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自分軸の作り方#44 〜次男の成長。友達付き合い、距離と優しさ〜

 次男が小5から小6にかけて、同じクラスで何かと次男を泣かせてきた○○くん。私は小5のころ、頻繁に遅刻する次男の付き添い登校をしていた。教室に送っていくと、○○君の姿もよく見かけた。いつも何故か、席が近い。

 次男から、かなりヤバい奴だと聞いていたし、最初は目つきの悪い子だなぁと思っていた。

 そもそも、次男が自信の水不足だったこともあり、いろんなことに敏感だったし、同級生に思ったことも言えなかったわけだけど、

 話を聞くと小5の頃は、

移動教室の帰り道に、○○くんから
おい!ちゃんと歩けよ、と言われて泣いたり(○○くんの方が、列をはみ出して叱られていたのに)

学校には下校時に、玄関に下校ルートごとに並ぶしきたりがあるのだか、○○君がどうしても先頭になりたくて、次男を押しのけて前に出ていったことで次男が泣いたり

運動苦手な次男に体育の時に「ちゃんとやれよ」と厳しくダメ出しをして、次男がフリーズしたり


 次男に対して、ものすごく過干渉なのだ。
超口うるさい母親並み。
コントロール欲全開だ。

次男が気になって仕方ない様子。
きっと、次男に○○君自身の中の何かが投影されているんだろうなと想像している。

 次男は六年生になって、朝から登校しはじめたのだが、その頃は、かなり自分の思ったことが話せるようになっていた。

そんな次男が、すごく成長したなと思ったことがある。

6年生のはじめに、
「○○は、可哀想なやつだ。」と言い始めた。

「結局あいつは、誰からも信用されていない。

あいつが友達だと思ってる奴らも、
誰も○○のことを好きじゃないんだ。
だけど必死でついていってる。

本当に可哀想な奴だ」

と、言う。

そう聞いてからと言うもの、私は○○君を見かけるたびに
その眼差しが憂いを帯びた、切ない感じに見えはじめた。

先入観って、影響力がスゴい。

https://note.com/cafetime321/n/n9cfc08144169

 陸上競技会で「こっちに来るな」と言われて参加しなかったトラブルは秋の出来事だったが

 6年生の3学期には、
授業中に○○君がトイレに行きたいと言って教室から出ていった時に、

次男が「あいつ大丈夫かな」と立ち上がり、
廊下を覗きにいったそうだ。
「次男くん、大丈夫だよ、座って(笑)」と担任の先生が声をかけたことがあった、と先生から教えてもらった。

嫌な奴だ、と逃げていただけではなかった!
「心が強くなったなぁ」私は猛烈に感動した。

 次男は、小学校では友達らしい友達を作らなかった。次男は、同級生を先生が「お友達」と呼ぶことにもすごく違和感があったようで、
「同級生は、友達ではない。"お友達"と呼ぶのが気持ち悪い」と、言っていた。

すごく自分の感覚を大事にしている子だと思う。
そう、同級生は友達ではなく、ただの同級生だ。苦手な子がいても、仲良くしなくても、全然悪いことではない。


 小学校卒業式の後、次男は校庭でみんなが記念撮影しているとき、母親がママ友たちとの別れを惜しんでいるのを尻目に、誰よりも早く帰宅した。
早く静かな場所に行きたかったんだろうと思う。

 そんな次男をたまに遊びに誘ってくれる友達が、小学校に2人いた。

その子達のお母さんたちからは、異口同音にこう言ってもらった。

「次男君は、人のことを絶対悪く言わないし、気にしてる体型のことも絶対に指摘しない。
詮索もしないでいてくれるから、うちの子は、次男くんは優しくて、一緒にいて本当に気楽だって言ってるのよ」

 クラスメイトへの関心が薄く、全員の名前を覚えてない次男。

「人に関心がない」と私は心配していたけれど

これは次男の長所なんだなー。

距離をおいて、他人の領域に侵入しないことは、思いやりの形だ。

他のお母さんから聞いた言葉で、改めて次男のリソースに気づき、すごく嬉しくなった。

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