で惹かれました(笑)
さて、GWの課題の話に戻りますが、他のクラスメイトはポスターやスライドに外出先の写真や思い出の一言などをまとめていたと記憶しています。さて、僕はどんな形式にまとめたのかというと、
新聞です。
僕は(今もそうなんですけど)、文章を気ままに書くのが好きなんです。一時期は新聞記者や編集者をやってみたいと思っていました。早速、Canvaで気に入ったテンプレを見つけ、新聞づくりをしました。
それがこちら!(※ポップアウトで開くと全ページ読めます)
最初は「2枚くらいの新聞にまとめよう」と思っていましたが、自分が凝り性ということもあり、書いていくうちに量が増え、5枚になりました。
授業などで新聞形式でまとめようとすると、これまでは手書きなどが多かったりしたのですが、canvaを使えば豊富かつデザインが美しいテンプレを自分でカスタマイズすることができるので、手軽にクオリティの高い新聞を作ることができました。
この新聞を担任の山田先生に見せたところ好評で、制作からなんと2年の歳月を経て、教育雑誌である「授業力&学級経営力 8月号(明治図書)」の裏表紙にCanva For Educationの特集で掲載されました!
ちなみに、僕が作った新聞は他にもあります。
(※ポップアウトで拡大できます)
これは中3の時に総合の授業で作ったポスターです。修学旅行に行く前に問いを立てて、学んだことを帰ってからまとめたものです。画像の加工や編集が自在にできるのもCanvaの魅力だと思います。
学校でのCanvaの活用事例
僕の学校では何名かの先生がCanva For Educationを活用しています。
実は、申請をした学校の先生と生徒は無料でCanva Pro(有料版のCanvaでプレミアム仕様)と同じスペックのものを使うことができるんです。それが「Canva For Education」です。Canva社の教育現場でCanvaを活用してほしいとの思いから、このような取り組みが行われています。
実際に、授業でポスターを作る際に使用したことがあります。同じクラス内なら共有が可能なので、グループで一つのデザインを共同で編集することも可能です。
けれども僕がこれまで授業内でCanvaを使ったのは中3の時と今年だけで、実態としては校内でもあまり普及していない印象があります。(授業外では個人的に使っています)
授業課題以外でも、プライベートのために使うこともできます。中3のとき、僕は年賀状をCanvaで作成しました。手軽におしゃれな年賀状を作れるので、おすすめです。今年も作ろうと思っています。
とても便利なツールなので、学校内でもさらに普及したらいいなあと思っています。
プロジェクションマッピングへの誘い
高1のとき(2022年)の9月か10月ごろだったと思います。。。
先程の山田先生から、廊下で通りすがりにこんな話を頂きました。
元々僕はお城が好きだったので、二つ返事で、やらせてくださいとお願いしました。
後日そのイベントがどのようなものなのか調べてみると、何やら凄そうなイベントだということがわかりました。
しかもそのクオリティは高く、なんと企画・制作・運営に地元の高校生が携わっていることを知りました。
天守閣に映像作品を投影している映像をYouTubeで見たのですが、クオリティが高い!模様や絵のアニメーション、どのようにつけているのだろうと疑問に思いました。
掛川西高校のパソコン部がこのイベントを長らく運営してきたそうです。
そう思っていました。僕は当時動画制作経験ゼロでした。そんな人が、映像制作に名乗りを上げていいものか。。。そう思った記憶があります。
初心者が挑む!Canvaで動画編集
12月に入り、掛川城プロジェクションマッピング2022の詳細が明らかになりました。イベントの事前打ち合わせがzoom上で行われました。このとき、県内の5つの高校(掛川西、掛川工業、富岳館、日大三島、静岡サレジオ)が参加することを知りました。
静岡サレジオのチーム編成は、僕と当時高校2年生のソフィアコースのクラスで構成されていました。
作る映像のテーマは決められていました。東海道五十三次をモチーフに、県内5校が歴史をテーマにした動画を制作してリレー形式で上映する形式です。
開催日がクリスマス・イブということもあり、カトリック校であるサレジオはクリスマスにまつわる映像の制作をそれとは別で依頼されました。
そのためサレジオチームは作業を分担することになりました。僕は歴史が好きなので、歴史をテーマにした作品を、ソフィアクラスは28人でクリスマスの映像をそれぞれ制作しました。
映像制作には、おなじみのCanvaを用いました。今回のイベントで使われた映像は全てCanvaを使って制作されています。
制作期間はどれくらいだったのかというと、ソフィアクラスは数週間で計画的に制作していたと思いますが、僕はアイデアを出したりするのに時間がかかったり、通常の学校生活との兼ね合いもあって制作期間は一週間くらいだったと記憶しています。帰宅後や休み時間を使って作業していた記憶があります。
初めての動画編集に苦戦しそうでしたが、意外と簡単に作ることができました。それでも、曲に合わせてアニメーションのタイミングを調整するのが難しかったです。
YouTuberの凄さを思い知らされました。自分の凝り性も災いして、プロジェクションマッピングの前々日の夜まで作業に追われていました(笑)
掛川城プロジェクションマッピングに参戦!
