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術後の体力低下を改善し通勤時の体力も含めて職場復帰を目指す

ルネサンス運動支援センター、大阪国際がんセンター認定 がん専門運動指導士の「NAMIKO(仮)」です。
※名前をクリック頂ければスタッフの紹介に飛びます。

今回ご紹介するのは、胃がんの60代男性。
約半年後の職場復帰に向けて基礎体力の向上を目指しました。普通のウォーキングとはまた違った環境下になる「朝の通勤(徒歩&電車)に持ちこたえられるのか」という不安をお持ちでした。特に筋力が低下してしまっていた下肢の筋力向上は意識して行うようなメニューを組み、体調によって運動量をコントロールしながら散歩などお家での運動もご自身で意識的に実践されました。
それでは、実際の運動内容や体の変化などについてお話ししていきたいと思います。


【運動のきっかけ】

病院に設置しているルネサンス運動支援センターのパンフレットを見つけられ、見学にお越しいただいたことが、運動をスタートするきっかけでした。

見学にお越しいただいたときは、約1年前に手術で胃を切除し体重が減少、倦怠感も強く、薬の副作用によって手の震えが出てしまい物を握ったり、字を書くのも少ししんどい状態でした。

見学中にいろいろお悩み事をお伺いするなかで、実際に自分の体力を把握するためにも、その当時に無料体験で行っていた『身体機能チェック』をおススメし、後日改めて来館いただくことになりました。
チェックの結果、ご自身の体力をご自身でも把握されて運動の必要性をより感じていただけたことがより運動へのきっかけづくりとなりました。

【運動の内容】

 目標は基礎体力の向上、下肢・体幹の筋力向上
はじめは各項目、種目数・反復回数は少なめからのスタートでした。
①    ストレッチ (柔軟性の向上)
②    体幹の筋力エクササイズ (体幹の安定性を向上)
③    下肢の筋力エクササイズ (下半身の筋力向上)
④    上肢の筋力エクササイズ (上半身の筋力向上)
⑤    全身エクササイズ (持久力の向上)
体が徐々に慣れてきたところで、反復する回数や種目を追加していきました。

特に目標にしていた下半身の強化、実際のメニューをいくつかご紹介しますね。

レッグレイズ 10~15回×1~2セット
アブダクション 10~15回×1~2セット
ヒップリフト 10~15回×1~2セット
パラレルスクワット 10~15回×1~2セット

毎月初めに『身体機能のチェック』を実施することで運動の効果を図りながらメニューを少しずつ変化させていきました。ご自身の筋力・体力がついてきていること結果として目に見えると、それがまたその先へのモチベーションに繋がっていったように思います。
はじめは10回を1セットずつがやっとだったものが、運動を定期的におこなう中で段階的に強度を上げていき、運動を卒業される頃には15回を2セットずつ実施できるほどまで筋力がつきました。

【体力の変化:アセスメント】

★体力測定の30秒立ち上がりテスト(脚の筋持久力)★
運動スタート前  15回
   ↓
   約5カ月  25回  (↑10回)

★体力測定の握力(上半身の筋力)★
 運動スタート前  16㎏
   ↓
   約5カ月後  27.5㎏  (↑11.5㎏)
体力レベルもかなり向上し、ご自身でもかなり自信がついてきて考えていたよりも早く職場復帰をかなえられました。
卒業されるときには、今後も体力維持を目標に運動を継続されると笑顔で語ってくださいました。

【あとがき】

治療による体力の大きな変化が、今後の生活の不安につながります。
運動をすすめられるけれど、なかなか一人では何から始めればいいのか?
何をどのくらい行えばよいのか?
自分に必要なこと、自分に合った運動の強度は?
運動が必要なのはわかっているけど一歩踏み出せない・・・
そんな方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。

いまのあなたに必要な『運動』を一緒に考えて、
一歩踏み出すお手伝いをさせていただきます。
ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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