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私のコーヒー時間。嗚呼むしゃくしゃする!懐かしいこの気持ちの正体はまさかの…。喫茶店はやっぱりいいな。

(今日の話は生理の話が出て来ます、いきなりネタバレ…)

☕️
なんだか朝からイライラ、むしゃくしゃ、なんとも言えない気持ちが沸き起こっていた。

これはなんだろう?

お腹の中に虫でも住み着いたのか。

なんとも言えないこの気持ち。
どういうわけか、仕事でもむしゃくしゃの連続だ。

そりゃないよと思うことをその筋の人にチクったり、理不尽なお願いを断ったり、別に悪いことをしているわけではないはずのことだが自分の虫の居所を踏まえるととってもイケナイ子になった気分だった。人によっては、「うわ、この人荒れてるな」と思ったかもしれない。

この、自分ではどうにもできない、イライラむしゃくしゃの正体を知りたい!!

そう思ってやり過ごしていた。そんな時、私には秘密の呪文があった。

そうだ!コーヒーを飲みに行こう!

今日はカフェではなく喫茶店の気分だ。

うちの近くには喫茶店がいくつかある。

いちばん近い、地元民愛されているあのお店に行こうか。ただ、ランチの時間を避けないと混むかもしれない。

家から近く、夫と新婚に一度行ったきりの、豪華な内装の純喫茶に行こうか。唯一、タバコの匂いが気になっていたけど、だいぶ前に全面禁煙になったし。

少し足を伸ばしてちょっと気分転換ができそうな喫茶店にしようか。今日はせっかく会議もないし。(だけど、昨日の会議の議事録を作成しないとなあ)

結果として、いちばん近くて行く回数の多い喫茶店に足を運ぶことにした。サービス券も財布から取り出した。

私はここの店主の趣味が好きだ。
古本や画集や雑誌がたくさん置いてある。
ラインナップは、歴史、デザイン、映画監督や俳優にまつわるもの、小説など。
有線のジャズが流れている。

店内の雰囲気もレトロで客層も幅広くて落ち着く。もちろん、少し酸味と苦味があるオリジナルブレンドも。

やっぱり、自分の心が落ち着かない時は「やってみたいこと、行ってみたいところ」より「やったら落ち着くことをして、行ったら落ち着くところに行く」これが正解な気がする。

そう決めてトイレに入ったら2年以上ぶりにあいつと再会を果たした。生理が戻って来たのである。 

イライラの正体を突き止めた爽快感で私は小躍りした。やっぱり、このイライラ、私のせいではなく、ホルモンのせいだったのか!

(側から見ると、どちらも私である)

この記事をご覧の方、生々しい話が苦手な方は申し訳ない。妊娠してから授乳中は生理が来ないのだ。まだ授乳は夜だけしているけどついに生理は帰ってきた。おっぱいも潮時なのかもしれない。

イライラの原因がわかると妙に落ち着いた。

そして、久しぶりの旧友との再会をじんわりと喜び、少し憂鬱にも思い、そして、下の子の赤ちゃん時代の終焉が頭をちらつき感慨に浸っていた。

やはり、感慨に浸るなら喫茶店だ。
私は自分のチョイスに悦に入った。

「おしりたんてい」という子ども向けアニメも、探偵事務所の下は喫茶店で、主人公のおしりたんてい(探偵さん)はそこに通って大好きなスイートポテトを堪能している。おしりたんていに親近感を感じる。

喫茶店に行くという人参をぶら下げて私はサラブレッドのように俊足で昨日の会議の議事録を作成し厄介な仕事達をぽんぽんぽんと片付けた。人は希望があるとがんばれるものである。

少し早いランチということで11時に入店しコーヒーと新メニューのオムピラフをいただいた。ピラフは前からあったが、オムが乗り始めたようだ。ケチャップは自分で好きなだけかける。

この、オムピラフから出る湯気がたまらない。
人はみな湯気に癒される。
温泉、お風呂、白米、お味噌汁、そして、やはりコーヒー。
みんな湯気をたたえている。

食べ始めはサラリーマン1人の店内も、昼が近づくと混み始める。

隣には常連の仕事仲間4人。誰もメニューに手を触れることなく、迷いなく滞りなくオーダーしていく様に圧倒される。オムピラフの味、セットの内容、サンドイッチの種類、パスタの種類、コーヒーの種類。一度も聞き返さないウェイトレスのお姉さんも見事なものだなあと感心する。

カフェより喫茶店の方が人間観察が楽しい気がするのはなぜだろうか。より、素に近い人々が見られるからか、それか私は働いている人が好きだからかもしれない。ここは働いている人が多い地区である。

先に入っていたサラリーマンなんか(本当はダメだと思うが)パソコン開いて商談していて「いや〜〇〇さんとは、初めてお会いした気がしないですよ〜」なんて言っている。そんな、殺し文句を普通に初対面の人に使うのか。

観察だけでは飽き足らず仕事のエッセイや小説を書いてみたくなる。短編ならできるだろうか。子どもの夏休みの宿題に付き合って、私も大人の宿題をやるのもいいかもしれない。

ああ、コーヒーがおいしい。
冷房の効いた店内であつあつのコーヒーをちびちび飲む。

だんだんと、私の心の中に電池が貯まっていく気分になる。

さて、これからまた私は、毎月、ホルモンの仕業でイライラむしゃくしゃしてしまうことになる。

こればかりは仕方がない。
しかし、かと言って周りに悪影響を与えたり、自分の今後に不利になるようなことをしてしまったら悲しい。

これからも喫茶店でほっと一息つく瞬間を楽しみにとっておきながらホルモンと上手く付き合っていきたいと思う。

癒されたいときはホットコーヒーの湯気に顔を突っ込み、スッキリしたいときはアイスコーヒーにしよう。

以上、2年以上ぶりに再会した私の生理に捧げる2222字。

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