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2019年に建築設計事務所として独立した40代男性。「設計で食べていく」という切り口で…

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2019年に建築設計事務所として独立した40代男性。「設計で食べていく」という切り口で設計事務所の裏事情について書いていきます。

最近の記事

#09【設計事務所】日々の健康管理(前編)

気持ちよく仕事をしていくためには「健康」が全ての土台となる。病気や怪我をせず、なおかつ安定的に集中力を高めて仕事に取り組むために私が実践している生活習慣ついて記事にしてみた。内容的には設計事務所や個人事業主に限らず、健康的な生活を送りたい人にとって共通の話題だろう。思いのほか長文になってしまったため、2回に分けて投稿する。 食生活家での食事は基本的に妻が作ってくれている。妻と一緒になる前から食事には気を遣っており、添加物たっぷりの加工食品やジャンクフードのようなものは日頃か

    • #08【設計事務所】独立時の社会保険のこと

      自分の頭の中を整理する意味で、社会保険のことを記事にしようと思う。実はあまりこういうことを記憶しておくことは得意ではない方だ。税金も社会保険も確定申告のことも、いろいろ勉強して理解したつもりでも一晩寝てしまえばすぐに忘れてしまう。ほんと複雑で困る。まぁそれはさておき、税金や社会保険を支払うということはそれだけ可処分所得に影響があるということで、何にどれだけ支払っているのかということはある程度は把握しておくべきだと思っている。 利益拡大するには売上を伸ばすか、支出を減らすか、

      • #07【設計事務所】経理ってどうしてる?

        独立するときに、最初から会計事務所に外注するか、それとも自分でやったほうがいいのか悩む人がいるかもしれない。そう思ってこの記事を書いてみた。後半には、独立を考えている人に伝えたい「独立前にやっておいた方がいいこと」についてもまとめたので是非。 先に結論から言うと、独立当初からある程度仕事の流れができている、もしくは運転資金が豊富にある場合は最初から外注して会計事務所にやってもらう方がいいと思う。もし、仕事の入りも不安定で毎月会計事務所に支払うコストを抑えたいという人は、仕事

        • #06【設計事務所】私の仕事環境

          こじんまり一人で仕事をしている独立4年目の設計事務所。そんな私の仕事環境について解説しようと思う。 自宅兼事務所 仕事場は広い方がいい。本やカタログを収納する大きな本棚も欲しいし、模型を作ったり作業や人を呼んで打ち合わせをするような大きなテーブルも欲しい。しかし、費用対効果という意味で本当に必要か?と問われると、今の自分にはそこまで必要じゃない。 どんなに小さなテナント(アパートでも)を借りたとしても毎月それだけのために色々な経費がかかってくる(家賃や敷金、光熱費、ネッ

        #09【設計事務所】日々の健康管理(前編)

          #05【設計事務所】 軌道に乗るってどゆこと

          「軌道に乗る」とはどういうことか? 独立して3年と9ヶ月。定期的に仕事の話が来るようになった。今思うとなんとなく「軌道に乗っている」感じがするのだが、独立する前は軌道に乗るということがどういうことなのかいまいち具体的にイメージできなかった。「やっと軌道に乗った」と思える今、何がどう結実してそう感じているのかについて紐解きたい。 実績 × 人脈 = 案件の数 これに尽きる。この2つは共に積み重なっていくもの。そして指数関数的に相乗効果が増していくものだ。だから、少しずつで

          #05【設計事務所】 軌道に乗るってどゆこと

          #04【設計事務所】 生計の立て方と業務概要

          どんな仕事をしているか 個人事業主としてこじんまり設計事務所を営んでいる私がどのように生計を立てているのか、概要についてお話しする。売上の割合としては、設計(建築設計・内装デザイン関係)が7割、その他クリエイティブ関連の業務が3割程度を占める。 設計業務については、主に内装デザインが多い。最近は補助金を使ってプロジェクトを動かしている人と繋がることができ、その人からいくつものお仕事をいただいている。 それ以外の業務としては、とある商業施設の運営に入り、デジタルサイネージ

          #04【設計事務所】 生計の立て方と業務概要

          会社員生活が長い場合、独立後に平日昼間の街中を歩くのにすごく違和感を感じるが、やがて「自分は何者にも縛られず自由なんだ!自分で全てを決めれるんだ!」という感覚に浸ることができるのが独立1年目です。その感覚を楽しもう。

          会社員生活が長い場合、独立後に平日昼間の街中を歩くのにすごく違和感を感じるが、やがて「自分は何者にも縛られず自由なんだ!自分で全てを決めれるんだ!」という感覚に浸ることができるのが独立1年目です。その感覚を楽しもう。

          #03【設計事務所】独立当初の経営難4パターンとその対策

          独立当初は仕事が無くて、軌道に乗るまでは大変。誰しもそういうイメージがあると思うが、実際には軌道に乗るまでに幾つかの段階がある。そこに至るまでどれくらい時間がかかるかはその人の実績や業態によって様々だが、私のように個人事業主でこじんまりスタイルの場合はたどる道筋に共通点があるはずだ。 独立してからおよそ4年半。私の経験から「独立当初の経営難4パターン」を解説します。 1 全く仕事が無くて暇な状態 これは論外。流石に独立しました!と言って、今日から何もやることがありません

          #03【設計事務所】独立当初の経営難4パターンとその対策

          #02【設計事務所】独立した理由

          なぜ設計事務所として独立したか 長かった会社員時代。自分には独立するような力はないと思っていた。きっと、一生会社員として生きてくもんだと思っていた。しかし、なぜ今こうして独立しているのか。それを振り返ってみよう。 同じ会社に5年以上勤めたことがない。退職の理由は様々。会社の経営がうまくいかず2〜3ヶ月給料が出なくて辞めたこともあるし、精神的にも肉体的にも限界で辞めたこともある。転職の度に履歴書に書く内容が増え気が滅入る一方で、経験の幅は少しずつ広がっていった。 最後の会

          #02【設計事務所】独立した理由

          #01【設計事務所】簡単な自己紹介

          建築系の大学を卒業後、組織事務所、アトリエ系事務所、工務店設計部(住宅メイン)などで働き、公共建築、共同住宅、戸建住宅など大小様々な業務に携わる。 20代で一級建築士を取得。元々独立志向は全くなかったのですが、30代半ばで初めて独立を思い立ち、会社員時代から影でこっそり副業をして実績を作る。その後2019年に一級建築士事務所として独立しました。 今現在は独立して4年目。やっと事業が軌道に乗ったところ。起業した当初は本当にやりくりが大変でしたが、年を追うごとに仕事の取り方、

          #01【設計事務所】簡単な自己紹介