2022年12月24日(土)、よく晴れた日の午後、僕は掛川城に向かいました。イベント会場の三の丸広場では、山田先生はじめ県内5校の先生と生徒が集まっていました。このとき、山田先生がある方を紹介してくださいました。
当時掛川西高校で世界史の先生をされていた、
吉川 牧人(きっかわ まきと)先生 です。
吉川先生と山田先生は、Canvaユーザーという共通点を持っています。(他にも二人ともnoteユーザーという共通点があります)しかし、吉川先生はただのCanvaユーザーではありません。
「キャンバサダー」なんです。
キャンバサダー(Canvassador)とは、Canvaを用いて教育現場に革命を起こしている先生方を選出し、Teacher Canvassador(Canva認定教育アンバサダー)としてCanva社から公式に認定されている方のことです。
後から知りましたが、掛川西高校の生徒と吉川先生が発足させた掛川城プロジェクションマッピング(通称:掛プロ 以下略)は、2017年から行われているそうです。何年も前からハイテクなことをされていたことに驚きました。
2022年の掛プロでは、天守閣が工事中だったということもあり、二の丸御殿と三の丸広場という場所でプロジェクションマッピングが行われました。
二の丸御殿は、江戸時代から残る建物で、今風に言えば都道府県知事の公邸といったイメージです。実際に使われた御殿が残るお城は全国に4つしかなく、大変貴重な建築です。
そんな御殿の中では、掛川西高校と掛川工業高校の映像作品が上映されました。四季の移ろいを見事に表現した映像でした。この地元の2校は掛プロの古参であり常連の参加校です。
映像はこんな感じで、障子の外からプロジェクターで投影されていました。
障子に映し出された映像は、絵巻物さながらの美しさでした。映像の制作にはプロのアドバイスもあったようですが、高校生の作品ということを考えると大変素晴らしいものでした。御殿という歴史ある空間で映像を楽しめるということで、より一層映像が味わい深く感じられました。子供から大人までが一つの空間で楽しい時間を共有しているということにも、感動を覚えました。
御殿の坪庭では、我らがサレジオのソフィアクラスが制作したクリスマスの映像が投影されていました。クリスマスの由来をあまり知らない人にも伝わる内容になっていて、これもまた素晴らしかったです。
三の丸広場では、イベントの開会式が行われたほか、県内5つの高校が制作した映像が、リレー形式で上映されていました。
こちらは建物ではなく大型スクリーンへの投影になっていました。映像の内容は、地元の歴史の解説動画であったり、歴史上の人物が登場するストーリー仕立てのものまであり、バラエティに富んでいました。
ちなみに、僕は東海道五十三次から着想を得て、静岡の東海道沿いの、今昔の景色の変化が感じられるような映像を作りました。ぜひ、ご覧頂けたらと思います。
また、イベントの開会式やスカイランタンの打ち上げも三の丸広場で行われました。
吉川先生によれば、来場者数は推定で1000人以上いたそうです。
イベントは大成功でした。
胸騒ぎの始業式
2023年、春。始業式。
新学期に胸を躍らせながら始業式に臨むと、新任の先生方の中に…何やら見覚えのある方がいらっしゃいました。
新任の先生方の挨拶が始まると、その方の正体が明らかになりました。
なんとその方は、12月に掛川でお会いした、あのキャンバサダー・吉川先生であることが判明。はい、ここで伏線回収です(笑)。予想外の展開にとても驚きました。
先生は今年から静岡サレジオ高校で世界史の先生として勤務されていて、僕は今、お世話になっております。授業が面白いです。
授業ではCanvaのオンラインホワイトボードという、描画ツールを用いて授業をされています。図表や動画なども表示できるツールになっています。さすがキャンバサダー。
Canvaの社員の方にお会いしました!!
