くるみ

人類に宗教はいらない、に至るまでの道のり。
正確には「今」があたまに付く。逆算方式で求めた解だ。

掛け違えたシャツのボタンは最初の間違いを逃せば
最後にボタンかボタンホールがひとつ余るのを見るまでは
掛け違えに気付くことは稀である。

掛け違いとは、本来善悪とは関係のない話だ。
勘違いと言い換えることも可能だろう。

「人類に宗教はいらない」とかって、壮大な陰謀論やスピリチュアルワールド展開する系の人？なーんて思われようと仕方ないけど。
人生始まって数年しか経っていない時期、どの社会にも入り遅れた経験を持つ人間のイチ視点なのです。

ここからは、たとえ話。
深田恭子ちゃん主演のドラマ「危険なカンケイ」見た事ある？
私ドラマとかあまり見ないのですが、このドラマ何故か好き。
深田さんが演じる主人公の伊月楓は、一流商社に勤務する地味な派遣OLだが、裏の顔は200億の価値があるブルーダイヤを奪うために潜入した謎の女という役どころ。目的のためには手段を選ばず、出会う男を色仕掛けで惑わす危険でタフな女を体当たりで熱演している。

このドラマの主人公「楓」のふるまいのように、掛け違えたボタンを外して欲しいってお願いされたとしたら。
ドラマの楓ふう、拝借しよう。あなたの瞳を優しく見つめ、胸元のボタンに手をかけ優しく囁く。あ・わ・て・な・い・で、と。
例えば絡まった糸は焦って力尽くで引っ張ってもほどける事はない。力みを抜けば解決の糸口は見つけやすくなると思うの。あれ？楓さんが語り始めた。

そして、ミスターチルドレンの「くるみ」をBGMに揃えたら
やさしい革命のはじまりだ。

どこかで掛け違えてきて
気が付けば一つ余ったボタン
同じようにして誰かが 持て余したボタンホールに
出会う事で意味が出来たならいい♪