Eri.S

イタリアの南の方(カラブリア州)在住。ソムリエで養蜂家。 本業は専門職の会社員。趣味で…

Eri.S

イタリアの南の方(カラブリア州)在住。ソムリエで養蜂家。 本業は専門職の会社員。趣味でカラブリア州専門のアテンド・コーディネートなどをしています。お問い合わせは→HP:https://www.laterradelsole.net/

マガジン

  • 南伊・カラブリア州の我が家のレシピ

    南イタリア・カラブリア州に住んでいます。郷土料理多めな我が家のレシピを簡単にご紹介

最近の記事

我が家のレシピ:食品ロスが全く出ない、アマルフィ産レモンの使い方

アマルフィ地域特産のレモンを頂きました。 でかい。とにかくデカイ。 どのくらい大きいかというと→ 右のレモンも、相当大きな部類のレモンなんですがね。アマルフィのレモンは、最早レモンと呼んではいけない様な気もする。 このように大きなレモンの特徴として、皮に含まれる香料(香油)は豊かなものの、皮の下の白くて苦い部分が多く果肉がぱさぱさという物があります。 つまり、あまり食用に向いていないレモンなんですが…実は、ゴミが種ぐらいしか出ない、優秀なレシピがイタリアには存在します。

    • 我が家のレシピ:ナスのパルミッジャーナ。どすこい料理も小さく作ると可愛い(かもしれない)

      南伊で広く作られる夏のお料理がナスのパルミッジャーナ。揚げたり焼いたりしたナスとトマトソースなどの具材を重ね焼きする、ナスで作るラザニアみたいな食べ物です。ナスをジャガイモすれば、ほぼギリシャ料理のムサカですね。イメージ、つかめましたか? いわゆるマンマのお料理の代表格で、どっさり大きく作って卓上で取り分けるどうも田舎臭いお料理ですが(そして大皿で作っても非常に美味ですが)、1人前用に小さく作ると可愛いし、ちょっとよそ行きな雰囲気になります。 それでは、まず材料から。 材

      • 我が家のレシピ:具沢山は正義なジャガイモ料理。カラブリア州のガトー(Gateau di patate)

        具沢山なお料理が大好きなカラブリア州で、ジャガイモのオーブン料理と言ったらガトー、正式にはガトー ディ パターテ(Gateau di patate)だと思います。 大きく作って主菜にしても良いし、小さく切り分けて副菜にも使えます。常温でも美味しくいただけるので、パーティーの際は前菜に使うこともある万能選手なレシピです。美味しいジャガイモが手に入ったら是非お試しを。 材料 ・じゃがいも ・具材とする物…サラミ、茹で卵、チーズ(カッチョカバッロチーズ推奨)など ・にんにく 1

        • 我が家のレシピ:イタリアの農家さんに教わったマッシュポテトの作り方

          カラブリア州コセンツァには一応DOP認証も貰っている「シラのジャガイモ(DOP Patate della Sila)」がありまして、これがとにかく美味なんです。 ジャガイモ料理の中にはマッシュポテトにしてから作業するお料理も数々ありますが、マッシュポテト作るのって意外と面倒臭いじゃないですか。ジャガイモを茹でる際は皮ごと派の私は、特に皮をむく際の手のアチチがどうも苦手で。 ところが、ベテラン農家のマンマに目から鱗で相当時短なマッシュポテトの作り方を教わりましたのでココでご

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        • 南伊・カラブリア州の我が家のレシピ
          8本

        記事

          我が家のレシピ:ボンゴレ入ってないのにボンゴレパスタ!?な簡単レシピ。ボンゴレ・フユーテ(Vongole fujute)

          皆大好きボンゴレ(あさり)のパスタ。ボンゴレ・ビアンコってやつですね。本日のレシピは、ボンゴレが入って無いのにボンゴレパスタ感あふれる、イタリアのなんちゃって料理の代表格・ボンゴレ・フユーテ(Vongole fujute)をご紹介します。 このレシピ、なにかさっぱりした物食べたいなっていう時に重宝します。 ボンゴレパスタ食べたいのにあさりが無い!?って時にも重宝しますw 自宅飲みしてて、なんか足りない…って時にも大変重宝しますw それでは、まず材料から。 材料 ・お好み

          我が家のレシピ:ボンゴレ入ってないのにボンゴレパスタ!?な簡単レシピ。ボンゴレ・フユーテ(Vongole fujute)

          我が家のレシピ:多すぎるイタリアンパセリは冷凍保存!

