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#ブランディング

大事なことだからもう一度言っておきます。売上に影響を与えるクチコミは「思い出してもらうまで」と「思い出してもらってから」の2つに分けて考えよう!という大事なお話

ここ、本当によく誤解される、というか誤って理解されてるんですが、とても大事なことなので改めて書いておきます。 クチコミ(Word-of-Mouth)には「思い出してもらうまで」と「思い出して(想起して)もらってから」の2種類があって、それぞれぜんぜん違う効能を持っているんです。 Pre-Evocation(想起前)とPost-Evocation(想起後)ともいえます。 おさらいこの話は基礎知識が必要なので、下記の記事をお読みでない方は恐縮ですがまずはこちらを読んでくださ

経営資源が少ない中小企業は「何をやるか」よりも「何をやらないか」の方がはるかに重要かもよ、というお話

HONE Inc.の桜井(@LOCAMA_AT)さんが、こんなツイートをしてくれまして(本の紹介、ありがとうございます♡)。 「ほんこれ」なので、少し膨らませて書いてみます。 戦略はなぜ必要か「戦略が重要!」なんて言いますが、極稀に戦略なんていらないときがあります。それは、経営資源が無尽蔵にあるとき。 資源が無尽蔵にあれば、すべての施策に全張りすればいい。どれかは当たるでしょう。 でも、99.9%(以上)の会社の経営資源には限りがある。ヒトも、モノも、カネも、すべて有

ブランドやECサイトのInstagram運用に待った!累計94.7万人のフォロワー育成ノウハウを公開【Twitterスペース2本立てアーカイブ配信】

オンライン・オフラインのコマース(商売)領域で、企画や設計を後押しするプロデューサーの川添 隆(Twitter等のSNS一覧)です。 みんなが気になるInstagram運用のノウハウが詰まったTwitterスペースのアーカイブ配信を記載しています。有料レベルでとても濃く充実した内容です! ブランド事業者、EC事業者の皆様、Instagramを活用したい方はぜひお聴きください。 今回の配信は無料で聴くことが可能です。ただしお聴きになる前に、今回有益な情報発信をしてくださっ

【続】『これからは「一番最初に思い出してもらえる第一想起ブランド」しか生き残れない』▶15業界のEvoked Set(想起集合)および第一想起ブランド調査結果大公開!!

書籍出版翌日に大幅増刷が決まり、だいぶ緊張している今日このごろです。 本記事では、大幅増刷御礼企画として、トライバルメディアハウスが2022年2月に延べ15,000人を対象に実施したEvoked Set調査2022の調査結果を大公開しちゃいます。 宣伝、(狭義の)PR、販促の役割はメンタルアベイラビリティを最大化させること売上は、バイロン・シャープ氏が『ブランディングの科学』の中で提唱している通り、メンタルアベイラビリティとフィジカルアベイラビリティによって決まります。

想起集合や第一想起を獲得するために「記憶の多重貯蔵モデル」を理解しておこう

以前書いた想起集合や第一想起の記事がとても読まれているので、その続編として(想起集合や第一想起を形成する「記憶のメカニズム」についてまとめておきます。 ※ 新刊『売上の地図』の紙面の都合上、カットされたボツ原稿であることは内緒です 記憶のメカニズム前記事で、想起集合が「何かのニーズが顕在化したときに頭の中で純粋想起される好意的な選択肢の集合体」であり、想起集合に入っていなければその時点で(ほぼ)負けが確定、第一想起ポジションが獲得できていれば買ってもらえる確率が極めて高く

マーケティングを教えてほしいと言われてつくった資料を解説してみた。

どうも、桜井です。 とある場所でクローズドの講義することになり、そのためにビギナー向けのマーケティング講習資料をつくりました。ツイートでお知らせしたところ、何名からか参照したいとのお申し出をいただきましたので公開させていただこうかと思います。 ※本資料には著作権のある情報の流用があるため、出典元を明記しているため、再流用する場合はお取り扱いに十分ご注意ください! 本資料の目的はなにか本資料は学生向け(主に大学生)に「マーケティングを教えてほしい」という依頼から始まりまし

ブランド価値を高めるSDGs時代のマーケティング|経営とマーケティングを結ぶ設計図

最近P&G APACフォーカスマーケット ヘアケアCMO・シニアディレクターを退職した、大倉佳晃です。本記事で、SDGs時代に企業・ブランド価値を高めるマーケティングの考え方について、私の13年のP&Gキャリアでの多くの成功と失敗から培った経験をベースに語りたいと思います。 本当は、キャリアの一区切りの備忘録として書籍を書き上げるつもりだったのですが、出版となると時間もかかってしまうため、あえて今の時代に合わせてnoteで一冊の本のようにまとめて公開することにしました。その

