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業務支援システムの開発から情シスまで。事業拡大中のキャンサースキャンでエンジニアができることは?

キャンサースキャンでは、全国の自治体から集まる健診データやレセプトデータなどのPHRデータを分析して、予防医療の行動変容を生み出しています。データ活用のためのシステム開発や、そのほか業務支援のためのエンジニアリングを担うエンジニアリング本部のマネージャーに、チームの特徴や今後の課題を聞きました。

◆岩田 匡輔(いわた きょうすけ)◆
エンジニアリング本部 VPoE
システムエンジニアやプロダクトマネージャーの経験を経て2022年6月にキャンサースキャンに入社。現在はエンジニアリング本部のVPoEを務めながら、若手エンジニアの育成に力を入れている。

──最初に、今までのご経験を聞かせてください。

大学院卒業後、システムエンジニアとしてキャリアをスタートしました。そこから担当領域がミドルウェアやインフラにも広がり、30歳過ぎからはプライム案件のPMをやっていました。三十代半ばで人事コンサル会社に転職し、タレントマネジメントシステムのプロダクトマネージャーを務めました。

その後、ITのサービサーとして技術や知見を活用できる場を求めて、ITのコンサルや技術部門での仕事を探しました。テスト・品質のサービスに特化した会社に転職したのですが、そうしたら2か月くらいで課長に抜擢されました。そこから3年くらいで配下の社員が50人から300人くらいに増えて… そうして働くうちに、エンジニア組織が自律的に成長するためには各メンバーの成長が欠かせないと気づき、自然とエンジニアの教育やキャリア開発に価値を見出すようになりました。

そこで、若手を最短距離で育てていくにはどんな仕事を担当してもらうべきか、どう育成していくべきか、といった方法論を確立することを目指して転職することにしました。

会社の雰囲気がいいなと思ってキャンサースキャンへの入社を決めました。また、ベンチャー企業にも関わらず外部からの融資や投資を受けずに自立しているところも魅力的に感じたのを覚えています。実際に入社してみて、気持ちよく仕事ができる方とか、エンジニアリング以外の部門であってもエンジニアリングやITへの理解の深い方が多いなと感じますね。


エンジニアリング本部の役割とは

──エンジニアリング本部の変遷やミッションについて、教えてください。

エンジニアリング本部は、まだ若い組織です。とはいえ、エンジニア未経験から独学でレベルを上げてきたメンバーも多く、競技プログラミングにチャレンジした方もいたりします。

母体となったチームでは3-4人のエンジニアが個別に動いていたのですが、そこから人数が増えてひとつのエンジニア系の組織になりました。昨年からは専門領域ごとにいくつかの組織に分かれています。この1年で中堅層の方々が入社してくださり、よりレベルの高いことができるようになってきています。

我々のミッションは、キャンサースキャンが確実に・安全に・効率よくサービス提供できるようなプロダクトやシステム、ツールを開発して運用すること。次のような3本柱を掲げています。今日は①と②についてお話ししますね。

①業務支援に関するプロダクト開発
キャンサースキャンがお客さまから受託している事業を支援するためのプロダクト開発・運営

②データ基盤(データハブ)のプロダクト開発
社員が安全に・易しくデータを活用するためのプロダクト

③webアプリケーションの開発
エンドユーザーである被保険者たちに個別にサービスを届けるもの。健診の通知や健康にまつわる情報を届けたり、ユーザーが体調を保健師・栄養士に相談できるプロダクト

①業務支援に関するプロダクト開発

キャンサースキャンの予防医療の本質は、住民の皆様の健康寿命を長くすることです。そのために、たとえば特定健診の事業では、健康診断の受診を促す通知(ハガキやSMS)を送って住民の行動変容を促しています。

エンジニアリング本部のミッションは、各業務をシステム化して、確実に・安全に・効率的な運用ができるようにすること。関連情報をインプットすると適切な「送付対象者」や「送付時期」がアウトプットされるプロダクトがあれば、短時間でビジネスの目的が達成できます。また、個人情報を取り扱っている業務が非常に多いので、データの安全性を担保するのも重要な役割です。

②データ基盤(データハブ)のプロダクト開発

キャンサースキャンでは、お客さまである各自治体から健診情報やレセプトのデータを預かっています。ありとあらゆる部署でこれらの情報を活用しているため、非エンジニアの社員でも取り扱いやすい方法でデータを扱えるシステムにする必要があります。また、これらは機微情報でもあるので、誰もが安全にデータを取り扱えることも重要です。


前例のない取り組みにもチャレンジし、成果を蓄積できるチームへ

──チームとしての課題はありますか?

