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入院振り返り日記 その1


金曜日に予定されていた放射線治療を終え
とりあえずは すべての治療を終えることが出来ました

入院中は リアルタイムでの日記を書く事が
躊躇われていたので、今 色々あった入院生活を振り返った日記を
思うままに書いてみたいです

何故、入院中は書くのが躊躇われたかと言うと、その時は
とても元気でも 初めての経験だったので その後 どうなるのか
まったく分からず 状態が酷くなった時にいきなり 書かなくなったりして
ご心配をかけてしまう可能性なども 自分の中で否めず
とりあえずは 病人とは思えない程、元気でも 様子を見ていました(笑)

そして 副作用については 個人差があるので
参考程度に読んで下さい

辛かった事も楽しい事も、沢山ある中で
個人的にも 辛いだけの日記は読むのも苦手なので 楽しいお話も
織り交ぜながら お話したいです

先ず、自分にとって 一番しんどかったのは抗がん剤の副作用より
誰かからの 心ない言葉でした

「まだ生きてたのね」、「かまってちゃん」「いい歳して」
etc etc
思い出すのも不愉快なので これくらいにしておきますが
人として 闘病中の人間に放つ言葉とは信じ難かったです

心ない言葉というのは、残念ながら
看護師さんや 同じく入院中の他の患者さんからもありました

ネットでも おそらく同じかなと思うのですが 言う側は
自覚があるのか 無いのか
基本的に 人の本質は変わらないという
諦念めいた想いがあるので そういう人たちをどうにかというよりは
そうでない人たちと より多くの楽しく優しい時間を重ねていけたらと
思っています( ^ω^ )


副作用については、4度目の抗がん剤を終えるくらいまでは
まあまあ元気に過ごす事ができました

5回目の抗がん剤を終えて、約2週間
そういう意味では 今がいちばん副作用が出ています

こうして文章を書く事も午前中は大丈夫なのですが
夕方から夜になると微熱が続きます
食欲不振、下痢、疲れやすいなどの症状もあります

私が使ったのはシスプラチンという抗がん剤で、抜け毛については
それ程では無いという事でしたが、以前と比べるとシャンプーすると
3倍くらいは抜ける感覚です
まあ 外見的なことは 元から美人でもスタイルがいい訳でもないので
さほど気になりません うにゅ

入院中、同じ病棟の人とお話しする機会があると
老若男女問わず 割と仲良くさせて頂きました

なんとなく、私は話しかけやすい雰囲気らしいのです
泌尿器科の男の人とも沢山お話をさせて頂く機会がありました

色んな方とお話をするうちに
私は看護師さんが受け止めきれない心のケアをする看護師さんになろうと
決めました
ちょっとした愚痴や心の不安を聴いて欲しい患者さんは沢山いるのです
まあ 私もガンなんですけど(笑)
元々がふてぶてしいというか、多分メンタル的にはかなり強い方なんじゃないかと
思っていて
過去の波瀾万丈な経験も幸いして 耐性もあるのでしょう

ひとつ、面白かった思い出を

ある日、大事な所を手術で摘出した泌尿器科のおじさんとお話していました
その方は 食事がなにしろ美味しくないと毎回言っていて
せめて 固いものが食べたい おかゆは不味くてしょうがない、などと
言っていました

その時、看護師さんがやって来て
お昼はどれくらい食べられた?と訊きました

するとおじさんは

「コンビニで買った羊羹が美味かったー」

と言ったのです

おじさんは食事制限で病院食しか食べてはいけないので
びっくりした看護師さんが

「えー!」

と、叫ぶと

ニヤリと笑って

「という夢を見たよ」と

ふふふ
それからも 会う度に食事の愚痴や色んなお話を聞きましたが
私より一日早く退院し、その日は 帰り道にある鰻屋を予約してあるんだ、と
とても嬉しそうにしていました

好きな食べ物を美味しく食べれるって
本当にしあわせな事なんだと しみじみ感じています


では
ここまで読んで頂きありがございました♪


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