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子育て世代の共働き夫婦の仕事と家庭のバランスの取り方

noteで子育てやキャリアについて書くと男性からの反応も意外と多いという発見があった。

家庭に仕事に妻、全て大切にしたいという男性がいるのは心強い。土日の午前は、私の経験では公園にパパの姿が多く見られる。きっとママは家で忙しくて平日たまった家事をやっつけているのかな、と想像する。

という訳で標題の件。夫婦ともにキャリアも家庭も大切にしたいとがんばっている方や、家庭にキャリアを寄せていきたいと考えている方など、夫婦のバランスを模索中の方にひとつの事例を提供できたらと思う。

バイブル。同時には無理の金言。

思い出すのは、FacebookCOOのシェリル・サンドバーグ 氏の「LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲 」(日経ビジネス人文庫) 。女性がどうキャリアと幸せを両立するかがテーマの本。

リーン・インは読み応えがある本で人それぞれ胸に刺さる箇所がどこかしらにあると思う

その中で、私に響いたのは、子育て中夫婦がキャリアに邁進するのは可能だか、同時にはできないということ。

世界トップのスーパーウルトラキャリアウーマンがそう言うのだから凡人の私(と、たぶん凡人の夫)もそれ以上を期待するのは難しい。これでスッパリと蹴りがついた。

我が家の場合。第一子。


第一子のときの流れ

夫が1か月育休を取ってくれた。夫婦で人生初の子育てはただただ楽しかった。私は子どもが5か月で4月に職場復帰した。その後夫は自営業へと転じた。

夫がしてくれたこと

お金を稼ぐための転向ではなく子育ての時間を確保するためなので負荷は軽めのようだった。
時間に融通が効くので子どもの病気や皮膚科の通院など平日も対応しやすく(保育園連絡帳、検診、予防接種は全て母。役所や保育園が絡むと母の役割になるのは日本ぽい?)すぐサイズアップする服やグッズの買い出しも対応してくれた。夫に余力があり、土日もゴロゴロすることなくおでかけも充実していた。

私の仕事のやり方

夫は平日夜の付き合いや土日の仕事もあったが、私は平日かなり助けられていたから進んでワンオペした。また、夫の方が稼働時間が少ないので、夫の仕事に家庭の用事が重なったときは穴を開けさせないよう私がカバーした。どちらも外せない時はシッターサービスを使うこともあった。

私はオフィスを出るという時間制限があった他は仕事にはそこそこ集中させてもらえた(職場にもソフトハード面で恵まれた)。海外国内とも出張も行った。コロナ禍に入ってフルリモートになり事実上、子育て中でない社員と変わらなくなった。

保育園と生活の様子

保育園は8:30から18:00に利用。
送りは夫迎えは私。

私は1年間時短勤務してその後フルタイム(残業は持ち帰りになる)にしたが、夫が自営業でもキツキツだった。幼いうちは寝る時間も早く帰ってからバタバタだった。

2人ともサラリーマンだったらやっていけなかったね、とよく話している。

日々どれだけ余裕がなくなるかは、仕事の負荷の他にお子さんの健康状態や発達にもよると思う。

我が家の場合。第二子。

第二子のときの流れと私の仕事のやり方

第二子妊娠中に夫は自営業からサラリーマンになった。そろそろ昼間みっちり働きたいと言っていた。

となれば必然的に私が今度は家庭メインになる。たまたま、第二子妊娠前に社内公募で異動して(やりたい仕事を自分で選んだ、ここがポイントだと思う)そしたら、それがライフワークバランス最強ポジションだったので、今度はサラリーマンになった夫を支えようと思えた。


夫がしてくれたこと


今度は育休は取っていないが、コロナ蔓延につき当時在宅勤務が多かった。それをいいことに赤ちゃんとの生活を適度に楽しんでいた。休憩がてらおしゃべりに付き合ってもらい赤ちゃんを抱っこしてもらうだけで夫婦の雰囲気はだいぶ良くなる。産後に関わらず、妻を襲う孤独感が家庭に危機をもたらすというのが私の持論。