ブランディング と マーケティングの違い。

こんにちは。中村です。 ここんところのコロナ禍でzoomばかりでしたが、昨日は久しぶりにクライアントと面会打ち合わせをしまして またまた刺激をいただいてきました。いつもありがたいことです。 その打ち合わせの中の雑談タイムにこんなことを聞かれたのですね。 これ、実はよく聞かれます。 実際に「ブランディングをしてほしい」とウェブサイトから依頼が来たケースでも、電話して話を聞いてみると「それ、マーケティングじゃん」と思うことも一度や二度ではなくて、まあ「同じようなもの」というよ

なぜ あなたの商品は ネットで売れないのか。

ネットで売れない人に未来はない。時代はネットの時代。それに意を唱える人はいないでしょう。 スマホを通じて人は多くの”行動”をしていきます。 スマホによって「人の購買行動」が大きく変化したことはご存知でしょう。 これを読む皆さんも例外では無いはず。 PCでしかネットに触れていなかった2009年以前とは「買い物の仕方」が変わった人がほとんどのはずです。 一人ひとりとってみれば「ある部分」だけの小さな「買い物の変化」かもしれない。しかしその小さな行動の変化は積み重なって、 あの「

企業のnoteが10倍読まれるようになるいくつかのヒント

企業がnoteを活用するケースが増えてきました。 そこで今日は「企業のnoteをより多くの人に読んでもらうためにはどうすればいいのか?」について書いてみようと思います。 日々、企業や経営者の発信をサポートしている編集者の立場から、なにかヒントになるようなことをお伝えできればうれしいなと思っています。 キーワードは「コンテンツ化」です。 とにかく文章を書けばコンテンツになる、というわけではありません。文章をコンテンツにするためには ①役立つもの、もしくは ②心が動くもの

この不確かな時代で「選ばれるブランド」になるために企業がすべきこと【NEWPEACE Visioning Firm】

SNSの台頭によって、全ての人がメディアになる時代となりました。 コミュニケーションの構造は一変し、新しい市場やライフスタイルがどんどん生まれています。サービスやコンテンツは多様化し、飽和しつつもあります。「VUCAの時代」といわれるくらい、常に変わり、不確実で複雑で、先行きも曖昧な時代です。 そんな混沌の時代に、「選ばれること」って、想像以上に大変です。生活者から選ばれる商品やサービス、ブランドとなり、今いる競争市場から一歩抜け出すためには、どうすればいいのでしょうか。

最後まで「コモディティ化」しないもの

ビジネスの世界で「盗まれる」というのは、よくあることです。 ビジネスモデルが盗まれる。戦略をパクられる。がんばって書いたコピーをマネされる。 程度の差はあれ、模倣される、マネされる、パクられる、盗まれるというのは、ビジネスの世界ではよくあることなんだと思います。 それもそのはず。 「商品をよりよくしよう」「よりよいサービスにしよう」「効率的・生産的にしよう」と思えば、どんどんビジネスのレベルは上がっていって、最後のほうはどうしても似てきます。 掃除機だって、紙パック

発信力を高めたいならSNS上に「人格」を生み出そう

 最近、WEBでの情報発信を多めにしています。  ツイッターだけでなくnoteでも思ったことや考えていることを伝えるようにしてから、フォロワーさんがよく反応してくれるようになった気がします。「いいね!」をしてくれたり、コメントをくださるようになったのです。  それは、「竹村俊助」という「人格」がフォロワーさんのなかに生まれ始めてきたってことなのかなと想像します。発信すればするほど、ぼくの考え方、性格、世の中の見方などが伝わっていき、「輪郭」がハッキリしてきたのではないかと

これからは「一番最初に思い出してもらえる第一想起ブランド」しか生き残れない

(2024年1月4日 追記) この記事が含まれる内容が本になりました! 2024年1月17日出版です。 (追記ここまで) 世界に冠たるマーケティングカンパニー、P&Gがとても重視している指標があります。 それが、Evoked Set(想起集合)です。 Evoked Setとは、何かをしよう(買おう)としたときに、頭に浮かぶ好意的な選択肢の集合体のこと。 あらゆるモノやコトで(どれを買っても変わらないよね、という)コモディティ化が進展した結果、すべての業界で熾烈な価格