#短編小説
春の恋バナ祭り💠アンタレス
テルテルてる子さんの企画「春の恋バナ祭り」に参加させて頂きます💕
「これ、あげる」
差し出されたレンの手には、銀の鎖にブルーっぽい手作りレジン的な何かがぶら下がっていた。
「え、ありがと」
何で、とも何これ、とも訊かずとりあえず受け取っておいた。
ヒカリは高校3年生。受験も気になるが恋も気になる。隣のクラスのケイ君を、密かにカッコいいと思っている。
レンは後ろの席の男子だが、去年別れた
【短編】ふぉれすとどわあふ(pao星)
#ふぉれすとどわあふ
ヒヨリン ヒヨリン ……
人を小馬鹿にしたような音をずっとたてているコーヒーメーカーを、腰に手をあてたミユが冷えた半眼で見つめている。
辺境の星paoで小さな雑貨屋「ふぉれすとどわあふ」を営んでいるミユのもとに、地球から一台のコーヒーマシンが届いたのは、pao時間で1週間前のことだ。コーヒーが飲みたい、どうしても飲みたいという常連のピヨ助のたっての願いで発注したもの