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私がカレンである限り As long as I am who I am.

恋愛小説というかエッセイ(SATCのキャリーにあやかり恋愛コラムニストと名乗ろうか)、自由な自己表現を楽しんでいるDRAGON LADYの連載を気ままに続けられていることは、とても喜ばしいこと。気づけば、彼のことを愛しすぎている話になってしまって、ちょっと私がおもしろくないので、彼のことは一旦枠に置いて、自分のことを書いてみようと思う。(そもそも自己紹介もストーリー説明もなく、つらつら思うがままに書いている。はて、一体あんたは何者なんだと言われてもしかたない。)


カレンという名

私の名前はカレン、だったんだ、本当は。けれど、祖父がンで終わる名前は縁起がわるいと反対したらしく、別の名前になった(もちろん気に入っている)。幼い頃から、母の離婚と結婚の繰り返しで名字が度々変わり、名前にはもはやこだわりがないはずだが、なぜかこのカレンという響きには愛着がある。自分の身体の内側に小さくうずくまっている少女。傍からはわかりづらいだろうけど、どうも自分と重なる。その少女が成長し、純白のドレスを身に纏い、光り輝く草原をかけまわる自由な姿。DRAGON LADYのカレンは、本当の私であり、願いなのだ。

大人になるとは

北陸の地で生まれ育ち、一生をそこで暮らす人たちの中で、学生の頃から海外にでて、自分を突きつけられながら少しずつ自信をつけてきた。外の世界では、性別や年齢、国籍や宗教関係なく、自分次第で道は切り拓ける。夢と希望に満ち溢れた海外経験から一転、社会にでて組織のために馬車馬のように働いた。努力とは裏腹に、女性として見られる、求められる、いつか見返してやると悔しい思いをしてきた。多くの場合、男性の独占欲によって、自分のものにしたいと所有し、おまえは間違っていると否定され変えようとコントロールされる。
朝ドラ「虎に翼」の言葉を借りれば「社会的地位を得るための結婚」をした私に待っていたのは、夫のモラハラ、DV、義母との対立。結婚と出産、計画通り手に入れたものの、こんなはずじゃなかった。さすがに暴力には心身ともにこたえたが、こんな時は美味しいものでも食べようと、そっと寄り添ってくれたのは彼だった。そう、私は独りじゃなかった。らちが明かない話し合いの末、弁護士を立て、5年の結婚生活に終止符を打った。

解き放とう Letting go!

もし、住む場所も、働き方も、一緒にいる人も、自分の好きなように選べるとしたらどうしたい?色んなものを手放してみて、初めて新しいものが入ってくる。私は、どんな街の雰囲気が好きか、どんなテイストの家具や食器に囲まれたいか、どういう感情で日々をどんな風に過ごしていきたいか?どんどん問いがわいては、やりたいことやアイディアが浮かぶ。真っ新なゼロベースでリスタートできる喜び。Hallelujah!
彼のことだって、心底愛してやまない最愛のパートナーであることに変わりはないけど、彼がいないと生きていけないと依存はしたくない。もちろん一番にケアする人である一方で、彼のことはどうでもいい。私は私であることに幸せを感じているから。どこで何をしていてもいいし、もし彼が今抱えているストレスや弱さがあり、古い価値観をどろっと溶かして新しいものへ変容していくプロセスにあるならば、今の彼は今のままでいい。今がわるいなんて思わないし、葛藤しているなら、そうなんだねとただ見つめている。お互いがそれぞれの個として独立しているとはそういうことじゃないか。
最近の私は「大地のよう」と彼から言葉をもらった。大地にようにずっしりと、草原の草のようにやわらかく包み込む。カレンが、私が、私である限り、純粋な瞳を輝かせ、喜びに舞うだろう。

トラちゃんのできることは、トラちゃんの好きに生きることです。
僕が大好きな、あのー、何かに無我夢中になっているときのトラちゃんの顔をして、何かを頑張ってくれること。いや、やっぱり頑張らなくてもいい。トラちゃんが後悔せず、心から人生をやり切ってくれること。それが僕の望みです

NHK連続テレビ小説「虎に翼」第40話

★★★
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