ビジネス側から見たエンジニアリング本部に対する期待値と、実際のところのギャップを埋める必要があると思っています。

たとえば、ビジネス側からの要求に応えるまでの期間が、ビジネスの変化の速度に追いつけていない点をどう調整していくべきか。スピードは意識しつつもビジネスへのマッチ度が高い、使い勝手の良いプロダクトを仕上げるにはどうすればよいか。そのあたりのコミュニケーションをより洗練しながら、エンジニアリング本部の技術力を向上させていけば、ビジネスとエンジニアの関係性がよりよくなっていくのかなと。

それから、開発をしてつまずきがあったときに、振り返りをして再アプローチする姿勢をもっと大切にしていきたいです。過去のキャンサースキャンは、うまくいかなかったときにゼロからやり直すことが多かったんですよね… これからテックリードクラスの技術力がある方にジョインしてもらって、一緒に振り返りやトライアンドエラーをしてもらえたらと思っています。そうして良いプロダクトを作りながら、エンジニアが活躍できる文化の醸成にも貢献してもらえたら嬉しいです。

技術面でチームをリードしながら新しい挑戦をしたいエンジニアを探しています

──キャンサースキャンでのテックリードの役割は?

弊社ではテックリードポジションのことを「リードエンジニア」と呼んでいます。
まず、PMやプロダクトオーナーが企画側と相談してプロダクトのゴールを決めます。そこからリードエンジニアがアーキテクチャや技術について検討し、システムを組み上げるまでアプローチを考え、チームのメンバーと一緒に実行する流れになります。

──いまのタイミングでキャンサースキャンにジョインすると、どんな経験ができそうでしょうか。

第一に、クラウドプラットフォームや、各種SaaSサービス等の資源・環境をフルに利用してビジネスにコミットしていただけると思います。それから、このチームは若手のエンジニアが多いので、技術の中核者として活躍していただきながら若手を育てる経験もできます。

キャンサースキャンではクラウド上にあるサービスを組み合わせてサービスを提供する開発スタイルを取っているので、車輪の再開発をするのではなく、ビジネスに直接影響を与えるプロダクトの開発に集中していただけます。また、今のキャンサースキャンは事業・サービスの数が“多すぎない”。アサインされているプロダクトの開発チームだけでなく、プロダクト開発チーム間のコラボもしやすい環境です。過去に参画してきたプロジェクトでの様々な経験を昇華させたり、新しく出てきた技術をトライアンドエラーしながら身につけていただき、結果として会社全体の技術力アップに貢献していただければと思います。

このタイミングでキャンサースキャンのリードエンジニアとしてジョインしていただくと、新しいことに取り組む時によくある「前例がないからやりたくない」があまり出てこないので、ストレスなく仕事できると思います。会社や組織の成長を実感しながらエンジニアとして新しいことに挑戦する経験は、キャリアとして大きな財産になるのではないでしょうか。

──会社のフェーズについて、もう少し説明していただけますか?

特定健診の事業領域でNo.1のシェアを持っていて、安定した売上や利益を確保しています。そして類似の事業領域や関連の事業領域でサービス拡大を狙いながら、新規事業も拡大していこう! というフェーズなんですね。会社全体として、ものごとをクイックに判断していく文化がありますし、投資に対してあまり臆病にならない。経営陣も、各組織のやりたいことやその理由をくわしく聞いたうえで後押ししてくれるような人たちなので、新しいことをやりやすい雰囲気があります。

「まだできていないものを組み上げる経験をしたい」「自分の力を試したい」というエンジニアには、すごくいい環境だと思います。

──チームとして、今後挑戦したいことはありますか?

今後は、社外のエンジニアとも交流する場を設けていきたいと思っています。勉強会を開催する、デベロッパーサミットのようなものに出る、技術発信をするなど.... 

社内だけで仕事をしていると、どうしても視野が狭くなってしまいますが、社外の人と交流すれば世の中で注目されている技術の情報を得ることもできます。加えて、ビジネスに参画していくために必要になる目線―エンジニア側とビジネス側、双方の目線―を獲得することも期待できます。チームの皆さんには、社内の情報と社外の情報、双方を活用しながら成長していってもらいたいです。
(話し手:岩田 匡輔 取材/執筆:山田晴香)


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