CHAPTER6.面談

同じポジション、同じ拘束時間でやっているのに担当が変わると仕込み量や片付け時間に差が出るのは何故だろう?単純に作業スピードの問題ではない。そこでの差なんてたかが知れている。もっと重要なのは優先順位の付け方や段取りの良し悪しによる要因が大きい。

今日は火入れの仕込みが多くてオーブン渋滞するから今のうちに入れておこう、この時間帯は暇になるだろうから手間のかかる仕込みはその時やってしまおう、これはオーダー中でも出来るから今はこれを先に終わらせておこう。タスク管理して段取りよく流れを作る。

作業を最適化し生産性をあげるということがクオリティ、パフォーマンスに直結する。皿の配置さえも計算してたった一歩を減らすことも必要。体力がいるイメージが強い飲食店ですが頭を使って補えることもあります。

「1way2job」なんてことも言われます。手ぶらで移動しないでついでに皿の一つでも下げてこいってことなんですが、これも意外と出来ない人は多い。
洗濯機回している間に掃除をする、コンビニいくついでに郵送出す、ゲームしながら動画みるなど、普段からやっていることなのですが。


さて融資の提出資料もまとまった。相談しに行った時に記載欄がスカスカだと印象も悪くなるし追加資料があれば熱意も伝わって融資を受けやすいとのことで出来る限り詰め込んだ。

コンセプト(お店のイメージ)、経歴書(創業動機、いきさつ)、ビジネスモデル、販売戦略(宣伝方法やサービス内容)、市場調査(差別化、競合調査、商圏)、メニュー草案1年分(セールスポイントなど)、売上予測(シーズナリー)、損益計算書(返済計画、資金の内訳、各見積り)、面談の想定問答集など含め計40ページほど。

面接に対して苦手意識があったので事前準備だけは思いつく限りはやっておいた。その甲斐あってか面接本番は、一時間ほど数値の裏付けと雑談程度で終わって拍子抜けしてしまった。

そして10日ほど経ち希望額満額での融資決定の連絡があった。

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