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くらしのはなし

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日常の様々な場面(カフェ、電車、公園など)を舞台にした「日常の哲学シリーズ」を不定期に掲載中。
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固定された記事

「自分を好きになってくれた相手を好きになれる能力」がほしい

自分のことを好きになってくれた相手を好きになれる能力がほしい。 補足も注釈もない。私がこ…

あお
3週間前
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「無意識」という言葉を使えばだいたい勝ててしまう問題

「普通は〜」という言葉はできるだけ使わないようにしておりまして。そもそも皆の「普通」は違…

あお
19分前
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あぁしまった、これ「負けないといけない話」だ

でもさぁ、と女の子が言った。でもさぁ、私の顔にあるこれはそばかすじゃなくてシミなんだよね…

あお
2日前
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本の表紙になったことがありまして。

本の表紙になったことがある。その本はけっこう売れていて、特に読書好きの間で知っている人は…

あお
6日前
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「ジムに行くためにいま体を鍛えているんだ」

「ジムに行くためにいま体を鍛えているんだ」と隣の席から聞こえてきて、あぁそれすごくわかる…

あお
12日前
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言葉フェチとくらくらする言葉たち

noteで好きな書き手がエッセイを更新していたのでわーいと読んでみた。その人は主に自分の容姿…

あお
10日前
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誤解スタートの行動はだいたいが罪

夜の22時頃、職場の上司ハルさんに夕食に誘われた。なにやら相談があるらしい。残業を切り上げ二人で食事に行く。 小鉢の美味しい居酒屋でハルさんの言うことにゃ、「私は好きでもない男に『好意を持ってる』と勘違いされることがよくあるんだよね」らしい。 私は、広めの居酒屋のカウンターで、ぴったりと体を密着させながら話すハルさんに対してちょっとドキドキしていたので、そういう自分を深く恥じた。最低だ。 2軒目はハルさん行きつけの、古民家を改築したおしゃれなバーだった。大正時代に建てら

おじいさんとおばあさんの性欲がわからない l エッセイ

ダッシュしているおじいさんは少ない。幅跳びが趣味だというおばあさんも少ない。 おじいさん…

あお
4週間前
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「悪い人じゃないんだけどね」は悪い人だよ。

常々これはと思っていることがありまして。それは特定の誰かのネガティブな部分を話すときに使…

あお
13日前
8

男性が知っておいてもいい女性用品の買いかた

付き合っていた女の子と少し遠出したある日、行った場所が楽しく急遽1泊することになった。ホ…

あお
2週間前
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無自覚なあざとさ選手権

女の子と2人でのランチ後半にスイーツが運ばれてきた。 彼女のその日の服装は黒を主体として…

あお
7日前
8

生きづらさを抱えたおばけたち

年々、生きづらくなるおばけたち 知り合った女の子がホラー好きだとわかり、私のアパートで映…

あお
2週間前
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はまぐりとルッキズム l エッセイ

街中で、はっとするほど美しい人とすれ違うことってありますよね。私はあります。 男性でも女…

あお
1か月前
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素数が好きな彼女 l エッセイ

いいなと思っていた女の子と過ごした翌朝、目覚めた女の子に「私、人数が素数じゃないと気がすまないんだよね」と言われたことがあった。 私は自分がただの素数を満たすだけの人員だったことと、そんな理由で振られてしまうことにまぁまぁショックを受けたけれど、それ以上に「世の中には本当に色々な人がいるなぁ」と思った。その時点で私は13番目の素数だったらしい。彼女はせっせと人数を数え、それが素数になるように微調整をしていたのだ。 きっかけや背景があればまだ理解しやすかったのだが、逆に動機