          南伊・カラブリア州の八百屋さんは色々豪快で、お会計の際に「香草ちょうだい」というとレジの下からごそっと色々取り出して袋に詰めてくれます。 ちなみに、無料。 いつもセロリは何本か入っているけれど、季節によって貰える香草は色々で、初夏から秋にかけてはバジル・唐辛子(カラブリア州は辛い物で有名な州なんですよ)が多く、その他の季節はイタリアンパセリが多くなります。バジルは夏の物だしね。 と、いう事で。いっぱい貰っても困る、でも使いたい時に無いとさらに困るイタリアンパセリは冷凍しち

          我が家のレシピ:多すぎるイタリアンパセリは冷凍保存!

          我が家のレシピ(?):自家製オリーブオイルで作る自家製石鹸

          南伊・カラブリア州の義理の家族は、州の北の方に広大な土地を持っていてオリーブの畑も所有しています。(南伊あるあるです) 手前はフィーキ ディ インディアと呼ばれる、実を食べる葉サボテン。えぇ。南伊ではサボテンの実を食べるんですよ…(好きな人は好きと言った味です。正直微妙。) そして、奥にずらーっと並ぶオリーブが見えるかな? カラブリア州の土着品種と言われる、カロレア種を主に育てています。 農家さんに管理をお願いしていて、秋になると大量すぎる量のオリーブオイルが届くので、

          我が家のレシピ(?):自家製オリーブオイルで作る自家製石鹸

          我が家のレシピ:ナポリのお料理サルトゥー ディ リーゾ(sartù di riso)

          イタリア半島の南端・カラブリア州では、ナポリを心の首都とお慕いしている一族が多くいる関係で、ナポリ由来の食べ物を多く作ります。 かつては大変贅沢な食べ物だったお米を使うサルトゥーもナポリのお料理で、本年の復活祭に作ったのですが…先日、トリノ在住で多方面で活躍されている方にご紹介いただきました。光栄な事であります。 その後、作り方を知りたい!とお問い合わせをたくさん頂いたので…我が家のレシピをご紹介します。 材料 ・リゾット(アルボリオなどリゾット用のお米推奨) ・トマトソ

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          商品購入でちょっとお手伝い。コロナで大変な企業・レストラン・生産者などを援助できるサイトまとめ

          コロナウイルス禍に関し、経営規模の縮小を余儀なくされたり、取引中止で食材が余ってしまったり。 普段は私たちの「食」を支えるひとたちの商品を購入することで手助けできるサイトをまとめました。 3月中旬からイタリアで、外出に厳しい制限がある生活をしている私が補償いたします。不要不急の外出を控えると人は料理をはじめますw イタリアでは、在宅勤務になるなど自宅にいる時間が物理的に増えた結果、普段あまり台所に立たない人でもお料理やってみようかな?と思える時間的ゆとりができたり、学校に

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          イタリアのボローニャで、「あなた達は結婚式を挙げられません」と言われた話

          2010年の話ですので、もう10年前の事ですね。 私は、当時はまだ婚約者だったイタリア人の夫との結婚準備のために2009年秋に渡伊しました。 挙式は当時夫が就労していたエミリアロマーニャ州の州都・ボローニャ市で、時期は渡伊から約8か月後の2010年5月初旬にと決めていて、結婚式の準備・新生活の準備と壊滅的にダメだったイタリア語の修行のためにちょっと早めに渡伊したわけです。 2009年当時、日伊間に「婚約者ビザ」というものはもうすでに存在しませんでした。 観光目的でイタリア

          イタリアのボローニャで、「あなた達は結婚式を挙げられません」と言われた話

          【コロナウイルス】全国封鎖から20日目のイタリア。都市部からの帰省者を受け入れる側のカラブリア州での状況まとめと日本のみなさまへ。

          イタリアでは2月18日(火)に北のロンバルディア州で最初の感染者(後に国内2人目の感染者であったことが判明)が発生しました。 その後、北伊各州を中心に感染・犠牲になる方が増え続け、記事を書いている現在(3月28日)、イタリア国内の総感染者数66414名、犠牲になられた方は9134名です。 イタリアの総人口は日本の半分の約6000万人。概報のように日本に継いで高齢者の多い国でもあります。 現在、犠牲者はイタリア全土に及んでいて、殆どの人にとって【友達の友達】ぐらいの間柄で重症

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          南イタリアから初めまして。

          イタリア半島の南端・カラブリア州に住んでいる澤井英里(さわいえり)です。カラブリア州はよく「カンブリア」と間違われますがカラブリアです。間違えないでね。 州の北の方、コセンツァ県コセンツァ市に住んでいます。ナポリ文化の影響を受けたアカデミックな街で、こじんまりとしていて居心地が良いです。 カラブリア州は観光のメッカ、ナポリとシチリアに挟まれ、だいぶ長い事暗黒大陸扱いされてきましたが。。少しずつ認知度も上がり、その割に日本語情報が少ない為に趣味で州内のご案内などもしています

          南イタリアから初めまして。