開発コラム:Data Cloudコンサルタント試験を受けてみた!!
関東では梅雨明けの発表がありましたね!梅雨の間もずっと暑い日々が続いていましたが、これからさらに暑くなると思うとゾッとします。それでも、さまざまな冷感アイテムを駆使して、夏を乗り越えていきたいです!
さて今回の開発コラムは、DataCloudコンサルタント試験を受けてみた!です。この資格は最近追加されたSalesforceの認定資格です。
Salesforceの資格を取得したい・気になっていると思っている方はぜひご一読ください!
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初めまして!私はデジタルマーケティング開発部のMです。私は、お客様の要望に合わせてSalesforceのカスタマイズや導入、そして導入後も課題のヒアリングや改善対応を行っています。
今回は、「認定Data Cloudコンサルタント」という資格について、学習方法や試験対策などご紹介します。
※本記事は2024年6月時点の情報です。
はじめに
2023年12月にSalesforceの認定資格として「認定 Data Cloud コンサルタント」が登録されました。
認定資格に登録されてまだ期間もたっていないこともあり、「認定Data Cloud コンサルタント」とはどんな資格か、どのような試験対策をしたかを受験経験としてご紹介します。
Salesforce 認定 Data Cloudコンサルタントとは
Salesforceはベンダー資格があり、2024年6月時点で38の認定資格があります。 資格の体系は「アソシエイト」「管理者/CRMコンサルタント」「アプリケーション構築者」「開発者」「アーキテクト」のように役割により区分されています。
認定資格の受験はオンライン、又は、テストセンターで行われ、出題形式は選択問題となっており、正しい選択肢を1つ、または複数選択して解答します。各試験で合格のための正答率がそれぞれ定義されており、合格すると資格を取得できます。
また、取得した資格を維持するためには、1年に1度、Salesforceで提供されている無償の学習サービス「Trailhead」にて、取得した資格毎に対応したハンズオンもしくはクイズ問題を完了させる必要があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
(参考 https://tandc.salesforce.com/credentials)
今回ご紹介する認定DataCloudコンサルタントは「管理者/CRMコンサルタント」に区分されています。
Salesforceはデータプラットフォームとして「CDP(Customer Data Platform)」を提供しており、
さまざまなシステムからの顧客データの連携
多種多様な顧客データの集約
連携・集約したデータから顧客の識別、分析活用
を行うことができます。
認定Data Cloudコンサルタントには、CDPの設計・実装と、Data Cloud と、その機能に関して幅広い知識が求められます。
学習方法と期間
受験に向けて、以下のような流れと期間で学習を進めました。
受験ガイドの確認
Salesforceの認定資格毎に受験ガイドが公開されているので、まずはガイドを確認します。
試験ガイドでは「認定Data Cloudコンサルタント」に必要とされる知識とスキル、試験問題の配分を確認することができます。
・ソリューションの概要 18%
・Data Cloudの設定と管理 12%
・データ取得とデータモデリング 20%
・ID解決 14%
・セグメンテーションとインサイト 18%
・データの操作 18%
さらに、試験ガイドには各認定試験の準備として推奨される学習コンテンツも紹介されています。
「認定 Data Cloudコンサルタント」の試験ガイド
(参考 https://trailhead.salesforce.com/ja/help?article=Salesforce-Certified-Data-Cloud-Consultant-Exam-Guide#training)
Trailheadの学習
まずは、前述の「Salesforce 認定 Data Cloud コンサルタントとは」にも記載しました、無償の学習サービス「Trailhead」を使って、基本知識を学習します。
Data Cloud自体がまだ新しい製品のためか、英語のみのモジュールも多いですが、翻訳機能などを使って学習を進め、用意されている機能の概要を掴みました。
練習問題に取り組む
Trailheadにより基本知識を蓄えたら、練習問題に取り組みます。
試験ガイドに記載されている「Cert Prep: Salesforce Certified Data Cloud Consultant」(試験準備: Salesforce 認定 Data Cloud コンサルタント)のモジュール(単元)では、各章にある選択式の試験練習問題を実践しました。また、カードに重要トピックが表示され、クリックすると説明が表示される試験トピックフラッシュカードがあるので、自身の用語の理解が正しいかの確認に活用しました。
練習問題と試験トピックフラッシュカードは、どちらも正解の説明や関連モジュールのリンクも記載されているので、間違えた場合にはその場で原因と正しい答えを確認することができました。
用語を再学習
Data Cloudの用語は、他のSalesforce製品では出てこない用語も多く、最初は用語の意味を理解するのに苦労しました。まずは、練習問題と試験トピックフラッシュカードに多く出てくる用語を選んで、用語の意味を再確認しました。
下記のような用語が特に多く出題されていました。
データストリーム
データレイクオブジェクト(DLO)、データストリーム(DSO)
データモデリング
ID解決
計算済インサイト、ストリーミングインサイト
Salesforce公式ヘルプにData Cloudについての用語集ページがあり、そちらでも確認することができます。
(参考https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.c360_a_data_cloud.htm&type=5)
練習問題に繰り返し取り組む
試験に挑戦するまでは、
練習問題の実施 → 問題に出てきた用語の再学習
を繰り返し行います。
繰り返し行い、各問題の正誤の履歴を確認していると、用語を正確に理解しているか、曖昧な理解のまま回答して正解しているかが分かってくるので、後半は曖昧な用語を重点的に確認しました。
試験に挑戦
練習問題で学習内容が身に付いたことところで、試験に挑戦します。
オンラインでも受験できますが、わたしはテストセンターで受験しました。試験日程は、申込している試験の72時間前まで日程変更することができるのですが、日程が近づく中で少し不安になったので、日程延期、学習を追加して受験しました。
問題数は60問、合格点は62%の正答率です。
制限時間 105分の中、90分前後の時間を使いました。最後に試験終了のボタンを押下、画面に合否が表示されて、試験は終了です。
認定Data Cloudコンサルタント資格試験を受けてみて
結果として、勉強期間約3か月でData Cloudコンサルタントに合格することができました。試験結果には、合否と出題範囲セクションそれぞれの正答率が記載されます。
Data Cloud は本番組織だけに有効化可能で、Sandboxと言われる開発環境では利用できないため、実環境を使ってのハンズオンの学習ができませんでした。その影響もあり、「Data Cloud の設定と管理」が最も低い50%の正答率となっていました。
反対に、「ソリューションの概要」の正答率は高くなっており、各種用語を繰り返し確認したことで、各機能がDataCloudが提供する「データ連携」、「データ集約」、「データ活用」のうち、どの目的のために何の役割で関連するかの理解が、正答率の向上に繋がったように感じました。
Data Cloudは「様々な場所にある顧客データを連携し、収集した顧客情報を統合し、識別された顧客に対しての適切な分析」をするシステムなので、
・データ連携:外部システムからSalesforceまで連携される際はどのような処理順序で連携されるか
・データ集約:連携された顧客情報を統合するには何の機能を使ってどのように統合できるのか
・データ活用:識別された顧客の分析に利用できる機能は、それぞれ何が特徴か
このようなことを把握することが重要と感じました。
おわりに
今回はSalesforceの認定資格である「認定Data Cloud コンサルタント」の学習方法と認定試験を受けた所感についてご紹介しました。
Salesforceの認定資格体系は、基本資格と上位資格で構成されており、資格によっては受験前提として別の資格取得が必要な資格もありますが、「認定 Data Cloud コンサルタント」はどなたでも受験することができる資格です。
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Data Cloudの機能を知りたい
Data Cloudを使って顧客情報を集約し、効率的に活用できるようになりたい
という方は、是非受験をお勧めします!
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