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おちっさん
2023年11月12日 11:47
第四話 そして、出会う僕たちの背後の茂みがガサガサ揺れだした。リスたちは一斉に木の影へ隠れる。「来たっ!」とリスたちの声。なにを連れてきたのかわからないままだけど、どうやらヤバそうだ。僕たちは木に登れないし逃げられない、この気配はもしかして…。「ギャーーーーーーーーーーーーーーーッ」ブゥブブの悲鳴とオオカミの悲鳴が同時に森の中に響き渡る、ってオオカミの悲鳴?僕らの前に現れた一匹のオ
2023年10月16日 17:43
第三話 妖精たちは一線を画す夜。旅をしてからずっと気になっている事を兄さんたちに話してみた。「村を出てからずっと誰かが僕たちの跡をつけてきているよね?」「急になんだよ、よせやい、怖くなるじゃないか。」とブゥブ。「誰もついてきてなんかいやしないよ。気のせいだよ、気のせい。」とブゥブブ。ここで会話は終わり、しばらくすると兄さんたちのイビキが聞こえ始めた。今晩最初の見張りは僕、ブゥブ
2023年8月22日 15:13
第二話「災いの正体」僕の名前はブゥブ。兄弟の一番上。たまたま弟たちよりも先に生まれたから長兄ってだけの、頼りないポンコツなブタ。【災い】に遭遇したときのことをこれから話すよ。あと小さな妖精たちのことも。その日は天気の良い日でさ、僕たち三兄弟は山でキノコを夢中で採っていたんだ。でも急にあたりが暗くなり、立っていられないほどの強風が舞った時、大きな大きな鳥がくちばしをめいいっぱい開け僕たちを
2023年7月27日 23:56
第一話 旅立ち時々ケンカをすることもあるけれども、まあ仲良くのんびりと穏やかに暮らしていたのさ、僕たち三兄弟は。これからだってこの日常が続くと思っていたし。でも【災い】ってとんでもないやつに命を狙われてしまったもんだから、僕たちは住んでいる村を出て行くことにしたんだ。村の仲間たちを僕たちの厄介ごとに巻き込むのも悪いしね。心強いけれどちょっぴりめんどうくさいこともある、兄弟たちを紹介するよ