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へっぽこOLのお先真っ暗転職日記 5

これは結婚式を挙げるためにお金を稼ぎたいOLが、頑張って年収を上げるために転職活動をするお話。

前回はこちら


探してみよう、社会不適合者の生き方

転職活動中ストレスにまみれたOLはついにある可能性にたどり着く。それは「自分はHSS型HSPなんじゃないか?」というもの。まずはここに向き合わないと始まらない。なにせ自分はそもそも人間社会に向いていないのだから!



まずは現職を落ち着けよう

自分がHSS型HSPの可能性が出てきたことで、色々と話が変わってきた。まず1つに、現職のストレスをどうにか軽減できるんじゃないかというところ。
4年間頑張ってきたが、ろくな成果も出せておらず最近は基本的なところで怒られてばかりの現在。ここ2年くらいずっと自分を責めているばかりだったが、ここらで1つ「HSS型HSPなんだからできなくても仕方がない」を言い訳に、建設的な解決策を打ち出してみよう。

HSS型HSPのストレス分析と対策

まず、HSPはマルチタスクに弱い。仕事の割り込みにも弱い。

ところで、自分は3年目の頭からSVというちょっとした小さいチームのリーダー的ポジションについている。単純作業をこなすメンバーと、仕事を振ってくる客先社員との間に立ってやり取りをするのがメインの仕事だ。もちろん自分も単純作業をゴリゴリにやりながらその調整をするので、割り込みなんて日常茶飯事である。突発的なMTGに放り込まれるのもしょっちゅうだ。Teamsで加えられているチャットは今数えたら40個あった。バカヤロウ。

Teamsを返すのが遅い、質問の返答が遅いと怒られてばかりだったが、毎日40方向から質問を投げられて、Teamsの着信1つにビビり散らかすHSPがどうやって捌けるというのだろう。無理なんだわ。

普通ならそれぞれに優先順位をつけて〜とかできるんだろうが、着信するだけで怖いのでさっさと返答するか逃げ出すかしてしまいたいHSPにはできない相談だ。そういうことにして、チャットは即断即決返答をすることにした。返答が間違ってようと言い回しがまずかろうと知ったことではない。多分誰か直してくれるだろうし、どうせ興味ない人は読んでいない。気を遣い出すと無限に遣ってしまう、同時に2つのことができない上に片方を放置すると気になってしまう、HSPの特性を回避する方法だ。

また、HSPは人にものを頼めない。

実際自分は、案件をすごい持っているときも、こんな誰がやっても同じ単純作業を人に回すのは気が引けるな…自分が残業すれば終わるもんな…と考えて、いつも意味不明な量のチェック業務をこなしていた。しかしHSS型HSPはルーチンワークも苦手なので、絶対途中で「明日やっても変わらんやろ!」と開き直り、案件を一生貯めていくことが多かった。

人に物を頼んで断られるのが怖いという感情が根底にあるのがかくれ繊細さんとのことなので、ここは成功体験を積んで克服することにした。絶対怒られないよな、という、締切も遠ければ量も少ない、正直自分も全然できる案件をわざわざ人に頼む。そうして「いいですよ!」と言ってもらえる回数を増やしていく。これでいつか恐怖心が薄れ、気兼ねなく案件を頼むことができるだろうという目論見だ。

というわけで、ストレス軽減のため以下の方法を試してみた。

  • ルーチンワークは書き出して毎日上から同じ順番で行う

  • チャットはどんな業務の途中であろうと即返信を心がける

  • 毎日ちょっとずつ人に案件を頼んで頼み事の耐性をつける


やってみて

とりあえず上記3点を実践してみて2週間ほど経ったので、感じた変化を記していく。


1、ルーチンワークが文字になって並んでいるだけでかなり気が楽になった

頭のどこかで常に何かやっていないものはないかを気にしていたため、書いてあるもの以外気にしないことで脳内のリソースが空いたようだ。書いてあるルーチンワークと、あとは来たチャットをこなしていれば漏れは無い。その安心感がかなりストレスを軽減させた。

2、即返信をすることで余計なことを考えなくなった

多分これは、ゼロ秒思考と言うやつだと思う。めちゃくちゃ簡単にまとめると、人間は質問を見た瞬間頭で答えは思いついていて、そこから工夫してもそんなに変わらないのだから、なんでもさっさと思いついた瞬間にそのまま答えていくのが仕事術として◎、という話だ。

個人的にこの本を読んで、自分はゼロ秒思考はできていると思っていたのだが…
(他の人がなにか言うまで待ってた方が良いかな…)
(字面にすると印象きつくないかな…)
などなど余計なことを考えまくり、返信にめちゃくちゃ時間がかかるということが起きていたようだ。

また、速く返信しすぎて間が悪くなるという過去の経験が、自分にブレーキをかけていたことも自覚できた。すぐに返したときに限って、質問相手が「あ、間違えました」とかいうあの現象…。あの気まずさに耐えられないのもHSP故だろう。あれが怖くてゼロ秒思考を活かせていなかった。

どちらにせよ、理由が分かれば怖いものではない。ゼロ秒思考はHSP的にも有用なことがよくわかった。

3、チャットを溜めないことで周りの目線も怖くなくなった

これもHSPと自覚してから分かったことだが、返信するべきチャットに返信できていない間、自分が感じている切迫感はかなりのものだった。早く返さなきゃ〜でも作業から手を離せない〜と優先順位をつけられないまま軽くパニックになっていたようで、明確にチャットを優先すると決めたことでそれが解消された。どんだけ怯えながら仕事してたんだ、最近の自分。

無理なもんは無理

ここまでやってきて、かなりストレス要因が改善されてハッピーエンドに見えるだろう。しかしHSPの特徴を踏まえて解決策を練っても、太刀打ちできない業務もあった。それは…

  • 業務外の業務改善

  • 自分で開催するMTG

  • 1ON1面談

この3つ。こいつらはほんとに無理。
業務改善は、何をどうすれば業務改善として得点になるのかが何もわからない。自分で工数削減のために工夫するのは好きでも、それで他人を巻き込まなきゃいけないのが無理すぎる。
あと1on1。自分がコミュ障すぎて面談受けるのも辛いのに、どうして面談する側の役ができようか?何を話せばいいか分かったことがないから、何を訊けばいいのかも分からない。当然の話だ。


というわけで、基本的にOLの性質はコミュニケーションに難があることが分かってきた。また、自分がその仕事の意味とか背景を分かっていないとどうにも動けないのも分かってきた。

人とコミュニケーションを取ることが少なく、仕事の意義を感じやすく、ある程度単純作業で構築された仕事…………。

………存在するかなぁ。 


転職日記なのに転職が始まらない。前途多難なOLだった。


今回はHSS型HSP流職場のストレス軽減法をお送りしました。無理なもんは無理だわHSPなんだからという乱暴かつ後ろ向きな考えも、時には人を救うと学びました。

ここまで読んでくださりありがとうございました。自己分析の旅はもう少し続きそうです。

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