素数が好きな彼女 l エッセイ
いいなと思っていた女の子と過ごした翌朝、目覚めた女の子に「私、人数が素数じゃないと気がすまないんだよね」と言われたことがあった。
私は自分がただの素数を満たすだけの人員だったことと、そんな理由で振られてしまうことにまぁまぁショックを受けたけれど、それ以上に「世の中には本当に色々な人がいるなぁ」と思った。その時点で私は13番目の素数だったらしい。彼女はせっせと人数を数え、それが素数になるように微調整をしていたのだ。
きっかけや背景があればまだ理解しやすかったのだが、逆に動機