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スタートアップのマネージャーになってやって良かったこと&悪かったこと

この記事について

こんにちは。エンタメスタートアップ、ソラジマ執行役員の櫻井と申します。
この記事では、主に自分がマネージャーに任命されてからやったことをまとめており、よかったこと&悪かったことの2軸で綴っています。

大前提として、自分はほぼ新卒の状態でジョインしているので「まずはこういうことから始めたらええんちゃうかな」という、いわゆる初心者向けの内容になっています。

また、「これが正解やで」と言う意図はなく、あくまでn=1の例として参考にしていただければと思います。

特に失敗談に関しては、恥を忍んでそのまま書きました。レベルが低い話ではありますが、意外と陥っちゃう部分もあるかもなので、何かの糧にしていただけると嬉しいです。

プチ自己紹介

新卒で大手アパレルに入社したのち、2021年に2社目としてソラジマに入りました。

元々はwebtoon(縦読みマンガ)編集者としてジョインしましたが、紆余曲折を経て、現在は執行役員として組織開発部とブランディング部の責任者をしています。
(本当に紆余曲折あるので気が向いたらまとめます)
すきなものは甘いもの、苦手なものはブロッコリーです。


やってよかったこと

まずはやってよかったこと、効果性が高いと感じたものから。
結論、一言で言ってしまうと「つべこべ言わず泥臭くやる」なんですが、流石に乱暴すぎるので以下詳細を記します。

やってよかったこと①一歩先を進んでいる人に話を聞きにいく

当たり前ですが、普通にこれが一番よかったです。全員やった方がいいです。
特にスタートアップでマネージャーで若手で、となると、おそらく一部を除いて圧倒的な専門性やスキルが強みのパターンはないはずです。少なくとも自分は違ったので、とにかく知見を持ってる人に教えてもらいにいくことを心がけてます。

自戒マシマシですが、スキルや経験がない状態での発明には時間がかかるし、気づいたら車輪の再発明してる時もあるはずです。
最速でアウトプットするために頼るべき人をちゃんと頼りましょう。
社内にいなければ社外で探しましょう。

また、壁打ちするときは「”相談”にならないこと」はすごく大事だなと思います。自分で明確な意思を持って、素案を叩いてから初めて壁打ちすること。
じゃないとあんまり意味はないなと思います。先人に頼るのは、あくまで「自分の意思決定ポイントやプロセスがイケてるかイケてないかを判断する」ため、ですね。(もちろん高度な専門領域に関しては別ですが…!)

自分のベンチマークを見つける」も併せてお勧めします。
自分の管掌領域でのロールモデルをセットすることで、常に自分とその人の差を意識するようになります。スタイルの違いはあれど、比較プロセスを挟んだ上で「自分のイケてないところ」が浮き彫りになるので痺れます。

やってよかったこと②とにかく破壊と想像を繰り返し続ける

ソラジマの社風にもだいぶ影響されていますが、「いいと思ったら即やる&悪いと思ったら即やめる」はかなりよかったです。これは絶対に継続したい。

自分には経験値がありません。やや極端ですが、「経験がないのであれば、何回もPDCAを回せばいいだけじゃね?」と思っています。
とにかく自分で意思を持って作って、反省して、改善して〜を繰り返しまくるのが一番早いなと思いました。破壊と想像って抽象的ですが、要は「”課題発掘→意思決定→アウトプット→改善”のサイクルを自分で回しまくる」ことかなと思います。

スタートアップの場合、時間感覚がよくバグります。早すぎる。
その中で個人的に重要だなと思っているのが、どれだけ早く意思決定できるかと、どれだけ早くアウトプットできるか、です。
もちろん質も大事ですが、最低限の質が担保できていれば、アウトプットした後にアジャイルで直して行った方が結局早いことが多いです。
見当違いなことをやってたとしても、初期段階で「あれ?違くね???」と気付けるので。

また、外してはならない重要な点としては「違うなら即やめる」ですね。
自分はサンクコストに振り回されがちな人間なので色々と痛い目を見てきましたが、ちょっとでも違うと思ったのであれば大体はすぐやめた方がいいです。
振り回してごめんねという気持ちももちろんありますが、本質的じゃないことに時間を使った結果、事業成果が出ない方がよっぽど怖いです。

自分の場合、そう感じたときは以下のどれかになることが多いです。

・やった方がいいけど、実はそこまで重要度/緊急度が高くない
・実は複数の課題が絡んでいて、そもそも個別問題ではない

これらにあてはまる場合、多分やめた方がいいと思います。

スタートアップなんて、解決した方がいいであろうネガティブなファクトは無限にあります。スタートアップなんだもの。

限りある時間の中で、「絶対に今やらなきゃいけないか?」「これに時間を使って後悔しないか?」にすぐにYESと答えられなければ、今やらなくてもいいやつかもです。

やってよかったこと③早寝早起き(自分のパフォーマンスが最も高い時間を把握しておく)

そりゃそうやろ、と言う感じではありますが、マジでこれは意識してよかったです。
自分は本来朝型なんですが、つい癖で夜遅くまで稼働しちゃうことがあります。
朝の1hと夜の1hを比べると、自分の場合、体感値倍くらい効率が違います。

自分のゴールデンタイムというか、一番脳がフル稼働できる時間がいつかは絶対把握しておいた方がいいな、というのがここ1年の結論です。

それさえ押さえておけば、絶対に落としちゃいけないタスクや、ちょっと気持ちが暗くなるような重いタスクをそこに入れられます。
自分の場合、最も効率の悪い夜にエグめのタスクに手をつけると詰むことが多いので、スケジュールがだいぶ組みやすくなりました。沼にハマるの大体深夜だなと。

シンプルな方法だけれど、カレンダーでゴールデンタイムは死守しておくのがお勧めです。その時間で難易度の高いタスクを潰しましょう。

ちなみに「あ、絶対朝にちゃんと集中した方がいいな」と思ってからは、毎日定時の3時間前に出社して、早朝の誰もいないオフィスで黙々と作業してます。
図書館的な感じで結構集中できるので朝型の人にはお勧めしたい・・!

