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社員紹介。二次上司がやっぱり神。世界こんな上司になりたいランキングがあればきっと上位に…


上司の退職に、子どもの入院、そして、小1の壁。

人生の中で試練の時期があるとしたら今!と言える怒涛の春の時期を支えてくれたのが、上司の上司だった。

偉い人なので、忙しいし、海外にいるし、手取り足取り何かをしてくれるわけではないのだけど、仕事どころではない状況で本当に頼れる精神的支柱だった。

我が家は2学期が終わろうとしている今も小1の壁を絶賛まだまだ登り中。

しかし、春が過ぎる頃にやっと仕事が手につくようにはなり、抜けていた上司も着任した。それを機に、この神なる二次上司とは、その後、そんなに交信することもなくなっていった。

そして、つい最近、私は転職をすることに決めた。

理由は、産休中に所属事業部が分社化されまったく異なる産業の会社になってしまったことが大きかった。仕事自体は変わらないが、ビジネスのやり方も文化も違うし、将来事業部を越えて異動することもできないし、賃金システムが変わって移行期間を経て実質上減給となるから、このままでよいのか考えざるを得なかった。

今の職場はワークライフバランスが最高だったので、悩ましくはあった。しかし、今の生活のためと耐えたところで、将来的な展望が描けない状態で健全に働くのも難しく、よいポジションがあいたので転職を決めた次第。

そんなこんなで、転職の話が二次上司に伝わると、わざわざ時間をとって話をしてくれるという。

二次上司は、アジア本社所属なので、日本法人の賃金システム変更のことなど何も知らされておらず驚いていた。

そして、次の仕事で、家族を大切にしながら健康に働けるかを気にしてくれた。

きっと、ビジネス上理由があって話を聞いてくれているはずではあるが、いつも気にかけてくれてありがたい。さらに、子どもたちは元気か聞いてくれた。学校で息子が発達障害の傾向があるとのことで検査を受けたり、元気だがなんやかんやとまだ大変であることを話した。

偉い人だけど、下っ端に対しても、聞き上手なのである。

その話をよくよく聞いてくれて、自分のお子さんが17歳にしてADHDの診断を受けて、そんな知識がなかったから成長過程で本人を否定するようなことを言ったり叱ってしまったことを後悔していると話してくれた。最近は、そうした、発達障害に関する認知が進んできているよね、と。

二次上司はシンガポール在住だが、日本と同じように発達障害に関する認知は広がっているらしい。

「人は誰でも、何らかの症状や特性がある。誰でも、何らかの困難があるよね。なかなかベストな対応するのは難しい。私の場合は息子がまだ就学期入ってすぐなので、長い学生期にどう対処したら良いかを知識のある人たちに教えてもらいながら、成長の過程でよりよく適応していけるからよいね。」と手短でありながら、強く励ましてくれた。

いやはや、驚いた。

こんなコメントがすぐ出てくるだろうか?

そっかあ、大変だねー
最近はそう言う子が増えてると言うもんねー
まあ、無理しないで
できることあったら言って

これくらいが普通のビジネス上の会話だろうと思う。

特に、自分より年配の、男性のビジネスマン。

ここまで言葉を選んで適切に力を与えてくれる人がいるだろうか。

きっと、この二次上司は、子どものことに限らず、離婚、親しい人との死別、病気、更年期障害、親の介護など、どんなライフイベントがあっても、それぞれの部下たちに、適切に向き合い、適切な言葉をかけていくのだろうと想像できる。

きっと、これまで様々な人たちと接して学んで、心を耕して来たのだなあと思う。

あと、パートナーとしっかり手を取って子育てをしてきてることがわかる。

そして、スマートで、普段から余計なことは聞かないし言わない。

上司は仕事のことだけ解決してくれればよいようでいて(人によってはそれでも十分だ)、付き合う年数が経つにつれ、その人の人生に寄り添う場面も出てくるだろう。

そんなところで、この人と仕事ができてよかったと思われるような人はすてきだなあ、とつくづく思う。

特に、この二次上司は、印象に残ったので2回も記事にしてしまった。

せっかく、こうしたありがたい人と出会えたことを忘れないようにして、将来、誰かに力を分けてあげたい場面で自分も彼のような振る舞いがわずかにでもできたらなあと思う。

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