見出し画像

#04【設計事務所】 生計の立て方と業務概要

どんな仕事をしているか

個人事業主としてこじんまり設計事務所を営んでいる私がどのように生計を立てているのか、概要についてお話しする。売上の割合としては、設計(建築設計・内装デザイン関係)が7割、その他クリエイティブ関連の業務が3割程度を占める。

設計業務については、主に内装デザインが多い。最近は補助金を使ってプロジェクトを動かしている人と繋がることができ、その人からいくつものお仕事をいただいている。

それ以外の業務としては、とある商業施設の運営に入り、デジタルサイネージの動画編集、SNS運営、たまに商品の写真撮影などを担当するポジションにいる。

また別の仕事では、とある企業の新規事業立ち上げのサポート役として、プロジェクトメンバーの人選やスケジュール調整など、ディレクター的な立ち回りでお手伝いをさせていただいている。設計とは全く畑の違う仕事だが、いわゆる工程管理については設計の仕事と似ているところがある。建築でいうところの、打ち合わせ→設計→見積り→確認申請→着工→工事完了→検査→引き渡し。このような工程を作るのは設計の仕事で当たり前にやっていることだが、こういった時系列で物事を組み立て、確認、調整していくことは、どうやら一つの能力らしい

これらクリエイティブ関連の仕事は、今までの知人、友人との繋がりから偶然にもお声がけいただき、「図面を描くこと以外」でお仕事をさせていただいている。

設計×クリエイティブ

設計の仕事自体がクリエイティブな行為だと思っているが、ここでは業務を2つに分ける意味で建築設計や内装デザインを「設計」、それ以外の撮影、編集、ディレクターなどの業務を「クリエイティブ」という括りにして話す。

設計の仕事とクリエイティブ関連の仕事、これらを組み合わることで得られる一つのメリットは資金繰りが良くなることだ。設計の仕事はやることが多く報酬の金額も大きいが、入金のタイミングは工程に左右され、プロジェクトが終わればその次の仕事があるかどうかの心配もある。その一方、クリエイティブ関連の仕事は毎月の報酬額を取り決めしているので一定の期間は毎月収入がある。特に商業施設の運営は自分から事を起こさない限りは(辞めたいと言わない限りは)ほぼ永年仕事が続くだろう。

独立当初から継続的な収入を得られる仕事はないだろうかと思っていたので、およそ3年目ぐらいからこのような業務配分になったので非常にありがたい限りだ。

自分のスキルを活かせる場

今振り返って思うことは、「自分のスキルを活かせる場を見つけることができた」ということ。設計だけではなく、動画編集もできて、割とSNSの投稿や施策を考えるのも苦じゃない。「飽きっぽい=新しいことが好き」な性格も功を奏し、できそうだなと思った仕事には即勉強して即実践というのも肌に合うらしい。

大きく責任が伴うような仕事には慎重になるべきだということは独立初年度で痛い目を見た経験から学んだので、何でもかんでも仕事を受けるべきではないが、こうして異分野の経験を積むことで視野が広くなったことは間違いない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?