幸い夫の会社も定時に帰る男性が白い目で見られるようなこともない。在宅勤務も部分的にできるので保育園の送りもしてくれるし、子どもをお風呂に入れてもくれる。これだけでもありがたい。

子どもが2人になると手分けしないと本当に大変だ(3人以上の方は尊敬しかない)。下の子は食事の椅子から立ち上がるし、家中いたずらを仕掛けるし、上の子は保育園の準備や習い事の宿題をほっておいてもやらない。家事も時間勝負なのに同時並行で事件が起きる。家事の時間はどうしても私の方が長いけれど、その間夫が子どもの相手をしてくれるなら帳消しと考えている。

うちでは家庭内感染予防で、どちらかが病気をしたらお風呂とふとんを一緒にしないようにしている(食事は私を挟んで横に座っている)。これは夫婦で分担できるからできることかもしれない。

また、平日夫婦ともに夜家にいるだけで疲れがだいぶ軽減される。ワンオペは手抜き天国で良いこともあるけど、やはり子どもたちの命を預かるプレッシャーは大きい。


保育園と生活の様子

保育園は8:30から17:00に利用。
両親フルタイム勤務なので書類上は18:30まで預かってもらえるが在宅勤務をいい事に早く迎えにいき夕方余裕を持って過ごす。

下の子が熱を出したり病気をもらったときは基本的に私が対応する。夫には第一子のときの借りがあるし、今の私の仕事は時間に融通が効くので(またも職場、特に上司に恵まれた)今はこれでよいと思っている。小1の壁も同様に、私が緩やかに真面目に仕事をし、夫も定時帰りと在宅勤務と有給利用を徹底し乗り切る予定だ。

夫婦それぞれの仕事に対するスタンス

今の私のモットーは、仕事に関しては一等賞や特別賞でなく、参加賞を目指すことになっている。do with less(より少ない資源でやる)の極みだ。幸い、それで差別されることもない。職場の選び方は重要だと痛感する。スタンスを変えたい時変えられる環境であると願う。

仕事に関する意欲は夫婦で似通っている。ここが心地よくいられる決め手かもしれない。
それは、無理をしないで続けられること。

どちらかが無理をしても突進したくても、子ども2人を抱えた相方がそれを支えられないからだ。


まとめ

第一子は夫が家庭多め 

第二子は私が家庭多め

仕事は共にできる範囲での最善を尽くす

仕事はお互い納得するものを選び取る

個人の趣味や交友関係など、それ以外のことは夫婦とも少なめ

という結果だった。

一つ付け加えておくと。
第一子は育休を取り平日も世話をしてくれたパパと密着していてとても懐いている。けれど第二子は日中ママメインで一歳過ぎまで過ごしたからか、パパをたまに拒否している。

この辺り、子どもの個性の差はあるかもしれないが、パパの育児参画の威力を露呈しているようでおもしろい。

パパを振り解きママを求めて泣く次男を見て、夫は自営業をもう少し続けたらよかったかもと嘆いているときがある。しかし、私は気長にボーイズ軍団の結束が固まるのを期待している。

もっと仕事をしたい!
もっと家のことをしたい!
もっと自分のことをしたい!
そのほかにやらないといけないことがある

など、人それぞれ事情はさまざまだと思う。
配偶者に言わずに我慢している人もいるかもしれない。

我が家では状況にあわせて自営業化したり異動したりと仕事を調整し家庭のリソースを確保してきた。どちらもなるべく我慢しないよう努めたけど喧嘩もたくさんした。

やはり、実家の助けがあるおうちはいいなあ、とか、私がこんなポンコツじゃなければなあ、とか隣の芝が青く見えることはある。けれど、家族元気なら御の字ということにした(私は)。全員揃っておやすみが言えるありがさたよ。

子育てはそれなりに協力してるけど夫婦2人の時間はほぼ皆無で夫婦のパートナーシップはもう少し充実させたいと思っている。

以上、役に立つかわからぬ一事例をお伝えした。


noteでみなさんの体験からもぜひ学ばせていただきます。

仕事との付き合い方についての記事があります。もしよろしければこちらもご笑覧ください。

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