アラフォーなのに父が怖い
シンプルにいつでも父が怖い。
子供の頃からではない。
なんなら育児に熱心な人だったと思う。
理不尽に叱られたこともあまりない。
手作りの大型遊具を作ってくれたり、いろんなところに連れて行ってくれたり、とても可愛がってもらった記憶しかない。
父から学んだことも多い。
幼少期は毎晩絵本を読んでくれた。
私には反抗期もなく、良好な関係が続いていたと思っていた。
続いていくと思っていた。
カタチとしてダメになってしまったのは、私が大学には行かないと言った頃からか。
私がうつ病になったのもまた、契機になった。
彼にはうつ病なんて何も理解できない。
完全にダメになったのは、祖母、祖父の在宅介護が始まってからだと思う。
父の両親の介護だ。
父が自宅で介護したいと希望した。
だが、彼は何もしなかった。
それどころか、母と私が正直介護が大変だと話す度に叱責された。
怒鳴られ、否定された。
そして、いつでも私たちから逃げた。
父は在宅介護があろうと、何も変わらず仕事に行き、飲み会に行き、週末は趣味に、また、仲間と旅行にも行っていた。
20代で介護と向き合うしかなかったために、私が全て諦めたことだ。
喧嘩が絶えなくなった。
喧嘩とも言えない。
困っているというと逆ギレされる。
端的に言えばそんな感じの日々になった。
10年越えても変わらず、彼は在宅介護を希望し、うつ病を抱える20代30代の私にはとても負担だった。
だが、父には逆らえない何かを感じるようにまでなっていた。
逆らってはいけない何か。
そんな気力さえ起こらない何か。
今でも、父の機嫌が何より大切だ。
本当は接点を持たないことが大切だとも思うが、そうもいかない。
毎日、うまく話せるかわからない。
父のことを私が理解することもできない。
いつでもとても威圧的に感じる。
もう大人同士なのに、子供の頃とは違って、毎日父が怖い。
嫌いじゃなくて怖い。時に緊張から嘔吐するほどに怖い。
ただ、もう、この関係がどうにかなることはないのかと思うと、
とても淋しい。
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