悪かったこと

次は、やったけどあまり意味がなかったもの、自分に合わなかったものたちです。シンプルに失敗談ですね。
反省点を一言で言うと、「本質的に最も優先度の高いことからやれ」、でしょうか。
こちらも、「あくまでも自分の場合は」という前置きの上で続けます・・!

悪かったこと①インプットを増やし過ぎてしまう

インプット>アウトプットはあんまり意味ないよね、という話です。

特に自分が未経験のポジションに着任すると、ついついその領域の専門書とか、noteとか、記事とか。いろんな情報をインプットしてしまいますよね。

こと自分は、それらを読んで賢くなった気になってしまう側の人間なので、特にこの章は自戒を込めて書いてます。

アウトプットしない限り、インプットはほとんどの場合意味がないと思っています。
10冊本を読んで1個のアウトプットをするより、1冊本を読んで10個のアウトプットをする方がよっぽど身につく、がここ最近の結論です。
「当たり前やな〜」と思いつつ、マジでそうです。アウトプットしましょう。

情報を入れるのも大事ですが、情報を使って課題解決を推進する方が絶対的に大事で、かつ難易度が高いです。辟易する瞬間も正直ありますが、まずやってから考えましょう。結局やらないと何にも見えてきません。自分はここで何回も失敗しました。

とりあえずやってみた上で、意思決定に必要な情報が足りないとか、明らかに専門領域だから猫の手を借りた方がいいよねとなってから、初めて追加でインプットすることをお勧めします。

スタートアップは落ちゆく飛行機なので、説明書を読んでいても飛行機は飛びません。とりあえず墜落を避けるために手を動かしましょう。

もはやこれ自分に対するメッセージそのものでちょっと恥ずかしい気持ちもあります。自戒。

悪かったこと②車輪の再発明をしてしまう

上述した「一歩先を進んでいる人に話を聞きにいく」を真逆の話ですね。
この落とし穴に何度もハマりました。

スタートアップの場合、落ちてる課題は無限にあります。
故に、気づいたら車輪の再発明をしている瞬間はきっと多いはずです。というか、経験上多いです。

評価制度、会議体、意思決定の方法etc…

その課題感、既に先人が8割くらい解決してくれてるかもです。
10時間の工数をかけてやっと完成したアウトプットは、既にその辺に転がってるものかもしれないよ、という話ですね。

もちろん評価制度やカルチャーなど、その会社ナイズドすべきものも無数にありますが、基礎部分は既に誰かが完成させてることが多いです。世の中にはこんなに会社があるのだから。

特に自分は図画工作が好きなタイプなので、ついつい1からやっちゃうというか、やりたくなっちゃうんですよね。
でも自分でゼロイチでやらない方がいい瞬間もあるよね、という。
だからこそ、先人に話を聞きにいきましょう、ショートカットできる時はしましょう、という話でした。

悪かったこと③パキッと優先度を決めずに色々手を伸ばしてしまう

スタートアップあるあるだと個人的に思うのが、「イシューっぽいネガディブなファクト」が無限に転がっている状態。
それらがただのファクトなのか、本質的な課題なのかはちゃんと見分けましょう、と言うお話です。
ぱっと見、全てが課題に見えちゃうんですよね。全部やんなきゃ〜〜〜〜という気持ちになる。

自分が最初に苦労したのが、それらのどれがイシューで、どれがイシューじゃないのか、という見分けの部分。
もっというと、何を落としたら詰むのかをちゃんと見分けられているか、ということですね。

イシューとネガティブファクトの見分けは本当にちゃんとやるべきで(超絶自戒)、これをしない限り、本来やるべき優先度の高いタスクが推進されない状態になっちゃいます。と言うか、なりました。ほんとすみません。

全部それっぽい課題に見える瞬間が絶対あるので、その中での優先度はWHYから説明できるようにしておくのが良いです。断言します。リソースは有限ですので・・

・なぜこれを課題として認定するのか(なぜ解決しなければいけないのか)
・これを解決しないとどうなるのか
・いつまでに解決しないとまずいのか
・他により優先度の高い課題はないか

あたりを詰めていくと、大体イシューなのか否かがはっきりすると思います。

たまに「ぱっと見重いけど実は全然今やんなくていいやつだった」みたいなものに時間使ってしまう時があるので、お気をつけをば・・!

最後に

そんな失敗しまくりの人間、サクライはソラジマというエンタメスタートアップで働いています。
今世紀を代表するコンテンツを創るー。」をミッションに、マンガ編集者とビジネスサイドがひたすら走り回っている会社です。

全員が同じビジョン、ミッション、カルチャーに共鳴しているのが好きなところで、弊社の強みです。ここは最強だと思います。

少しでも興味をお持ちいただいたあなた、ぜひお話ししましょう。

みんなが同じ方向を向いている環境や、何にも整ってない無人島でサバイブしたい!な方、きっとマッチすると思います・・!

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