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【教育】生涯学習に1番必要な要素

情報化社会という名の通り、世の中には情報が溢れかえっています。そのおかげで、わからないことはすぐに調べられますね。
ところが、インターネットを自由自在に使えることで、自分のことを全能の神と錯覚してしまう人がいるようです。

こんな世の中だからこそ、忘れかけているのが「無知の知」という姿勢だと思います。今回はこれについて話していきます。

無知の知の体験

21世紀を生き残るための手段である生涯学習をし続けるためには、自分が無知だということを自覚する(無知の知)べきだ、と考えています。

急に、「自分が何も知らないことを自覚せよ!」と言われても、まったく感覚が掴めませんよね。勉強なんてすればするほど知識がつくんだから、何も知らないなんてありえない!と思う方もいるでしょう。
なので、簡単に具体例を出します。

例えば、高校生に「経済ってなに?」と聞くと、「お金の流れ!」って即答できるでしょう。しかし、経済学部や経済の研究者に「経済って何?」と聞いたところで、ほとんどの人が説明に困るか「わからない」と答えるでしょう。
前者と後者の違いが何かというと、知識量です。前者はその単語の意味しか分からないが、後者は色々な角度からその単語を知っているため、答えが無数にあることを気づいています。。

教育も同じで、「早期英語教育って必要?」と一般人に聞くと、「英語に触れるのは大事だから必要!」というでしょう。
英語教育専攻の私もこの質問をされたことがあるのですが、
「(英語が第2言語なのか第2外国語なのかの環境で変わるし…そもそもカミンズの2言語共有仮説で、国語力を鍛えたほうが認知能力が上がるから、もっと遅くに英語を学んでも良いような…でもレネバーグの臨界期仮説がもし存在すれば思春期までには英語には触れておきたいし……)ちょっとわからないなぁ。」と言ってしまいます。

このように、知識を習得すればするほど、全体像が分からなくなってしまいます
だからこそ、自分はまだ何も知らないのだと自覚するようになり、継続して勉学に励むのです。

ところが、「全能の神」はどうでしょう。
わからないものはすぐにインターネットで調べて、すぐ満足。それで何でも知ったような気になっては、いつまでたっても好奇心から学習することはないでしょう。頭のレキシコンに有機的な関係は築けません。

21世紀の学習スタイル

コロナウイルスや戦争、テクノロジーの急激な進化で一瞬先がどうなるか、だれにもわかりません。
それ故、一生を通じて複雑な社会の中で自分なりの答えを見つけるための訓練(生涯学習)をしなければならないです。そのモチベーションの根源となるのが、自分は無知なんだと自覚し続けることでしょう。
そうすれば、1歩ずつ答えに近づいていくはずです。

(ソクラテスの肖像 画像wikipediaハイパーリンク)


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