そして先日、僕は「草薙教育フェス」というイベントを通して、Canvaの社員の方とお会いする機会をいただきました。
草薙教育フェスとは、7月の22、23日に、静岡サレジオで行われたイベントです。第一線で活躍されている教育者や起業家の方が講師として登壇し、講話や高校生とパネルディスカッションなどが行われました。そんな一日目の午後に行われた「Canvaの中の人と語る世界の教育」というパネルディスカッションに登壇させていただきました!
ある日、先述の吉川先生から、
とお誘いを受けました。あのCanvaの社員の方に会えるなんて。。。こんなことは滅多にないと思い、やらせて頂きました。
一緒に登壇したのは、僕の同級生でCanvaユーザーの鳥光 美花(とりみつ みか)さん、そして吉川先生。ゲストは、Canvaクリエイター ジャパン コミュニティマネージャーの 奥野 華生(おくの はなみ)さんでした。
奥野さんは、アメリカのデザイン系の大学を出られてからバーテンダーなど様々な職を経験されたあと、コミュニティマネージャーとしてCanva社にヘッドハンティングされた、すごい方です。日本では知名度の低い「LinkedIn」というSNSを通して、Canva社から誘いを受けたそうです。外資系企業ではそのようなことは珍しくないそうです。
奥野さんは現在、東京で勤務されていますが、Canva自体はオーストラリア発祥の外国企業なんです。本社のオフィスの様子も教えていただきました。社内では時々パーティーやバーベキューなども行われているそうです。面白い話をお聞きすることができました。
Canvaは世界各地の教育現場で使われていると聞きました。(何カ国か忘れてしまいましたが、100は超えていたと思います)また、Canva社は俗に言うユニコーン企業(企業評価額が10億ドル以上で、設立10年以内の非上場ベンチャー企業)でもあります。教育やデザインの将来を考えると、これからも注目すべき企業なのだろうと思います。
貴重な話を聞くことができ、とても楽しいパネルディスカッションになりました。
No Canva, No Encounter!?
さて、僕ははじめに、「Canvaは僕の世界を、コミュニティを広げてくれたと言っても過言ではない」と言いました。その理由、おわかりいただけたでしょうか?
数年前のGWに課題で書いた新聞が、教育紙の裏表紙で紹介されたこと。
静岡市の学校に通う僕が、
掛川城のプロジェクションマッピングのイベントに参加したこと。イベントで出会った先生と、世界史の授業で再びお会いしたこと。
いちユーザーである僕が、Canvaの社員の方とお会いする機会をいただいたこと。
ありがたいことに、Canvaというデザインツールが、様々な、予想外の出来事を僕にもたらしてくれました。
これらはほとんど偶然なので「誰しもCanvaを使えばこのようなミラクルが起こる」というわけではありません。
ただ、一つ確かなことがあるとすれば、
「デザインには人と人とを結びつける力がある」ということだと思います。
これからもこのCanvaというツールを活用していきたいと思います。
そして、Canvaがもたらしてくれたすべての出逢いに感謝したいです。
最後に
今回、僕はCanva社の奥野さんのお誘いで、この度、Canva公式noteを、こうして書かせて頂くことになりました。いつかnoteを書いてみたいなぁと思っておりましたが、このような形で書かせて頂けること、大変嬉しく思います。
読んでみて面白いと思った方、是非シェアして頂けると嬉しいです。
スキマークやコメントも頂けたら幸いです。
お読み頂きありがとうございました!!