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自分軸の作り方#28〜思いやりコミュニケーション。言葉よりも意図が伝わる〜


 NVCセミナーの最初に教わった、心に残る言葉を書き留めておきたい。

①「コミュニケーションでは、
  言葉よりも、意図が伝わるものなんです。」

②「最初の2年間は、自己共感だけをしましょう。」


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どんなに表面上、優しい言葉を伝えていたとしても、
苦々しい気持ちで言葉を投げかけていたら、
苦々しい気持ちの方が伝わるという。

…人間って、鋭くて、ちょっと怖い(汗)
人間は、知性や意思だけでは片付けられない、第六感を持っている。
やっぱり動物なんだな、と思う。

子どもたちが幼かった頃、長男から時々「怒ってる?」と聞かれたことがあった。「怒ってないよ」と返答していたけれど、実際そんな時はイライラしていたのを覚えている。私は怒っていることを認めたくなかったのかもしれない。

「やっぱ怒ってるよ。だって、急に喋らなくなるし、物の扱いが荒くなる」としっかり見抜かれていた💦💦


NVCの本の第二章「思いやりを妨げるコミュニケーション」の中で、   
ひとりのお母さんのエピソードが紹介されていたのを思い出した。


ある時、NVCの著者が、保護者や教師たちと、「~でなければならない」のように、あたかも選択肢がないかのような言葉遣いの危険性について討論していた時に

「やりたいかどうかはともかく、どうしてもやらないとならないことがあります。それは子どもたちも同じです。そういって聞かせることのどこがいけないのか、理解できません」と憤慨した女性がいた。

「やらなくてはいけないことを一例挙げてください」と頼んでみた。

この女性は、料理するのが大嫌い。
だけど、「やらないわけにはいけないから」と思って20年間毎日毎日、身体の具合が悪いときでも、家族の料理を作っていたという。

著者は、長い間大嫌いなことをやり続けていたことをねぎらい、NVCの言葉を知ることで、今よりも幸福になれますように、と声をかけた。

彼女はたちまちNVCを学び、ワークショップから帰宅すると
家族に
「もう料理はしたくない」
と宣言した。

三週間後、彼女の息子が、著者のワークショップにあらわれたので、彼女の料理したくない宣言にどうフィードバックしたのか聞いてみた。

息子は「やれやれ、助かった!」と心の中でつぶやいたそうだ。

「これで、食事のたびに母親の愚痴を聞かされなくて済む」と。


きっと、醸し出す空気もピリピリしていたんでしょうね。


心が疲れて登校しなくなった子供のために、
親として何ができるか、すごく一生懸命考えてしまうけれど、               
子どもに何をするか、よりも、何をしないか、が大切なのかもしれない。

親が、自分の心を見つめて、しっかり自分に共感してあげることのほうが、先なのだと思う。


自己共感を2年間続けていたら、
子供にも、友達にも
共感できる人に成長できるようだ。

えーっ、2年もかかるの?と正直思ったけれど、習慣を身に着けるには時間が必要なのはコンプリメントで経験済みだ。

気づいた時に始めないと、その2年後は、もっと遠ざかってしまう。

自分の感情や、その奥にある欲求や大切に思っていることをみつけてみよう。

「自己共感」して、言葉にしてみる。

「私は、あの人の不誠実と思える態度に
すごく、イライラしている。腹が立っている。
寂しさも感じている。何が満たされていないからなのかな…

私は、私の気持ちをあの人に
受け入れてほしかったんだ。                   
私にとっては、信頼すること、正直さ、
誠実さが大事なんだ。」のように。

不思議とそれだけで、気持ちがスッと穏やかになるのを感じる。


それから、子供のためになら、惜しまずにお金をかけて
一生懸命やることを
自分のために、してあげたらいいんだと思う。

子供の将来のために、私が我慢しなくては・・・と
もしも心の片隅で思っていたら、
きっと子供は申し訳なさを感じてしまう。

親が人生を喜んでいたら、
自然と、喜びが伝わる。

希望を胸に抱いていたら、希望が。
楽しみを胸に抱いていたら、楽しみが。
それは隠せないものなんだ。私たちのこどもは、鋭く人の心を察知する能力を持っている。

 私が本をたくさん読み始めたのは、子供の不登校を一日も早く解決しようとしていたのがきっかけだったけれど、いつの間にか、学ぶこと自体がすごく楽しくなってきて、自分自身の探求心を満たすために本を読むようになっていた。

子供たちの心が安定してきたのは、きっと子供たちに全集中で向いていた私の関心のベクトルが、私の心を満たす方向に変わって、

子どもたちの気持ちが、楽になったんだろうな。と感じている。



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